自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24夏 虫の目レンズは友 ~セスジスズメ(終齢幼虫)~

2024-07-31 | 昆虫

アゲハの庭園にて。

敷石の上を歩いていたのが,このセスジスズメの終齢幼虫。丸々太っています。庭には食草のヤブガラシが生えているので,たっぷり食べてきたのでしょう。歩いていたのはたぶんに蛹になる最適場所を探していたにちがいありません。

 

じっとしていたので,ゆっくり撮影できました。

 

ちょっとだけ指を触れてみました。すると,からだを大きく曲げました。威嚇のつもりなのでしょう。尾角がこの種を特徴づけています。

 

しばらくすると歩きかけました。

 

こんなふうに歩いていると、鳥に見つかる恐れがあるように思うのですが……。

 


'24夏 虫の目レンズは友 ~褐色型ショウリョウバッタ~

2024-07-29 | 昆虫

1池畔の草むらでショウリョウバッタを見かけました。褐色型なので目立ちます。

 

チガヤの葉でしょうか,この葉を食べ始めました。

 

すこしだけ後を追ってみました。

 

顔をしっかり撮りたくてその瞬間を待っていました。遮る葉はなし。表情がくっきり。

 

暑い最中,撮影のし甲斐がありました。

 


'24夏 虫の目レンズは友 ~オニユリ~

2024-07-28 | 

河川敷にオニユリの大群落があります。昨夏に続いて訪れました。たいせつに保護されていて,見ごたえ十分です。

 

昆虫はこのカマキリの幼虫が一匹目についただけ。じっと獲物を待ち伏せています。

 

青空に白雲。ギラギラ輝く太陽。撮影している間にも,汗が流れ落ちました。

 

人影のない空間は,暑くても,撮影に集中できます。

 


'24夏 虫の目レンズは友 ~キリギリス(メス)~

2024-07-27 | 昆虫

草むらにキリギリスがいました。今度はメスです。キリギリスは飛びませんが,逃げ足がじつに速いばかり。じっとしているとき,そっとそっとレンズを近づけて撮りました。

 

その後,ゆっくり芝地に追っていきました。

 

意外とじっとしているときが続きました。この写真は真逆光下で撮りました。

 

からだを起こしているときに撮りました。

 

カメラを地面に置いて撮りました。

 

産卵管がすこしだけ写っています。

 

撮っても撮っても飽きません。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ウシアブ~

2024-07-26 | 昆虫

駐車場に入って,ドアを開けたとき,突然飛び込んできたのがウシアブ。あまりに一瞬の出来事だったのでほんとうにびっくりしました。自動車には捕虫網を積んでいるので,さっそく捕獲。家に持ち帰って顔写真を撮ることにしました。

複眼の構造色がなんともスゴイ。それに大きな吻と,前に突き出した触覚。どちらも堂々としています。

 

動物の血液を吸うだけの凄みがじゅうぶん。そういえば,プールで泳いでいるときにウシアブが襲ってきたことがあります。水に潜って逃げた記憶がよみがえってきました。

 

やっぱりスゴイ。

 

真正面から撮りました。こうして見ると,とてもシンプル。

 

自動車に飛び込んできたとき,わたしから血の匂いを嗅いでいたのでしょうか。

 


クロメンガタスズメの卵とキイロタマゴバチ(続)

2024-07-25 | 昆虫

卵を見つけた日の翌朝。

どこかに消えていたキイロタマゴバチが卵に帰って来ていました。卵内部の様子がすっかり変わっています。尋常でない異変が生じているのです。

 

まだ産卵を続けました。下写真は産卵管を刺しているところです。クロメンガタスズメの卵は直径1mmすこし。タマゴバチはずいぶん小さいことがわかります。

 

産卵の形跡を探しましたが,小さすぎてわかりません。

 

倍率を上げて撮影。やっぱりわかりません。

 

どう推移していくのでしょう。

 


クロメンガタスズメの卵とキイロタマゴバチ

2024-07-24 | 昆虫

ナスの葉表にクロメンガタスズメの卵があちこちで見られます。卵の内部を見ると,産付日に差が認められます。

 

産付直後は白っぽく見えますが,これは黄色。産付後日が経過していることがわかります。

 

この卵に寄生バチのキイロタマゴバチがいました。

 

産卵行動が見られました。産卵管を突き刺しては卵を産み付け,それが終わると卵殻上を動き回っています。

 

産卵管を突き刺しているところを撮影しました。

 

産卵行動は執拗なくらいに繰り返されました。

 

キイロタマゴバチが生まれ出るところを撮影するまでにはかなり日数がかかるでしょう。撮れたら撮りたいのですが,なにしろ葉を茎から切り離しているので葉が枯れ始める中での観察となります。

 


'24夏 虫の目レンズは友 ~トノサマバッタ~

2024-07-23 | 昆虫

公園にて。

草むらを歩くと,飛び出すのがバッタのなかま。その中にトノサマバッタがいました。胸部が盛り上がっていることで同定できます。トノサマバッタの季節はもう少し先なので,この個体は心持ち気が早いといった感じがします。

 

ゆっくり近づいたので,わたしにはちっとも気づいていない様子。虫の目線近く,あるいはそれより低めというのがポイントです。こんなふうに撮れるとうれしくなります。人からよく,「虫が逃げないコツは何ですか」と問われるのですが,そんなとき「虫の気持ちになろうとすることですね」と答えています。なんだか観念的ないい方で申し訳ありませんが,これってやっぱり経験の積み重ねのような気がしています。ほんとうはびっくりさせないためのポイントはあるのですが,それは経験則から導き出されたものです。

 

これからトノサマバッタに出会うチャンスが増えるでしょう。たのしみにしています。

 


'24夏 虫の目レンズは友 ~続・赤いショウリョウバッタ(幼虫)~

2024-07-22 | 昆虫

公園にて。

赤いショウリョウバッタに出会いました。終齢幼虫です。今度は前と違って全身が隅々まで赤色です。この赤色ショウリョウバッタがいるという話題はときに紙上で知っていましたが,自分の目で見るのは初めてです。パッと見たとき「ほっ,ほーっ!」と感じました。

 

緑の葉の間にいたら,目立つ,目立つ。生き残る確率がガタンと下がるでしょう。

 

前からも撮りました。

 

無事に成虫になれたらよいのですが。

この公園は,確かに魅力的です。昆虫の多様なすがたが,期待を裏切らない程度に見られます。