東日本大震災復興支援「宮澤賢治の世界をうたう」を旧制松本高校の講堂で聞いた。
昨日の震度5強の翌日である、このめぐりあわせも偶然ではないかもしれない。
この古い木造の講堂はびくともしなかった。
「今日も余震があるかもしれません、でも昨日ぐらいの揺れなら心配いりません、皆さんどうか安心して下さい」
と主催者の田中先生が冒頭に云った。
想い入れ深い詩と童話の朗読に魅了された。
「永訣の朝」は聞くたびに新しい悲しみがわいてくる。
けふのうちに
とほくにいってしまふわたしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゆとてちてけんじゃ)
うすあかくいっそう陰惨な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゆとてちてけんじゃ)
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