屯田物語

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ソウルの思い出

2004年11月24日 | 
一人の美しい日本の娘が韓国の文化に憧れ、ハングルを勉強したいとソウルに渡ってから3年余り、彼女はやはり韓国の若者と熱烈な恋に落ちいったのである。
最近の冬ソナブームの少しだけ前、愛する姪がソウルで伴侶をみつけるかもという予感はあった。
ある年の6月、ソウルで挙式という案内状を受け、私として初の海外旅行に勇躍出発である。
ソウルの宿泊は南大門市場近くの「ウェスティン朝鮮ホテル」、ここは80年の歴史があるとか、素晴らしく高級なホテルであった。 
街はハングル文字ばかりの看板にびっくり(当たり前か)、英語表記もないから、まったく意味がわからない。地下鉄にも乗ったけど路線図を眺めたってなにがなんだかさっぱりわからなかった。
でも、韓国の人って親切なんだね。私達おのぼりさんをわざわざ電車に乗って目的地まで案内してくれた。日本ではまずありえないことだ。
ソウルで歴史的建造物なら「景徳宮」である。
ただ、李王朝についての歴史の知識がなかったのは悔やまれるが、当時の隆盛と生活振りが偲ばれて見応えがあった。
建物の彩色は日本の寺院と似ているが、少しだけ塗りが薄い感じがした。

いよいよ姪の結婚式である。
日本のように、結婚式と披露宴を別々におこなうわけでなく、同じ会場で同時進行である。
改まった挨拶もないので、披露宴がいつ始まったのかいつ終わったのかがわからなかった。
一般のお客さんもいつのまにかお帰りになったようだ。
でも、異国での結婚式は感慨深いもの。
その後、韓国の古式にのっとった儒教の国らしい結婚式が続くのである。



われわれ花嫁側の親戚はただ観ているだけであったが、チョゴマゴリの色が鮮やかで、赤と青を基調とした衣装や式場の飾り付けは本当にきれいだった。
話題を変えて、韓国はやはりキムチだよね。
どこで食事しても必ずキムチが出てくる。しかも無料なのだ!
明洞ではケジャン(わたり蟹のスープか蒸したのものかな)が美味かった。
あと南大門の焼肉はさすが本場物という味。店員さんは日本語が上手でおどろきだ。
お土産に韓国海苔をいっぱい買ったので、空港に勤務している韓国の美しい女性から「海苔がお好きなんですか?」って流暢な日本語できかれた。まさか日本語で話しかけられると思わなかったので、ちょっとどぎまぎしてあいまいな返事しかできなかった。
せめて「ソウルは素敵なところですね、あなたも」って応えてあげれば格好よかったのに、と今でも悔やんでいる。
ホテルも素晴らしかったし、韓国の人たち親切だし、今度はハングルを覚えて「アンニョハシュムニカ」で行こう。