らんかみち

童話から老話まで

そばの原点は丸抜き、基本はブレンド

2009年02月11日 | 酒、食
「異業種交流勉強会」という名の飲み会があって、ぼくはそば屋を名乗って手打ちそばを振舞うことになりました。インターネットでそば粉を注文して試し打ちしてみたら、思っていたのと少し違ってました。そば粉は大きく分けて三種類あって、更級、並、田舎の順で味が濃くなるといえば分かりやすいでしょうか。今回届いたのは並に準ずるものだったようです。

 そばの味は店によってずいぶん違います。上品な咽越しを好む土地柄もあれば、ざらついた無骨な麺が好まれる土地もあるようです。関西系はどちらかというと、うぐいす色した並系のそばが多いかもしれません。ところが先日東京に行って二大蕎麦所(勝手に選出)である高尾山と深大寺で食べた限りでは、おおむね、うずら色した田舎系のそばだったように思います。もちろん並と田舎に厳密な境界があるわけでなく、それぞれの店のオリジナルブレンドなんでしょう。
 
 異業種交流勉強会と銘打ってはいるものの、その実態は「B級グルメの飲み会」なので、三種類のそばを打ち分けたく思って今治の粉屋を訪ねたんですが、そう簡単には手に入りません。たまに農家直売品をスーパーで見かけますが、時期が悪くてそれも駄目。仕方ないからインターネットで別の店に再発注して届いた粉を、最初の粉とブレンドして10割で試し打ちしてみたら、とても満足の行くものに仕上がりました。
 
 今までブレンドといえばなんとなく、まがい物、それのみでは低質だから混ぜるんだ なんて考えてたのが恥ずかしい。コーヒーだって単味よりブレンドの方が美味しいじゃないですか。原点にこだわるのもいいけど、ひとつ道を外して歩いてみたら別のものが見えてくることもあるんなら、その後に原点に戻っても良いのでしょう。もっと早くこだわりを捨てて殻を破れば良かった、と今は悔いています。

 写真は粉屋さんの店先においてあった石油発動機。始動はガソリン、始動後の燃料は灯油で、ディーゼルではなくスパークプラグで点火します。冷却はシリンダーの周りに水を溜めて、少なくなったら追加します。焼玉エンジンと同じくディーゼルエンジンに取って代わられる以前、ぼくがこどもの頃に活躍してました。

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2 コメント

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V12 R/C エンジンの試運転 youtube (シン)
2010-01-17 15:36:22
V12 R/C エンジンの試運転 youtube
http://www.youtube.com/watch?v=mutb7KgA9NM&feature=fvw
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見たことあります (HAL)
2010-01-17 21:41:01
シンさま、こちらは製造工程のようです

http://www.youtube.com/watch?v=dZevjeZDSb8
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