詩集「琴しぐれ」夕愁白嶺<路上> 2022年02月24日 | 日常 <路上> 果しなき旅路を 心して行くものは 吾のみか ひとり 路傍の石も総てみな 孤独と寂寥に重々し 今日もただ路上に立ちて 末枯れうらぶる心は 吹き荒ぶ風の厳しさに 退くも進むもならで 心弱く涙流しぬ 明日も又路上に醒めて 束の間の心なぐ思いもなく 孤独と寂寥の路上を 力なく唯一人 行かねばならじと悟るなり ニセコ大橋