きちんとした食事って何だ

「アスリートに学ぶ究極のメニュー」と題し、NHKのクローズアップ現代が食生活の改善に言及しておった。七面鳥、マグロ、牛乳の初乳などに含まれるβ-アラニンという物質が疲労物質の乳酸によって酸性化した筋肉を中和してくれる、というような意味合いのことをおっしゃるではないか。

　こりゃもう明日の市場から粉末初乳が消えるな、と思っていたら「効果があるという報告もあるが、効果がないという報告もある」とフォローしておった。結論は、「きちんとした食事が大切」ということらしい。タイトルに騙されたぁ……。

　きちんとした食事というけど、うちの親戚の子なんか卵アレルギーなど、いくつかのアレルギーがあって、きちんとした食事が難しい。ケーキも食べられないらしく、アレルギー対策食品のネット専門店で食材を買うのだとか。うっかり卵入りの食品を食べたら酷い湿疹ができるらしい。

　子どものころ、給食のアレルギー対策をしていた子どもがいたろうか。ぼくが知らなかっただけでいたのかもしれない。
　親がいくら気をつけていても、子どもは目の前の食事の善し悪しなんて分からん、というより考えないんだろうな。チーズ入りチヂミを食べて亡くなってしまうなんて、考えもしなかったんだろうな。先生も気をつけていたんだろうが……。