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水番砦

2010年05月04日 | 季節の便り

農作物を食い荒らす鹿対策として、山麓に電撃柵を巡らせて農地を守っている。
しかし 一部の飢えた鹿は電気ショックの恐ろしさより空腹を満たすことを優先し、バリアーを突破する。
そして彼らは、瞬間的な痛みを我慢しさえすれば、身体的ダメージは皆無であることを学習する。
だから新鮮な無農薬の朝採り野菜を食べたい人は、野菜畑の周りにネットを張って自衛することになる。
我が家でも、高校生の孫二人に手伝ってもらい、小さな山畑3枚にネットを張った。
30本ほど杭を打ち、支柱を立ててネットを張る、決して簡単な作業ではない。
疲れを知らない若者たちの頑張りで、思ったより早く完成したので、近くの水番砦に案内した。
この砦は戦国時代、小笠原長時の居城に水を送る水路を管理警備したと伝えられている。
そこには藪が茂り、わずかに石垣の痕跡が残るのみで、やがてはそれすら風化し砂にかえるのだろう。
高台にある砦跡から沢筋に下り無事帰還した。
途中に雪で倒れた松の大木が何本も行く手を阻んでいた、驚いたことに倒れた赤松の外皮がきれいに鹿によってはぎとられているのを見た。
また 笹類は葉ばかりか茎までが刈り取った様に食べつくされていて、冬の彼らの食べることの厳しさを思った。


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