常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

山口の友

2009年09月11日 | 季節の便り
ツリフネソウ


信州の秋はとどまることを知らないように深みを増してきた。
野の草々、山脈の佇まい、人の優しさにまで浸透してゆく。
本業を通して知り合った20年来の友人から、10月信州の秋を訪ねたいという連絡をもらった。
外資系メーカーのセミナーを兼ねたイベントに参加し、知己を得て20年が過ぎる。
年間2,3回の近況報告を交わす程度の淡い交流なのだけれど、途切れることなく続いて今日にいたった。
過日の文面に、近々ご子息に事業を譲りたいとの意向がにじんでいた。
いつも手紙の最後を「暇ができたら信州を訪問したい」と結ぶ友人である。
取り急ぎ当地の観光案内資料を送った、今の時代必要な情報はパソコンから止めどなく溢れ出る。
しかし 切手で届いた情報に彼はそれなりの価値を付加してくれるだろう。
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重陽を過ぎて

2009年09月10日 | 季節の便り
韮の花

今朝は冷え込んで、車の暖房を入れて出勤した人がいた。
虫たちも忙しい。
夏の間停滞していた諸行事への取り掛かりが一斉に始まって人間も気ぜわしい。
敬老会、周年記念、運動会、文化祭,スポーツ大会等多彩な行事が続く。

エースナンバー


高校野球秋の大会が始まって、12日(土)には太郎がエースナンバーで登板する。
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秋野菜と雨乞い

2009年09月09日 | 季節の便り
コスモス

気がつくともう幾日も雨が降っていない、畑地は乾燥して極限状態であるらしい。
秋野菜は総じて乾燥に弱い、播種する前後にたっぷりと灌水が必要である。
山から流れ出る小さな沢から、ありあわせのパイプを使って畑に灌水する仕掛けをかみさんが考案した。
だから菜園の秋菜も大根も素晴らしい芽生えをして、間引きした緑が、時折食卓を飾る。すべてかみさんの作業の賜物である。
秋野菜といっても自家用である、子供のころ灌水は子供の役割で学校から遊び呆けて帰ると水運びが待っていた。
今と同じ小さな沢が水源である。
怠けて少量の水で誤魔化しても、朝までに地面が乾いてしまうからすぐばれる。
いつも心の中で雨乞いをしたものだ。

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むかご(無花子)

2009年09月08日 | 季節の便り
ムカゴ

食べ残した長芋から長い弦が伸びたものを面白がって石垣の脇に埋めた。
それが毎年同じように弦を伸ばして竹垣に絡みつきムカゴを付ける。
あるとき突然閃いたことがある、それは「ムカゴ」の語源について素晴らしい閃き「無花子」である。
調べると「零余子」が正しいことが分かった、こぼれ落ちるか なるほど風流ではある。
ムカゴがこぼれ下ちない前に収穫し、ムカゴご飯を食べるとするか。
さて年をを経て石垣の下の自然薯がどうなっているのか気になるところである。
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牧柵見回り

2009年09月07日 | 季節の便り
高電圧牧柵

牧柵への通電は夜間だけである、動物の習性を夜行性と考えたことと、人への安全を配慮した結果である。
高圧テストは一時的に短時間通電して行う、電撃はテスト通電中に誤って高圧線に触れることによる。
作業にはゴム底の履物を履くことが多い、それでも強烈なショックを受ける。
まして素足の動物はこの構造物に二度と近づきたくないほどの恐怖を覚えることだろう。
同時に、鹿は明るいうちは通電を止めることを学習している可能性もある。
最近昼間行動している彼らを見たという話を聞くようになった。
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電気柵みまわり

2009年09月06日 | 季節の便り
高圧発生装置

鹿を撃退する6000ボルトの高電圧はこの箱の中から発生する。
約2キロにわたる高圧線の保守管理は毎週1回当番によって行われる。
主たる用務は蔓草が高圧線に絡まないようにかりとることである。
草が絡むと高圧が漏れて機能が低下するからである。
点検が終わるとテスターで出力電圧をチェックする。
時には誤って高圧のショックを受けることがある。
生命を脅かすことはないといわれているけれど、相当な破壊力を持っている。
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松本工業高等学校定時制閉校

2009年09月05日 | 季節の便り
夜明けの鷺草


 松本工業高等学校定時制の閉課程にあたり、図らずも記念事業実行委員長という天罰が下った。
 さもありなん 重厚な恩義を忘れ、卒業以来の半世紀一度たりとも母校に至る門を潜り抜けることがなかった不届き者への鉄槌が下ったのだ。
 勘当の甚六が解かれて実家の高い敷居をまたいだ心境であった。
昨年某月某日 実行委員会開催 記念誌、記念碑、記念式典及び募金財務の委員会が編成され、記念事業に向けた第一歩を踏んだ。 
 実行委員会には全く素晴らしい方々が参加して下さった。
定時制在学中 様々な障壁を越えて夜の教室に集う生徒たちを支えてくれたのは、師であり、友であり、温かい灯で包んでくれた学び舎であった。 
 時代を経た今もなお、実行委員会に満ちてくるのは、あの時の馥郁とした香りであることを強く意識した。
 これは故郷の匂いなのだ 我が母校松工定時制は松本筑摩高校定時制への統合に伴い、21年春 最後の卒業生を送り出して71年の幕を閉じる。
 だから閉校ではなく閉過程だという、言葉はどうでもよい、私の母校が消え去ることに変わりはない。
 母校が地域に果たす役割が終わったという充実感より、消え去ることへ寂寥の思いが深く漂う。
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秋の七草

2009年09月04日 | 季節の便り


野に咲く秋の七草の内、尾花、葛、萩はごく普通に見られる。
中でも葛はその旺盛な成長力でいたるところに勢力を拡大している。
強靭な蔓を延して地を覆い、他の植物を凌駕して圧倒する。
なよなよとした風情の秋の七草というよりも夏の盛りの花である。
しかしその色合いには心騒ぐ
桔梗、撫子、女郎花は、今は花壇の中の花で、藤袴はまだに見たことがない。
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蕎麦同好会

2009年09月03日 | 季節の便り
花盛り


豊作の兆し


昨年鹿の食害から全滅の憂き目にあった蕎麦の作付を、別の土地に移した。
土壌が蕎麦の作付に適合したらしく生育はきわめて順調である。
このまま推移すれば、豊作間違いなしと同好会一同ホクホクしている。
幸いなことに鹿はまだ気付かない。
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グリーンエコ

2009年09月02日 | 季節の便り

春先の低温障害で痛めつけられたアボカドが復活して、この夏は玄関を照らしつける西日を遮って快適であった。
ゴムの木も負けじと枝を茂らせて、分厚い葉の重量は1枚で安いビフテキほどもあり総重量を考えると心配になってくる。
いつも不思議に思うのは盆栽である。
枯れ木のように全く成長しないかに見える、しかしその表情はいつも瑞々しく、春には花をつけ秋には紅葉する。
先祖が庭に植えたケヤキが大木に育って、隣近所に迷惑を撒き散らす、やむなく大金を払って伐採した、抑圧から解放された爽快感がある反面、見慣れた景色にぽっかり穴があいて落ち着かないと知人が最近話していた。
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