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底なし沼

2012年09月29日 | 季節の便り

 金平糖に似た清純な花

 別に育てたわけではないが、小さな流れを覆い尽くしてミゾソバの花が咲いた。

圃場整備が行われる以前、夏から秋にかけて、地下水が浸み出す湿地帯を、ミゾソバは見渡す限り緑の草原に変えた。

草の茂みに惑わされて、陸地と湿地帯の境界を越えてしまう事がある、ミゾソバの茂みを簡単に踏み抜いて膝小僧まで泥に吸い込まれてしまう。

大人たちは面白がって底なし沼の恐ろしさをでっち上げる。

どこそこの、だれ誰さんの馬が、湿地にはまり、もがきながら沈んでいった、そして翌朝白い馬の骨だけが湿地に戻ってきた。

子供心に、この底なし沼の恐ろしさは、すべての恐怖の根源になったように思う。

 

 

 

 

 

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