針の母は、大正14年の生まれ。3月に眼の白内障の手術をしたのですが、後、フィット感が良くない(実際はそうねはない)と思い、治らないと鬱々として、軽い鬱病になり、尚且つ、一人で食事を取っていた為、結果いい加減な食事摂取となって、これも軽い栄養失調となってしまいました。
それが原因だと思いますが、老衰が一気に来て、身の回りの事、排泄、食事も自分で食べられなくなってしまいました。
その後、針の所で、食事を取らせ、介護ヘルパーさんも御願いして、回復はしたのですが、老衰が一向に改善されませんでした。正直これで終って逝くのかと思いました。其れほど酷かった。
介護と言うと、やはり、下の世話が大変です。便秘で排泄も出ません。浣腸も御願いしたり、当然、自分でも、毎朝のように、介助する訳です。
ま、しかし、昔に比べたら、格段に手間が掛からなくなったとは思うんですがね。
で、掛かりつけの病院に行くこともならずに、往診を御願いしたり、薬を変えてもらったりしたわけですが、薬が変わったせいか顔の表情は良くなりましたが、まだまだ、寝たきりです。食事の時は何とか立たせて座る事が出来ますので、この点は楽ですかね。
毎週水曜日はヘルパーさんにお風呂に入れて貰って、その後リハビリの介護の方がきて、やってもらうと、不思議と、顔がサッパリとして、顔色が格段と良くなります。
やはり、リハビリー体操はいいんですねー。人間は動物ですから、動いていないと、体の機能が満足に働かないんですね。
其処で、針もリハビリの先生の真似をして、軽い体操をしてみる事にしました。
① 介護認定で認められた、補助の「手すり」を付けてもらったので、5m位の距離ですが、5往復する。
② 足の踝を前後左右に動かす。回転させる。
③ 膝を曲げたり伸ばしたり、伸ばしたまま持ち上げて、外、内に動かす。(リハビリの先生がやっていました。)
④ 膝を折って、胸のところまで、持って行き、そのまま、の形で外に向けて膝を持っていきます。そうすると骨盤が矯正されるんです。(是は以前、「針の民間療法」で書いた事があります)
⑤ これが一番重要かも、立ってもらって、前で腕を組ませる。それを後ろから抱いて、上にもちあげる。勿論、ほんの少しの時間でね。実際の順番としては、これからやる方がいいですね。
⑥ 「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」を、大きい声で言ってもらって、頬の筋肉を鍛えます。
⑦ ゴム製のリングを使って、握力をつけてもらいます。
てな事を毎日、毎回やっていましたら、眼力が出て、すり足でやっと歩いていたのがヒタヒタと膝が上がる歩き方になって手すりに沿って歩く早さも早くなりました。
食事も、食べている時に、寝ているような感じだったのが、箸を使って食べれるようになったし、御飯もほんの少しだったのが、茶碗一杯食べるし。
だいたい、朝6時過ぎになると、「腹が減ってしょうがない」なんて言って、さっさと針のいる階まで降りてきてしまう程です。「一人だと危ないから」と言っても、忘れてまた降りてきてしまいます。元気になったのはいいのですが、こうなると、目を離せないのでこまりますね。
整体で背骨、骨盤、の並びが整うと、血流の流れが良くなって、嘘のように、元気になりましたぞ。本当に吃驚しました。近くにこんな人がいたら、施術してみて下さいね。