14日午前5時起床。こんなに早く起きられるんだったら、もう1便早い飛行機にしとくんだった。家から歩いて10分余りのところにあるバス停から新千歳空港行きのバスに乗り出発。8時半発の全日空便で羽田へ。
2年ぶりの羽田空港はターミナルビルが新しくなり、モノレールの駅が第1ターミナルと第2ターミナルに分離していた。モノレールに乗るのは今世紀初めてだと思う。天王洲アイルの近くには高層ビル群が建設中だった。
山手線を東京駅で下りて、雨の中、徒歩で国立近代美術館へ向かう。東京駅の前にも見知らぬショッピングセンターができている。巨大な吹き抜けの中から丸善の大きな本棚が見える。皇居に沿った道路は、ほとんど歩く人がない。そのうち、気象庁と、毎日新聞の本社ビルが見えてくる。
近代美術館の前には、藤田嗣治展を見ようとする長蛇の列ができていた。
展示室の中も、「雪舟展」よりは少ないものの、たいへんな混雑だった。このままでは、藤田嗣治を見に来たんじゃなくて、藤田嗣治を見る人の頭を見に来たみたいになってしまうと危ぶんだが、途中からやや人の波が薄くなり、じっくりと作品を見ることができた。
藤田嗣治の、とくに20年代の絵はすごい。
キュビスムを、小手先じゃなくて、彼なりに乗り越えた絵なんじゃないかと思う。うまく言えないけど。
竹橋から地下鉄東西線に乗り、木場へ。
ここから都バスで、東京都現代美術館に向かう。
しかし、乗るバスを間違えて、ひとつ手前のバス停で下りざるを得なかった。
何度も書いていることだが、この美術館はアクセスの不便さが致命的である。
カルティエ現代美術財団展を見る。
最初のフロアはつまらない作品ばかりだったが、あとはけっこう楽しかった。
庭で、パナマレンコの作った潜水艦が、雨に打たれていた。
映像作品がけっこうあって、時間をくってしまった。
ここの美術館の売店はナディッフが運営している。
ほしい本は山のようにあるのだが、家に帰ってから収納場所がないことを思うと、ちょっと手が出ない。くやしいなあ。
ふたたび都バスと地下鉄東西線に乗り、日本橋で下車し、ブリヂストン美術館へ。
「50周年記念展 雪舟からポロックまで」を見る。
同館の、いわば「ベスト盤」的な展覧会だけに、出品作の豪華さにおどろく。
青木繁「海の幸」、ルノワール、セザンヌ「サント・ヴィクトワールとシャトー・ノワール」、ロダンのカミーユ・クローデルの首などなど。シュメールやエジプト、ギリシャなど古代文明もある。
筆者はピサロの風景画が気に入った。
そこから東京駅の八重洲口まで歩き、JRとモノレールを乗り継いで羽田にもどる。
昼飯を食っていなかったことを思い出し、エアドゥのカウンター前にあるカフェで1200円もするビーフカレーを食べる。
エアドゥの最終便(21時発)で新千歳へ。
新千歳からバスの最終で家に戻った。
2000年の「東京ばたばた日記」、02年の「東京発熱日記」、04年6月の東京行きと、隔年で、東京で美術展のハシゴをしているが、今回がもっとも地味な上京であった。
それぞれの展覧会については、今後書いていくつもり。
2年ぶりの羽田空港はターミナルビルが新しくなり、モノレールの駅が第1ターミナルと第2ターミナルに分離していた。モノレールに乗るのは今世紀初めてだと思う。天王洲アイルの近くには高層ビル群が建設中だった。
山手線を東京駅で下りて、雨の中、徒歩で国立近代美術館へ向かう。東京駅の前にも見知らぬショッピングセンターができている。巨大な吹き抜けの中から丸善の大きな本棚が見える。皇居に沿った道路は、ほとんど歩く人がない。そのうち、気象庁と、毎日新聞の本社ビルが見えてくる。
近代美術館の前には、藤田嗣治展を見ようとする長蛇の列ができていた。
展示室の中も、「雪舟展」よりは少ないものの、たいへんな混雑だった。このままでは、藤田嗣治を見に来たんじゃなくて、藤田嗣治を見る人の頭を見に来たみたいになってしまうと危ぶんだが、途中からやや人の波が薄くなり、じっくりと作品を見ることができた。
藤田嗣治の、とくに20年代の絵はすごい。
キュビスムを、小手先じゃなくて、彼なりに乗り越えた絵なんじゃないかと思う。うまく言えないけど。
竹橋から地下鉄東西線に乗り、木場へ。
ここから都バスで、東京都現代美術館に向かう。
しかし、乗るバスを間違えて、ひとつ手前のバス停で下りざるを得なかった。
何度も書いていることだが、この美術館はアクセスの不便さが致命的である。
カルティエ現代美術財団展を見る。
最初のフロアはつまらない作品ばかりだったが、あとはけっこう楽しかった。
庭で、パナマレンコの作った潜水艦が、雨に打たれていた。
映像作品がけっこうあって、時間をくってしまった。
ここの美術館の売店はナディッフが運営している。
ほしい本は山のようにあるのだが、家に帰ってから収納場所がないことを思うと、ちょっと手が出ない。くやしいなあ。
ふたたび都バスと地下鉄東西線に乗り、日本橋で下車し、ブリヂストン美術館へ。
「50周年記念展 雪舟からポロックまで」を見る。
同館の、いわば「ベスト盤」的な展覧会だけに、出品作の豪華さにおどろく。
青木繁「海の幸」、ルノワール、セザンヌ「サント・ヴィクトワールとシャトー・ノワール」、ロダンのカミーユ・クローデルの首などなど。シュメールやエジプト、ギリシャなど古代文明もある。
筆者はピサロの風景画が気に入った。
そこから東京駅の八重洲口まで歩き、JRとモノレールを乗り継いで羽田にもどる。
昼飯を食っていなかったことを思い出し、エアドゥのカウンター前にあるカフェで1200円もするビーフカレーを食べる。
エアドゥの最終便(21時発)で新千歳へ。
新千歳からバスの最終で家に戻った。
2000年の「東京ばたばた日記」、02年の「東京発熱日記」、04年6月の東京行きと、隔年で、東京で美術展のハシゴをしているが、今回がもっとも地味な上京であった。
それぞれの展覧会については、今後書いていくつもり。
感謝!
私もヤナイさんを見習い、いつか日帰り強行ツアーしてみたくなりました。
帰った翌日仕事っていうのも、耐えられないし。
shinoさんは若いのですから、筆者が2001年につくった1日13展覧会の記録(?)を更新してみてはいかがでしょうか。
1カ月前の平日夕方でも、藤田の展覧会は人々で満載でした~。大盛況ですね。
東京都現代美術館は、半蔵門線の清水白河から歩いた方がわかりやすいですよー。小山登美夫ギャラリーやsyugoartsなどギャラリーも、この駅エリアにあるので、一度にいろいろとまわれて便利です。
コンチネンタル(洋服と陶)
大通美術館(油彩と水彩風景)
富士フォトサロン(入賞展:子供とお年寄りと動物写 真多し)
大同ギャラリー(日本画)
たぴお(渋めの3人展)
STVエントランス(桜の日本画)
時計台ギャラリー
マリヤクラフトギャラリー(織物)
道新ギャラリー(絵と手作り装丁の本展。珍しくて面 白かったです。感想かくと豆本いただけました)
NHKギャラリー(アルプスの写真)
アートスペース(教育大学生さん展と七宝展)
スカイホール(北の日本画展)
さいとうギャラリー(若い作家の、フェチズムをテー マにした油彩面白かったです)
ノルベサ2階ミルベサギャラリー(といっても物産展のような木工と金属が中心。ノルベサ初めて入りまし たが、中空のつくりなのですね。)
13箇所いきました。寄り道しながら3時間でまわりました。タフさを備えつつあります。
楽しい一日でした。
はじめまして。
清澄白川からでも、けっこう歩きますよね、現代美術館。自分としては、東京駅からバスで行くのが好きです。
ところで、末尾の空白はなんなんでしょう。
>shinoさん
えー、わたしは、東京での記録のことを言ったつもりだったんですが…。
ノルベサのギャラリーはまだ行ってません。