草紫式部

勝手に植物に名前を付けたり、変えてはいけない。
しかし　ヤブランはどこから見ても紫式部の風雅を醸し出している。

燃えるように

若者の花、太陽の下でこの花に会うと、どうも気後れがしてしまう。

早起きは３文の得

ひょうたんの花は夕顔に似ていると思った。
夜明けがずいぶん遅くなった午前４時半、葉陰に闇の余韻が少し残っている。

梅雨が明ける

常念のとなりの横通岳に日が落ちて、雲の輪郭が金の鎖のように輝いた。
西日が当たる窓をヨシズで隠した。

子持ベンケイソウ

挿し芽するまでもなく、小さな分身が瞬く間にプランターを占拠する。
宇宙からやってきたに違いない。

オイラン草

昔　ある記念行事のアトラクションで、絢爛豪華な花魁道中が市中を練り歩いた。
花魁が何かも知らず、子供心にその華やかさだけが目に焼きついた。

月下美人が咲きました

空には１０日のおぼろ月
月下美人が今年２度目の花を咲さかせた。
どんよりと重い空気、南国の香りが漂う。

苔

ブロック塀の細い犬走りが、何箇所か緑に輝いていいることに気がついた。
近寄って見る、触るとやけどするような苔であった。

南天に傘をさす

南天の開花は梅雨の時期と重なる。
雨に打たれると実の付きがまばらになりそうで、正月の飾り物としては困ることになる。
そこで杭に番傘をくくりつけ雨よけをした人がいた。
少し効果があったらしい。
雨に打たれている南天を見るとそんなことを思い出す。

ジャガイモ不作

天候によるものなのかジャガイモの生育が良くない
今年は花が思いなしか小さいように思う。
いつか北海道で地平線まで続く馬鈴薯畑を見た。
畑というより海の景色で、花が波のように揺れていた。