針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

別の三銃士の話

2019-02-05 07:15:11 | 三銃士の世界

三銃士と言えばアレキサンドルデュマが出てきますが、検索エンジンを見ると、韓国の三銃士とか名前のパクリじゃないのかと思えるのが出てくる。こんなのは最初から却下だ。
最初に原本を見ているとどうもこの手の二番煎じの作品は見る気がしない。三国志演義にしても「レッドクリフ」なんていう映画が上映されましたが、史実に反映されていない物を見るともう二度と見ようと思わないね。大体小喬、大喬の小喬が曹操の元に出向くなんて話はあり得ない。寝ぼけ具合が半端ではないね。三銃士にしてもそうだ。以前観たのはダルタニアンと王妃アンヌドートリッシュが恋人設定。デカプリオの「鉄仮面」にしても、全く違う映画になってしまっています。そんな中でちょっと変な映画だか書物だか良く分からないが『マスケティアーズ パリの四銃士』と言うのがありました。

シーズン3 第1話「戦利品」"Spoils of War"シーズン3と言うからにはシーズン1から始まっているんだろうが、デュマの三銃士に出てくるアトスの従者、善良なグリモー爺さんが極悪人として出てくる。これってこれを書いた人どういう頭の構造でいたんだろう。兎角この手の物はストーリーを全く変えてしまってそれらしく作り上げているけど、所詮は二番煎じだ。

スペイン軍と戦うアトス、ポルトス、ダルタニアンたち、フランスの銃士隊。しかし、戦況は火薬が届かず、不利。アトスたちはスペイン軍側の大砲が使えないように、突撃し、スペイン軍の火薬をすべて爆破。勝利をおさめる。
・・・・・と此処まではいいのだが、その後が良くないね。

グリモーは戦いを指揮していた将軍の指を切り落して脅し、補給部隊の火薬を強奪していた。まずは修道院に火薬を運び、スペインに強奪した火薬を売ろうとしていたのだった。

アラミスはその修道院で修道士として子どもたちの世話をしていた。グリモーたち盗賊は修道院長を刺殺。 アラミスは子どもたちを守ろうとみんなで地下に隠れる。

アレキサンドルデュマの三銃士を読んでいなければこれはこれで面白い書だと思うけどね、あまりにも印象が強く影響を受けてしまっているので良しとしませんね。

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ミレディーの息子

2019-01-26 09:41:59 | 三銃士の世界

 経緯,ちょっと忘れちゃったけど、ベチーヌの首切り役人の臨終に遭遇したブラジュロンヌ子爵が道の途中で顔が鉛色した不気味な修行僧を(告解の資格あるという事で)見つけて、告解をさせようと強引に連れて来てしまうのだが、その懺悔を聞いているうちにこの首切り役人と、ダルタニアン達が自分(修道僧)の実の母親(ミレディー事)を殺害したことを告解されて、短剣にてこの首切り役人を殺してしまう。なんという因果だ。

 この修道僧の名前は「モードント」。この時から復讐鬼となるのであります。ダルタニアンアトスを始め、義兄のウィンター卿、チャールズ1世まで狙おうとします。
 ダルタニアンとアトスがチャールズ1世の処刑人を拉致して、刑を遅らせ王の救出しようとした時も、覆面を付け、刑の代行を請負い、執行をしてしまう。その、刑場の台の下で逃亡を企ていたアトスがチャールズ1世の血を頭から浴びて臨終の言葉を聞く。「リメンバー」覚えておれ」という言葉を受ける。

これはニューキャッスルのモンク将軍の陣営の奥に樽に詰めた軍資金を来るべき時にチャールズ2世が立ち上がる時に使うようにとの遺言であった。

ダルタニアン、アトスがイギリスから船でドーバー海峡を渡っている時に、実はこの船にはモードンドが隠れて乗船しており爆薬を仕掛けてあったのだ。そうとは知らずに従僕のプランシェとグリモーは船にワインがないかと貯蔵庫に入っていると、大量の火薬を発見します。主人達に報告して、敵の裏をかき、秘密に牽引していたボートで縄を切って逃亡に成功する訳です。

敵は火薬に火を付けていざ逃げようとしたら、船がない。断末魔が聞こえたと思ったら船が大爆発して木っ端微塵。

しかしモードンドは悪運が強いのか波間に浮いて見え隠れして助けを呼んでいる。アトスはふと哀れに思って海に飛び込んだが、これはモードんどの芝居だった。しばらくして、二人共見えなくなったけど、ポッカリとアトスが現れた。

モードンドは海の底へと消えていった。・・・とこういうあらましです。


物事には因果が絡んできます。ダルタニアンがミレディ―を我が物にしようとした事からコンスタンスボナシュー夫人を殺されてしまったし、ミレディ―の処刑に始まって、リルの首切り役人が殺害されてしまう。

 

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次はミレディーについてだよ。

2019-01-17 04:52:28 | 三銃士の世界

久々に再び、三銃士の世界の続きです。どうしてミレディーが枢機官派になったのかと思うと、ミレディー(ルーシー・ヘイ)は本来バッキンガム公爵の愛人だったのに公爵がこともあろうにフランスの王妃アンヌドートリッシュに恋をしてしまい、それを激怒して、反バッキンガム派の枢機官に付いたのだろう。枢機官に近づく為にロシュフォール伯爵に近づいたのは言うまでもない。アンヌはスペインからの輿入れで多分バッキンガムはスペインに歴訪した時にアンヌを見染めたにちがいないね。一方の枢機官もなんとアンヌが好きだった見たいで何と歴史の裏は愛憎の坩堝だった訳だ。

 以前に「ラ フェール伯爵の覚書」等の中に、案にこういった事も記述としてあったんじゃないかと勝手な憶測をするのでありました。

 ミレディーはにアンヌ・ド・ブリュイ、シャルロット・バクソン、ミレディ―・クラリックなどの別名があり自分を貶めた者に復讐する癖があり、ダルタニアンがカレーの港でワルド伯爵い言い掛りを付けて斬り合いに持ち込んだワルド伯爵に熱を上げていたが、それに嫉妬したダルタニャンがワルド伯爵になりすまし、ミレディーを我が物にしようとする。

 その時に胸に百合の烙印(犯罪を犯した物が押された)があるのを見つけ。それを見られたミレディーが逆上する。それによってダルタニアン始め銃士、コンスタンス迄も執拗に狙うようになる。折角アトスがウィンターにミレディーを監禁するように頼んで、捕まえたのだが、フェルトンという中尉が篭絡され逃がしてしまう。ウィンター卿は亡き夫の兄(義兄)。

コンスタンス・ボナシュー夫人は修道院に匿われていたがミレディーに毒殺されてしまう(これはダルタニアンが導いた因果だけど)、それよりもミレディーはアトスの妻だった。そのアトスがベチーヌから連れて来たリルの首切り役人と、ダルタニャン達によってかつて犯した悪事を断罪された上、処刑される。この首切り役人の弟も最初の亭主だったのだ。首切り役人の弟、アトス、ウィンター伯爵の弟、コンスタンスボナシュー夫人と4人の殺害に関与していた事になる。

  

        ルーシーヘイ                       ミラ ジョボ ヴィッチのミレディー

 肖像画を見ると成る程、笑うと天使のような美貌だ。でも豹変すると、悪魔の化身となるあります。礼儀はあったようだが倫理観なんかあまりなかった時代だから、こういう人も出てくるのもしかたないのだが、「毒食らわば皿迄」のような人生だったんだろうね。
 こんな訳でミレディーは処刑されてしまいますが、まだまだ話は終わりません。とんでもない奴が残っていたんです。

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ダイアの房飾りを持って(復路)

2018-12-23 19:02:54 | 三銃士の世界

 

ダイヤの房飾りを取り戻したダルタニアンにバッキンガム公爵から、物凄い駿馬を送られてイギリスを後にして、フランスへの帰路に就くわけだが、

 バッキンガム公がアンヌに会いにいく秘密の経路を使って帰る。(今で言う不倫ね)と詳しい説明をしたいのだが、何故か早くパリの街に付いて欲しいという願望が先に立ってしまって、此処にあげた街なんか全くと言って覚えてないね。何処かの宿の亭主に「フォワワード」(前へ)といった合い言葉とかポルトスがバッキンガム公から貰った駿馬と鞍を博打(ランスクネ)でイギリス人に巻き上げられてしまったとか端々でしか覚えてまへ~ん。ポルトスの肩を持ちますが、当時イギリスとフランスは敵対国でありまして、敵からの贈り物なんてちっとも嬉しくなかったんですね。

まずはロンドン塔です。此処からダルタニアン、プランシェ一行はパリに向けてあたふたと帰る訳です。

       

 日本の界隈を見ている我々としましては、フランスの街々は特徴のある町並みです。A,ディユマは三銃士を書き上げるのに此等の街々を丹念に回って歩いたんだろうね。

 

① Saint-Valery ( サン・ヴァルリーの港)       Blandy(ブランジー)

      
③ Neufchâtel(「金の鋤【Auberge de la Herse-d'or】)④ Rouen(ルーアン街道)アラミスが家事上の用向きででかけた
 
                            
⑤ village d'Ecouis「フランスの楯【Ecu-de-France】」 ⑥ ポントワーズ Pontoise
説明 エクイ村
 
 ダルタニアンはまんまとパリに到着してトレヴィル隊長邸に趣き、その足で宮中のボナシュー婦人の元に。無事アンヌ王妃の元にダイヤの房飾りを渡す事が出来たのだった。追記このあと、別れた銃士を探しに出かける旅に出ます。
 
この事を知ったリシュリュー枢機官は激怒した訳だが、其処は度量のある枢機官、ダルタニアンを銃士隊副隊長に推挙した。
ここで所謂少年少女文学の「三銃士」は完結となる訳であります。
 
此れから、アトスを始めとする三銃士は各々の向かう処散り散りに分かれて行きます。いわゆる20年後へと舞台は移って行きます。アトスは、アラミスと一緒にフロンド派(貴族の反乱)ダルタニアンはポルトスと王宮派になりフロンドの乱へと突入して行きます。アトスはチャールズ1世の遺言通りチャールズ2世の王政復古を成し遂げたりします。

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三銃士ダイヤの房飾りを取り戻しに(往路)

2018-12-19 12:02:41 | 三銃士の世界

此処で一息。ってそんなに頭使っている記事書いてねーだろ!。(笑)
麻布暇人友の会会長の針外し、その暇に任せて、またまたダルタニアンと三銃士の世界ね。未だ、三銃士の世界にロマンを求めている、退屈な親父なのさ。

ご存知、アンヌドートリッシュ妃が惜しげもなく、バッキンガム公爵にダイヤの房飾りを王妃の下着係のボナシュー夫人から取り戻して欲しいと懇願されてダルタニアンは3人の銃士と共にロンドンへの旅に出るのであったが、枢機官側の抵抗にあって、街々で脱落していくのでありました。当時のヨーロッパは馬が交通の主流ですが、結構遠いのです。
ま、それだけ、のんびりしていたんだろうね。まず、シャンティイ酒場でポルトスが言いがかりを付けられ、脱落、アルマンティエール街道(だったと思う)のボーベを出た所で待ち伏せされてアラミスが敵弾を受けて負傷脱落、アミアンの街でアトスが贋金作りの言いがかりを付けられて脱落、ダルタニアンと従僕のプランシュエだけになってしまう。

    

ポルトスが酒場で言いがかりを付けられたシャンティイの街  アラミスが銃撃を受けて負傷したボーベ


     

アラミスが留まったクレーブクール       アトスが贋金作りの言いがかりを付けられたアミアンの街
                       腸詰の倉にグリモーと立て篭もって、大半を食べつくしてしまった。       

      

カレーの港ここでワルド伯爵と戦って、許可証を   ロンドンに着いたダルタニアンダイヤの房飾りを受け取ってさっさと
巻き上げてしまう。
                パリに帰りたかったのだが。              


バッキンガム公爵がダイヤの房飾りの箱を開けてみると何と二つ数が足りなくなっていた。ミレディが二つ切り取って枢機官に渡しておいたのだ。これだけ大きいダイヤは当時としてもなく簡単には補充出来ないだろうと、ミレディの悪知恵だったのだ。

バッキンガムは咄嗟にダイヤの持ち主を割り出し、たった3日で複製品を作り上げてしまう。

当時とすれば大変な道のりであったろうね。当時はこんな立派な家はなかったろうし、道は土。じゃりなんか敷いてないね。服だって着替えなんて持ってないので、宿で洗って乾かして朝出る。なんてはなしだ。事なきを得たダルタニアンは急遽パリへと出発するのであった。次は帰り道だよ。

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銃士の住まい

2018-11-29 22:14:48 | 三銃士の世界

 三銃士の本を読んでかれこれ50年以上読んだ訳だが、今まで、2~30回位読んだかな。(なんせ頭が良くないのでストーリーを把握するだけでも何回も読まなくてはならなかったよ)でもその分、貴族の高潔な心を少しは取り込む事が出来たような気がする。貴族とは言っても色々な人間がいるのは当然な事(悪い奴もいる)ですが、その中のアトスを始め銃士達は青年の心に心地よく哲学的にも響いたのはいうまでもありません。

 銃士に関するものは何でも興味が沸きましたね。特にお酒はね。で、どんな所に住んでいた設定になってんだろう?。と思って前にも書きました「三銃士ーグーグルマイマップ」に載っていた住所辺りの風景の画像を見てみたくなりました。とは言っても当然昔の儘で残っている訳はありませんが。本から受ける感じだとアトスの家は門付き庭付きの立派な樹が植わっている2階建ての立派な邸宅と思ってました。(貴族だからね)→貴族は皆金持ち。でもいくら貴族とは言っても浪人だとお給金貰ってないし、その日暮らしだったんだろう。安アパートの間借りなのは当たり前なのね。

 また、ダルタニアンとアトスの住まいは遠い感じでしたが、地図を見るとそこそこ近い感じを受けたね。カルムデショーの僧院もリュクサンブール宮殿跡も近かった訳だ。

         


rue des Fossoyeurs                         
現在のセルヴァンドーニ通り(rue Servandoni)                

ダルタニャンの下宿先、ボナシュー家がある 

 

      
                    rue Férou   
                     フェルー街  アトス住んでいた街


      

 rue du Vieux-Colombier                                                 
    ヴィユー・コロンビエ街      トレヴィル邸、ポルトスの家がある  


      

      rue Cassette  
          カセット通り   アラミスの家のそば

でも、当時のパリも木造ではなく石作りだったんだろうから、こんな感じだったのかも知れないね。道路は石畳からアスファルトに変わっていますが当時の面影だけでも感じられればいいね
                     

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三銃士の登場人物 (2)

2018-11-21 21:24:46 | 三銃士の世界

ご存知、三銃士はアレキサンドル デュマ  の作品で世界中で読まれている本で、大半の人はデュマ の架空のフィクションという認識が多いのですが、登場人物、土地名は全て実在します。ただダルタニアンだけは実は2名いまして、どちらも、同じ家系の人なんですが、一人目は、「シャルル」もう一方は「エマニュエル」(ちょっと記憶が飛んだ)。どちらも侯爵の地位。貴族の爵位は「侯 公 伯 子 男」ですが、最高位ですね。シャルルがダルタニアンとするのが定説です。

デュマが当時の古文書の中に「ダルタニアン氏の覚書」「ラ フェール伯爵の覚書」なる物を見つけ出し、その中にアトス、ポルトスの名前があったとか。(記憶が曖昧ね)。デュマにとってこの発見は千載一遇だったんだろう。

スペインとの境に近いガスコーニュ地方の「タルブ」の出身。マンの街で黒ひげロシュホール伯爵に出くわしてからパリの街へと着た訳だが、父親の同郷の銃士隊隊長のトレヴィル殿の門を叩くのだが、このトレヴィル殿も実在の人物です。肖像画があるのには吃驚しました。

  
   ダルタニアンはこんなに二枚目でしたかね?。(笑)               銃士隊長 トレヴィル殿

     
ルイ13世 別称「ルイ公平王」           アンヌ ドートリッシュ 

         
     リシュリュー枢機官                バッキンガム公爵(と思う) 
一説には、アンヌドートリッシュをめぐってバッキンガムとリシュリューは恋敵だったとか。恋仲の方はバッキンガム公とアンヌ妃ね。

     
        ルイ14世(太陽王)                  マザラン枢機官 

実はルイ14世には双子の弟がいまして、それが後にとんでもない騒動を巻き起こします。デカプリオの映画だと思いますが「鉄仮面」がそれです。デルブレ―神父(アラミス)が関与しています。

            
  フィリップオルレアン王弟殿下(左がアンリエット)         アンリエット妃     チャールズ2世の妹 (アンリエット ダンクルテール)

このアンリエットもギーシュ伯爵とバッキンガム公爵、初代の息子)の両方から恋焦がれる羽目に。

      
             チャールズ1世                                                 チャールズ2世  

      
                    モンク将軍                  ギーシュ伯爵

ラウル ド ブラジュロンヌ子爵
(架空の人物)
本作の主人公で、アトスの実子。二十代半ばの青年で、優れた騎士。タイトルの『ブラジュロンヌ子爵』は彼の持つ爵位から来ている。作中ではルイズとの恋に苦悩する。形式的には主人公であるが、ダルタニャンら古参のキャラクターの前では影が薄い。ダルタニャンらの活躍でイギリスの王政復古が成功すると、イギリス・フランスの友好のため、イギリスのアンリエット姫と、ルイ14世の弟、オルレアン公フィリップの結婚が行われた。ところが、あろうことかルイ14世とアンリエットの間に不倫関係ができてしまう。とりあえず、ルイ14世はアンリエットの侍女ルイズに恋をしているから、アンリエットのもとに通っているのだと偽装をする事になるが、ルイ14世は本気でルイズに恋をしてしまう。このためもとルイズの恋人だったラウルとルイ14世、ルイズの三角関係ができてしまう


                                                              
                                    
                   ルイズ ド ラ ヴァリエール

    ルイズ ド ラ ヴァリエール
国王ルイ14世の寵妃。王の愛妾となるまで、彼女はわずか2ヶ月間フォンテーヌブローにいただけだった。最初、ルイーズは、ルイ14世とオルレアン公爵夫人ヘンリエッタとの危険な浮気から周囲の注意をそらすためにいたのである。しかし、ルイーズはルイ14世とすぐに恋に落ちた[2]。これはルイーズの初めての真剣な愛であった。彼女は純粋で信仰が篤く、始めからルイに対して思わせぶりな行動をとったのでもなければ、秘密の関係となるのに自ら興味を示したのではないことが伝えられている。彼女は浪費家ではなく、自らの置かれた状況から得られるであろう金や称号に関心がなかった。ただ、王の愛を求めた。物語では、ラウル ド ブラジュロンヌ伯爵の初恋の人。許嫁。やがて、寵愛はモンテスパン夫人に移ってしまう。

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三銃士、この本の主役達 (1)

2018-11-19 14:22:24 | 三銃士の世界

ダルタニアンの故郷はガスコーニュのタルブの生まれ。マンの街ではロシュホールに、パリに来てからはアラミスに田舎者呼ばわりされているほど、フランスでは田舎だったんだろうね。スペインとの国境の近くです。物語では8エキューと一頭のボロ馬を親から譲り受けパリの街へと出世を求めて出発する処から始まります。  

                                                                                            
                 ガスコーニュ タルブにあるダルタニアンの生家

                                                                                                               
           
 ジュサック隊をコテンパンにやっつけて相手の剣を巻き上げて凱旋している絵だろう。
                                                                      アラミス、アトス、ダルタニアン、ポルトス
ジュサック隊の中にも一人剣豪が。隊長が「もう剣を引け」と言うと「ビカラ此処に死なんとす」「命令だ」と言うと後ろに飛びのいて剣を二つに折って口笛を吹きはじめます。ダルタニアンを始め銃士たちはこぞってその勇気を讃えました。本書ではこのビカラの息子も出てきます。

                               

                                                                                 
                                                                             ダルタニアン

ダルタニャン(仏: D'Artagnan、1615年? - 1673年6月25日)は、ブルボン朝時代に活躍したフランスの軍人。 本名はシャルル・ド・バツ=カステルモール(Charles de Batz-Castelmore)であるが、通称のダルタニャンの方が有名である。軍人としての活躍は歴史に名前を残すほどではないが、アレクサンドル・デュマ・ペールが『三銃士』を始めとする『ダルタニャン物語』で描いた創作上の人物としての知名度が高い。近年はダルタニァンと表記されることも多い。小説でダルタニャンが登場する場合、ファーストネームは「シャルル」になっていることが多い。これは史実のダルタニャンにちなんだものと考えられる。しかし、『ダルタニャン物語』においては、ダルタニャンのファーストネームは明らかにされておらず、「シャルル」と名乗るシーン、呼ばれるシーンは存在しない。



                                                 Athos (silver) rv.png                                     
                                         アトス                                                                         修道院アトス

アトス 
 モデルになった人物は、アルマン・ドゥ・シレーグ・ダトス・ドートヴィエイユ (1615年-1643年)。『ダルタニャン物語』とは15歳ほど若く生まれている。銃士隊長トレヴィルの親類で、そのつてをたどって銃士隊に入隊。軍人としてはとくに見るべき功績もなく、決闘さわぎを起こし死亡した。物語ではアトスと言う名前は、ミレディに裏切られて、世を悲観して、心を浮世から出家して僧院に身を置く、イタリアにある山、アトスと言う修道院 にちなんで名乗った名前だとされています。ラ フェール伯爵と名乗っています。

                                                                                             
                                                                                              アラミス

アラミス 
アラミスには実在のモデルとして、アンリ・ダラミツHenri d'Aramitz)という人物がいる。銃士隊長・トレヴィルの甥であったので、コネをたどって銃士隊に入る。ただ、軍人として特に目立つ功績は立てていない。 物語ではイエズス会の管区長になり、ルイの双子の弟を擁立して、国家の転覆を図る。二コラフーケの懐刀。アラメダ公爵と名乗っています。

                                                                               
                                                                        ポルトス

ポルトス 
 ポルトスのモデルは、イザーク・ポルトー(1617年 - 1712年)というガスコーニュ人の銃士。銃士隊長・トレヴィルの従兄弟であり、そのつてをたどって入隊したと見られている。軍人としては特に見るべき功績はないが、従兄弟にはアルマン・ダトス(アトスのモデル)がいる。1654年に父親が死亡すると退役。1712年に脳梗塞で死亡した。デュバロンブラシ―、ピエールフォン。男爵になった。ダルタニアンのはからいで、ルイ14世の食卓に召された。ルイ14世の料理人ヴァアテル(最近DVDがでていますね)も出てきます。


                                                                           
                                                                               コンスタンス ボナシュー夫人(左)

 
コンスタンス ボナシュー夫人

ジャック・ミシェルの妻。王妃アンヌの忠実な下着係の侍女。歳の離れた夫がいるが、物語ではダルタニャンにも好意を寄せられる。王妃のダイヤの一件を通じて彼と相思相愛になるも、ミレディーの復讐に巻き込まれ誘拐される。王妃により救出され、ベチューヌ修道院にかくまわれていたが、そこでミレディーと対面、彼女に毒殺される。


                                                                                  
                                                                               ミレディ

ミレディー・ド・ウィンター
 リシュリューの腹心で、美貌と知恵を兼ね備えた謎の女。ミレディとはマイ レディの事ね。他にアンヌ・ド・ブリュイ、シャルロット・バクソン、クラリックなどの別名・別姓を持つ。自分を貶めた者に復讐する癖があり、陰険。神を信じず、己の力のみを信じる。ワルド伯爵に熱を上げていたが、それに嫉妬したダルタニャンにより仕返しを受ける。胸に百合烙印があり、秘められた過去を持つ。ウィンター卿は亡き夫の兄(義兄)。コンスタンス・ボナシュー殺害直後に、ダルタニャン達によってかつて犯した悪事を断罪された上、元ベチーヌ(リル)の首切り役人に処刑される。生前最後の台詞は英語でなされた。モデルとなった人物は、バッキンガムの愛人だったカーライル公爵夫人ルーシー・ヘイ英語版だと言われている。実はアトスの偽りの妻だった。天使のような美人だが一度荒れ狂うと魔女の容姿に変わります。

2~3人を除いて、実在した人物です。

とざっと、載せましたが、本から受ける自分なりに想像したのとかなりかけ離れた肖像だよね。

針外しはフランスのこの頃の社会が好きですね。日本の武士道とは一寸違った(風土の違いがあるからしょうがないね。陰謀、恋等、魅力たっぷりなんですね。

 

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歴史に沿って旅をしたい。

2018-11-16 11:54:07 | 三銃士の世界

 針外しの青春期にはいろいろな本を読んだんだけど、その中で、心の中に未だに残っているのが、「三銃士」、「三国志」を始め中国の歴史本、「西遊記」「水滸伝」「三侠五義」「聊斎志異」等が有るが、そういう本に出てくる場所や建物に思いを寄せて旅をしたいのだが、昔から引き籠り(家で本を見たり、ギター弾いて酒飲んでいるから)(笑)の針外しは、行くのも面倒臭いのでグーグルアースで旅をすることを思いついた。

 本当の話、母親の介護をしている以上なかなか出れないからさ。閑話休題(それはさておきと読むんだよ)三銃士」と言う本がありますが、普通、少年少女文学ではダルタニアンが銃士隊副隊長に任ぜらる処1巻で終わりになってしまうのだが、実際は11巻完結。20年後、40年後に分かれている3部作になっています。(ダルタニアンが拝領した元帥杖を持ってその時に大砲の球が直撃して死んでしまう迄。)

 最初本屋でこの本を見つけた時は小躍りして喜んだもんだ。最近パソコンのアプリで「グーグル・アース」がありますが、「三銃士の舞台を旅をする」で検索したら、「三銃士-グーグルマイマップ」というサイトがあって、ダルタニアン・三銃士に関する場所が出ている事が分かったぞ。グーグルアースで検索しても「該当なし」で出てきません。

 実際、ダルタニアンと三銃士が最初決闘する事になって、枢機官派のジュサック隊と大暴れした「カルムデショーの僧院の裏の広場」なんかを探しても全くといって出てこないね。それがこの「三銃士-グーグルマイマップ」だと地図に印が付いていて、ストリートビューに直すとすぐどんな所か分かるという事です。四つくらいある候補の下にある他100個をクリックすると、説明文が出て赤いバーにある鍵矢印をクリックすればその場所の地図が出て、青いマークの処をストリートビューにすれば、カルムデショー僧院が出てきます。

                   
                               日本語表記になっている処がいいね。


             

 地図を小さくしたので見づらいと思いますが一番上のあたりに記載されています。ま、当時の建物等は立て直されて雰囲気は無くなってしまってますが、通り等はそのまま残っていますので、土地柄等、古に思いを寄せれればいいね。

               
                僧院の裏の広場如何にも決闘がしやすそうな場所だねとかってに思っているのさ。

 幾ら現代になったとはいえ、フランスは日本とは勝手が違うね。

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三銃士の中のアトス。

2007-08-22 06:23:08 | 三銃士の世界

 ちょっと、かわってお酒の話。皆さんは三銃士という本を読んだことがおありでしょう。そう主人公の「ダルタニャン、アトス、ポルトス。アラミスが活躍する、活劇小説だ。針は子供の頃読んだのが忘れられず、何度も読み返したものだ。「鈴木力衛 氏翻訳」の原題、「ダルタニャンの冒険」と言う表題の付いているものだ。勿論、デュマの作品だ。全11巻(これが原本)。これは「友を選ばば三銃士」を日本のお馬鹿が表題にしてしまったのだ。語呂がよかったんだね。
 ダルタニャンが元帥杖を手にした時、砲弾が当たり死ぬ時までを書いてあるのだ。(少年少女の為の物語はダルタニャンが銃士隊副隊長になるまでだ。)

 ダルタニャンは剣の達人だが、彼の配属されたのは、マスケット銃の銃士隊だ。その中にアトス、ポルトス、アラミスがいた。

 王直属には、近衛衛士隊(ベルバラはこっちだよ)と銃士隊があり、衛士隊長はデッサール侯爵、銃士隊長はトレヴィル殿である。マスケット銃の銃士だから、ムスクテール(銃士)と言われてるんだ。有名なブランディーの「アルマニャック」のSempeのムスクテールはダルタニャンがモデルだよ。

 実はダルタニャンは実在の人物だし尚且つ、二人いるのだ。シャルル・ド・ダルタニャンともう一人、エマニュエル(だったか?)・ダルタニャンだ。一族には伯爵や侯爵になった人がいる。

           
             この銅像はどちらのダルタニャンだろうか?
   
              
      他にも、銅像が・・・。右はアルマニャックの「センペ」ムスクテールだ。中身は飲んでしまって、空だよ~ん。とても美味しかったよ。ウィー。

 三銃士は「ダルタニャン氏の覚書とラフェール氏の覚書をもとに書かれているが、半分は本物、半分はフィクションだ。アトスも実在の人物だが、ダルタニャンとはちょっと、時代が違うし、病死したみたいだ。アレキサンドル・デュマは無いものを本当にあった事以上に書く天才だったと歴史書は書いてある。(←何ともかっこいい言い回しだ。残念ながら、アトスの画像はないね。)  

           
                    南部ガスコーニュのタルブにある。ダルタニャンの生家。

 ダルタニャンはここから、マンの町を通り、パリのトレヴィル銃士隊長のもとへ向かう。そのマンの町で宿敵ロシュフォール伯爵(黒ひげの伯爵)と運命の出会いをする。
                 
                   トレヴィル銃士隊長
 おー、奇跡!。画像があったよ。国王の銃士隊長と言えば、元帥に匹敵する要職なのだ。

 話を戻すと、ダルタニャンが王妃アンヌドートリッシュの為にロンドンにいるバッキンガム公爵にダイヤの房飾りを取り戻しに行く途中アミアンの町の「金のユリ亭」でアトスは枢機官の手先に贋金作りの言いがかりをつけられ、ダルタニャンを先に行かせて、自身は従僕グリモーと酒蔵に立てこもった。

 後にダルタニャンが彼等の消息を尋ねた時にイギリス貴族と倉庫を挟んで喧嘩(ピストルで撃ち合い)してる。あれからアトスとグリモーは、腸詰とかハム、ワインを貯蔵してある、酒蔵に立てこもって、全ての飲み物・食料を、全部、平らげてしまったのだ。・・・・で、こういう所を読んでいると、こっちも、無性に食べたくなってくる。また、そういう頃は読み耽って、夜中になる事が多いのよ。

 冷蔵庫の中に無い時は近くの冷蔵庫・コンビニに行って酒やら・ソーセージ・ハム・焼き鳥なんかを急いで買いに行って、食べながら読むのよ。(←卑しいー。)そして針の燻製・ダッチオーブンの原点もここにあるのだ。「美味しい腸詰」の言葉こそ、出発点なのである。(←偉そうに言うない、大した事じゃないじゃん。)
 そして、これが針特有の読書のいそしみ方で、本を読んで入る時にある程度、主人公になりきる。(大概そうだろ)これって、ヤクザ映画見て、映画館から、出てきた時になりきっているのに、似ているとは思うが、ただ、強い主人公になりきって、弱い者をいじめるのとは違う事をお断りしておきたい。(笑)・・・と話を戻してと、

 三銃士の中のアトスは酒豪だ。アトスの酒の飲み方は「酒よ、俺の腹の中に入って来い。」というように、浴びるように飲む。お好みはアンジューのワイン。こよなく愛している。(これは後にポルトスの遺言で分かったんだが。)

 アンジューのワインと言えば、スパークリングワイン(発泡酒)が有名だが、普通のワインも美味しいんだね。よく発泡酒をシャンパンと勘違いされている方がいますが、あれはね、シャンパーニュの発泡酒をシャンパンと言うのだよ。何処にでも発泡酒はあるのだ。シャトーと言うのは、(ブドウ)園という意味だよ。

           
       当時の挿絵だ。左から、アラミス、アトス、ダルタニャン、ポルトス 
  針が想像していた、人物像とイメージが違った。ダルタニャンなんか、チャップリンみたいだ。

 アトスという名前が前から気になっていたのだが、NHKで以前、イタリアの修道院で切り立った山の天辺にあり、世俗を絶った生活をしているのを見たことがある。その時にアトスという名前が出てきたのを覚えている。それを、とったんだね、きっと。

 アトスの本名はラフェール伯爵。その名を捨てて、アトスと言う名前になったのは、それは妻だった本名、シャルロットバックソン、ラフェール伯爵夫人(アトスの本名)、シェフィール男爵夫人、ウィンター伯爵未亡人その後、リシェリュー枢機官の手先、ミレディークラリック、になった悪魔のような女性に起因する。経緯は長くなるので、ここでは述べないが、でもねえ、その当時の女性が生きていくには、いろいろな障害があったから、同情する点もあるのだが・・・と、また、とんでもなく、脱線してしまった。
 

 針はフランス料理を食べる時はフランス人になりますが(がはは)、ワインを飲む時、アトスのこよなく、愛したワイン、「アンジュー」のワインって、どんなワインだったのだろう?といつも思い出すのよ。時には聞いてみたりするが、置いてあったためしがない。ワインはワインだろうって?。渋み、酸味といろいろ、あるでしょ。でも、アトスの飲んだワインはアンジューの何処のシャトーの物か分かりっこないよね。

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