メジロ
大概は年末に済ませる梅の整枝がまだ終わっていなかった。
その上越境してきたハチクが畑のあちこちに伸びて陽を遮っている、梅が咲くと、それだけで気持ちが安らぐから、梅は大切にしなければいけないと思っている。
思い切って、雪が少し残る畑まで、道具を担いで坂道を登った。
大げさにいえば、梅園か竹藪かわからない、ハチクの切り倒しから始めた。
ハチクの下枝は葉が全く付いていない、鹿が食べたのだろう、おびただしい糞が転がっていた。
伐採した竹は一か所に集めた、鹿に何日分かの食料を提供したことになる。
梅の整枝は自己流である、元気のない古枝を切り取って、徒長した若枝を切り詰める。
地面に足をつけて収穫できることも考慮する。
心ある人が見たら雑な仕業に見えるだろうが、3時間ほどで作業は終わった。