自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'23 ジャガイモ“ホッカイコガネ”の今(3)

2023-06-05 | ジャガイモ

6月5日(月)。

ジャガイモの地上部が枯れて来ました。そろそろ収獲時期です。葉が枯れるに伴い果実が熟して来ました。

 

実の大きさは一円玉ほどです。表面にできた点はカメムシが吸汁した跡形です。

 

実が落ちています。

 

生った実,落ちた実。ジャガイモの生育はここまで。

 

地中にはきっと期待どおりにイモができていると思うのですが。

 


'23 ジャガイモ“ホッカイコガネ”の今(2)

2023-05-30 | ジャガイモ

5月30日(火)。昨日梅雨入り。今朝,雨が上がったときにジャガイモの実を撮影。ジャガイモは今,葉が黄色くなりかけています。もうすぐ収獲です。

 

実の重みで果実全体が地面に倒れています。

 

実の表面の黒点はこのカメムシによるもの。トマト科植物のジャガイモのなのですが,同じなかまのトマトの味と比べると,とんでもないほどの味です。ある研究者の手記に焼酎に入れて飲んでいたとありましたが,焼酎派のわたしは同じようにしようとは到底思えません。ジャガイモの緑には有毒物質が含まれているといわれています。ただし,その研究者の話では実の成分は口にしても大丈夫だそうです。

 

ここにもカメムシがいます。この実も汁を吸われそうです。わたしたちにはとんでもない味でも,カメムシには極上の味わいなのでしょう。

 

ジャガイモ物語はなかなかよいものです。

 


'23 ジャガイモ“ホッカイコガネ”の今(1)

2023-05-11 | ジャガイモ

5月10日(水)。ホッカイコガネの花の盛りが過ぎ,実が生りかけました。

 

実の表面にある黒点はカメムシが吸汁した跡形でしょう。カメムシはこの汁が大好きなのです。

 

花から実へ。それが理解できる,花と実が同居していて花から実への移行が確認できるこの場面が好きです。

 

これもそうです。

 

今後折に触れてホッカイコガネの様子を記事でご紹介しましょう。

 


"魚露目"で見たジャガイモの花

2023-05-04 | ジャガイモ

ジャガイモの花が咲いています。今年は三種のジャガイモを栽培。この写真はホッカイコガネのそれ。結実と収獲をたのしみにしているので,ホッカイコガネの栽培は欠かせません。

 

光をいっぱいに浴びてニコニコしているような。奥の雲が風景に溶け込んでいるような。

 

もう一つの畑でもホッカイコガネ。大きくして見てみると,ずっと向こうに軽四が走っていて,右端にわたしの作業車があるがわかります。これがこのレンズのおもしろさです。

 

ニジュウヤホシテントウはジャガイモの害虫です。これはほんとうに厄介な昆虫です。でもわたしは適当にしています。

 

もうすぐ花が実に変わっていきます。たのしみ,たのしみ。

 


"はりまる"の果実(実)

2022-06-30 | ジャガイモ

"はりまる"は近年育種された品種です。栽培が始まって間もない新品種といってよいでしょう。イモの外観で特徴的なのは目が薄紫だという点です。

 

"はりまる"の曾祖母にあたるのが"コナフブキ"。それがもつ結実しやすいという性質を受け継いでいるらしく,花が咲けば実がよく見られます(育種者談)。"咲けば"と書きましたが,わたしが実際に栽培してみると,花が咲くまでに至るのは多くはありませんでした。それでも,数例咲いたなか,今年も果実(実)がきちんと生りました。

 

表面の斑点はカメムシが吸汁した跡形です。カメムシはジャガイモの実がお気に入りです。

 

種子を取り出して,来春播種しようと思います。

 

ジャガイモは興味が尽きない植物です。

 


'22 ホッカイコガネ,栽培物語(4)

2022-06-13 | ジャガイモ

6月12日(日)。入梅前のカラッと晴れ渡った日でした。ジャガイモの花は概ね実に置き換わっています。どっさり生っているのを見ると,なんとも言い難い爽快さが感じられます。

 

前に書いたことなのですが,実の味のほどはいかが? そんなふうについつい思ってしまいます。ジャガイモと有毒成分の話はよく知られたことで,イモが緑色を呈しているのは要注意。だったら,実はどうかという話になります。

 

専門家は食べても大丈夫と書いています。わたしもそれに倣って一粒味をみてみた経験があります。経験したからこそわかることは,食べられるようなシロモノではないということです。いつまでも,その苦さ,独特の味は消えませんでした。ずっと,ずっと。

 

ミニトマトとかたちそっくり。どちらもナス科植物の実。なのに,味はちっとも似ていません。

 

そんなことを思い出しながら撮影。

 


ジャガイモの花とタイワンタケクマバチ

2022-06-07 | ジャガイモ

ジャガイモの花と実の写真を撮っていると,そこに飛来したのがタイワンタケクマバチ。めったに見かけないクマバチなのですが,ずいぶん久しぶりに見ました。

 

クマバチは花を巡って花粉を集めている様子でした。きちんと撮ろうとしたのですが,動きがじつに早いのでなかなか。

 

結局撮れたのは下写真の程度でした。

 

ジャガイモの花を訪れる昆虫はとにかく少ない中,貴重な目撃となりました。ただ,タイワンタケクマバチにとってこの花がどれほどの意味があるのか,よくわかりません。

 


'22 ホッカイコガネ,栽培物語(3)

2022-06-06 | ジャガイモ

6月5日(日)。

いずれの株にも実がしっかり付きかけています。これから,見応えのある光景が展開しそうです。まず今日の様子をご紹介します。

 

花から実へ。納得の変化が確認できます。

 

実の先にはメシベの名残りが。

 

花から実へ,行儀よく並んでいます。

 

ホッカイコガネはいたって結実しやすいという遺伝情報を残している品種なのです。

 

花弁が落ち,実が膨らんでいきます。

 

この光景を見ると,ジャガイモは花から実(種子)へのバトンリレーを学ぶ際,好材料として魅力度が増します。小学校の植物教材「花と実」で取り上げるなら,ジャガイモの花は意外性を秘めた説得力のある素材だといえます。

 


ジャガイモの花とモンシロチョウ

2022-05-27 | ジャガイモ

ジャガイモの実についてずっとずっと真相を追い続けています。それにかかわる話題の一つが,ジャガイモの花にどんな昆虫が訪れるのかという点です。ホッカイコガネのように結実しやすい遺伝子の持ち主であれ,訪花昆虫の仲立ちによってこそ実を結びます。花弁や蕊の色によるそれなりのアピール度は昆虫に向けられているわけです。

 

なのに,ふつうはハナバチやヒラタアブ程度の昆虫しか目撃できません。まことにふしぎです。

 

モンシロチョウにいたっては,花の上を舞いながら通り過ぎることがありますが,立ち寄ることはありません。蜜があるとまるで考えていない行動ぶりです。実際,ネットで検索しても吸蜜している画像はありません。ジャガイモの花は蜜を持たない花のようなのです。ハナバチやヒラタアブは,行動を見ていると花粉を求めて訪れているとしか考えられません。

ところが,じつにふしぎなことに,先日モンシロチョウがジャガイモの花に止まる瞬間と,吻をメシベの根元に入れ吸蜜しているのを目撃したのです。吸蜜の画像は下のものです。

 

確かに吻先が蕊の根元に入っています。そこにほんとうに蜜があるのでしょうか。あれば,チョウたちが頻繁に訪れるのを目撃できるはずです。この画像は,問題提起としてわたしには貴重なものとなりました。

 

チョウは歩いて,隣りの花に移りました。そして同じ行動。

 

身近なところで起こる事象に,わたしたちはまだまだ目が届いていません。わたしなりにまだまだ問いかけ続けなければいけないなと感じています。

 


'22 ホッカイコガネ,栽培物語(2)

2022-05-26 | ジャガイモ

5月25日(木)。

日が西に傾いて,畑は山の日陰に入りました。ジャガイモの植え付けから日が経過。花がたくさんついています。畑仕事の整理をして,ジャガイモの花を確認。

 

花を確認,なんて妙な話なのでしょうが,わたしの場合は花こそ大事な対象。そろそろ結実が見られる頃です。と思いながら見ると,一房で実ができているところでした。

 

この分だと,今年も実がたくさんできそうです。