常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

山の辺の道

2009年09月27日 | 季節の便り
なつはぜ


昭和のころまで、山畑に通じていた細い阪道を歩いた。
小さな流れの沢筋に添って、急な坂道が続き、突然道が消えた。
人に踏まれて黒光りしていた粘土質の道は、草や落ち葉に覆われ、山の傾斜に取り込まれてしまっていた。
昔の感を頼りにひたすら登った、かって手入れが行き届いていた桑畑は、植林され山林に還り木々が鬱蒼と茂っている。
人手が行き渡らない放置林は、過密からおびただしい風倒木が発生し通交を遮断し、畑、道、流れが混然として原始の様相である。
藪を漕ぎながら急斜面を喘ぎながら登りつめ尾根に立った。
尾根はかっての村境であり、現在林道が開通している。
林道の趣は時代劇に見る峠道である。
紅葉のころ機会があればゆっくり歩きたいと思った。
ナツハゼの紅葉が始まった。

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