屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

よき友、わろき友

2004年11月13日 | 日常
暇はあるのになんとなく落ち着かない。こんなときは手当たり次第に本を読む。
徒然草第百十七段
友とするにわろき者、七つあり。一つには、高くやん事なき人。二つには、若き人。三つには、病なく身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、たけく勇める兵(つわもの)。六つには、虚言する人。七つには欲ふかき人。
よき友三つあり。
一つには、物くるる人。二つにはくすし(医師)。三つには、知恵ある友。

兼好さんの言葉の裏をみなければならないけど、物くるる人がよき友というのはちよっと理解不能。
わたしの友人を考えてみても、物くるる奇特な友はいないし、医師もいない。また知恵あるってどういう付き合いの友ということなのかな?兼好さんは打算的な付き合いが好みだったのかもしれない。
それに比べて、わろき友は二つめと四つめを除いてわかる、わかる。
特に三つめの病なく身強き人と五つめのたけく勇める兵。
自信家で仕事人間にこういうタイプはいるだろうね。
わたしたちの年代が集まると、まず病気と年金の話しで盛り上がるものである。その場の雰囲気を斟酌しないで仕事のことばかりしゃべるのは白ける。人間的魅力に欠けるし、情操や文化面の発育が遅れているのでないかと思ってしまう。
まぁ程度にもよるけどね。

「裏をみせ表をみせて散るもみぢ」(良寛)
こういう付き合いをしたいと思うけど、まだ悟りからほど遠いわたしでした。

「歴代街道」12月号に携帯された江坂彰氏のエッセイを参考にしました。