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北海道美術ネット別館

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荒井宏明著「なぜなに 札幌の不思議100」

2011年02月12日 23時23分54秒 | つれづれ読書録
 本ブログのコメント欄常連であるエゾ三毛猫さんから薦められて「なぜなに 札幌の不思議100」(荒井宏明著、北海道新聞社、1365円)を読んだ。

 さすがプロの編集者、文章がスムーズですらすら読める。見開き2ページに1項目という構成が、とても読みやすい。
 中身も、筆者のような歴史オタクでも知らないことがいっぱい。札幌の消火栓がほとんど黄色いわけとか、児童公園にある小山に転勤族が驚くとか(これは雪遊び用なので本州にはないらしい)、市内にあるガス灯の多くは壊れており現在も点灯しているのは4カ所だけとか、札幌の郵便番号の話とか、トリビア満載。いや~、環状線と環状通の違いって、みなさん知ってました?

 荒井さんの関心外なのか、アートの話がほとんどないのが、北海道美術ネット別館としてはちょっと残念ではあるが、これはないものねだりだろう。
 あと、筆者にとって大きな謎である「西2丁目通はなぜ大通公園の北と南であれほど道幅に差があるのか」については、この本には取り上げられていないので、ご存じの方は教えてください。

 残念な個所がひとつだけ。
 175ページ「地下鉄は北野や手稲まで?」の中で

「東西線は(中略)結局は宮の沢まで延ばして終点。手稲東まではちょっと無理」

とあるが、たぶん荒井さんは「手稲東」という地名をJR手稲駅の手前ぐらいだと勘違いしておられるのだろう。「手稲東」は、現在の西区西町を差す。
 したがって、現行の東西線は、1994年の構想通り手稲東まで延伸できているのである。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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狐小路があったなんて (エゾ三毛猫)
2011-02-15 08:31:45
取り上げて頂きまして
有難うございます。

もう少し発売が早ければ
雪祭りで北海道にやってくる
観光客向けにアピールができたかも?
と勝手に思う次第です。

ヤナイさんも書いてあるように
とても読みやすい文章ですね。
文章を書く(打つ)際のお手本の
ような簡潔でわかり易いまとめ方です。
うまいなあ、、、。

雑誌やらテレビで、この本を元ネタにした
特集が出てきそうなカンジです。
返信する
狐小路は知ってました (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2011-02-15 18:07:15
狐小路は、さっぽろ文庫「札幌の地名」にも載ってるので知っていました。
読みやすいんだけど、型にはまってるんじゃなくて、脱線部分が長かったりして、そこらへんは本当に手練れだな~と思います。
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