北海道神宮の鳥居のまえに立つ女性がひとり、
きちんと姿勢をただし手を合わせてから境内に入った。
そんな優美な仕草についつい見とれてしまったが、
真っ白な雪のなかにあっても、彼女の姿はきらきらと輝いてみえた。
歳のころは三十五、六かな・・
本殿ならともかく、ここで拝礼するかたはいない。
特別なご事情がおありかもしれないが、
ゆっくりとした動作にてらいがなく凛として美しい。
三年前、納沙布岬 ←クリック へいったときのこと・・
どこかのご家族が灯台の下でお供えをして、中年の女性が霧の海にむかって手を振っていた。
関係ないことだが、なぜかそのことを思い出していた。
あらためて、大きな鳥居を見上げる。
つぎはこの鳥居からお参りすることにしようかな。と思う。