<一握の夢>
一束の手紙と日記の
心なき炎となりて
片生の美しき夢は
一握の灰と変りぬ
一握の灰を掬上げ
零れ落つ灰の白に
悲しき心は堪難く
一握の灰を握りしむ
消え果てぬ夢に
侘しさは声なくも
溢れ出づ涙となりて
一握の灰を湿らせぬ
一握の灰の飛去りて
何処にぞ散り行くも
陽炎のほのめきか
去らば一握の夢よ
一束の手紙と日記の
心なき炎となりて
片生の美しき夢は
一握の灰と変りぬ
一握の灰を掬上げ
零れ落つ灰の白に
悲しき心は堪難く
一握の灰を握りしむ
消え果てぬ夢に
侘しさは声なくも
溢れ出づ涙となりて
一握の灰を湿らせぬ
一握の灰の飛去りて
何処にぞ散り行くも
陽炎のほのめきか
去らば一握の夢よ