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北海道美術ネット別館

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夕張の「創作の館」解体へ

2007年03月14日 00時27分24秒 | 新聞などのニュースから
 朝日新聞北海道版3月13日から。
 立ち退き要求「抵抗できぬ」という見出しがついています。

 陶芸家の堀江隆司さん(56)のアトリエは、89年に閉校になった旧清陵小学校の校舎を利用した「創作の館」=清水沢清陵町=にある。同年の開設時から入居しており、いまは毎週2日、陶芸を教えている。

 夕張生まれ。東京でグラフィックデザインを学び、愛知県瀬戸市の職業訓練校で陶芸の基本を身につけた。陶芸家・會田雄亮さんにも師事した。

 30代半ばで夕張に戻った。アトリエを探したところ、故・中田鉄治市長が「清陵の小学校が空き家になっている」と使わせてくれた。

 ほかの陶芸家とズリ山の頁岩や、江別の煉瓦用の土を用いたりして皿や器などを焼いた。「悪い土だがそれなりに風合いが出ていた」

 52年の清陵小開校から半世紀余り。建物は老朽化し、市は2年前に施設を閉じた。堀江さんら地元の利用者は、2年の猶予で残ったが、解体される見込みとなり、2月に立ち退きを求められた。

 四つの窯、ろくろ7台、産地から取り寄せた土が5トン残っている。堀江さんは悩んでいる。

 「本当に街を再生する気があれば、僕みたいな者も残れるはず。でも、街の状態を見れば、抵抗もできない」

 筆者にとって、夕張の創作の館と聞いて思い出すのは、2002年の大規模野外展「RELATION 夕張」の会場です。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~artnorth/t-reration-yubari02.htm

 このリンク先のテキストにも書いてありますが、いまやヴェネツィア・ビエンナーレ作家である岡部昌生さんが、展示につかった大きな仕切り壁がありました。
 岡部さん、まだ置いてあるのかなあ。


 堀江さんは、陶による造形をめざすグループ「NAC」の一員でもあります。うつわでない、あたらしい陶芸に、意欲的に取り組んでいました。

http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/ffd6e65fc0b3fcc5ee05088384b95ec4 (06年10月のNAC展)

 なんにせよ、アトリエがなくなるのは、困ると思います。


 堀江さんは、創作の館のホームページを作ろうとしていたようですが、事態が急変し、下記のリンク先のページになってしまいました。
http://www9.plala.or.jp/sousakunoyakata/


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