紫蘇の花穂を下から上にしごくようにして収穫する。
収穫できた小さな小さな巾着型のガクを水洗いし、布袋に入れて自家製味噌ダルの底に埋める。
漬け込んでから半年もすると「紫蘇の実味噌漬」が熟成する。
出来上がった漬物は、黒い小さな昆虫の死骸を思わせる形状なので、食欲をそそられる人はまずいないだろう。
だが、暖かいご飯に載せると、紫蘇独特の香りが唾液の分泌を際限なく促す。
茶漬けもいい、特に種を噛む感触がいい、この食感は世界で最も高価な食材も遠く及ばないだろう。
パック入りの味噌を使うようになって、紫蘇の実漬けは幻である。
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