
(承前)
じつは、ことし4月の終わりごろに上川管内東川町を訪れた際に見た野外彫刻はまだある。

「せんとぴゅあ II」の道道側に設置されていた白い馬の像。
プレートなどがなく、作者も作品名もわからない。
見た感じ、NHK教育テレビで人気を博した子ども向け番組「おーい! はに丸」に登場する馬の「ひんべえ」によく似ている。
ただ、テレビに登場する「ひんべえ」は、白というより茶色系だ。
中に人が入っている関係で、脚がもっと長い。
ひんべえは、もちろんモデルになった埴輪の馬があるわけで、むしろそちらがモティーフなのかもしれない。
ひんべえも埴輪も、白ではないが。
いずれにしても、デフォルメがなされた、丸っこくてかわいらしい馬である。
実物の馬は、こんなにずんぐりした体型はしていない。
ともかく、道内から埴輪が出土するはずもないし、元の埴輪だとしても「ひんべえ」だとしても、ここに像が設置されている理由がまったくわからない。
このシリーズの(4)から(8)まで述べてきた「開拓百年記念公園」と同時期の1994年に整備されたのが、同公園と、東川高校・東川中学校の間を走る「ふれあいの路」である。
この街路には、水路が設けられ、この画像のような彫刻が設置されている。
少女2人が岩に腰掛け、1人はフルートを、もう1人はオカリナを、それぞれ演奏しているというものだ。
写実的でオーソドックスな、おそらくブロンズの像である。
もしこの水路に水が流れれば、水量によっては、この2人が水に足を浸しているように見えるかもしれない。2人ははだしのようなのだ。
これも、作者や作品名の記載はない。

うっかりしていたのだが、「taramboのblog」(http://tarambo.livedoor.blog/archives/1382437.html)によると、この「ふれあいの路」沿いには、ほかに2基の野外彫刻があるという。
いずれも、横笛2人組よりは高校・役場側(東側)で、1基は縦笛をふく少女、もう1基はバイオリンを奏でる少女らしい。
こちらは2人組ではなく、1人ずつ独立して、立った姿で描写されている。
画像で見る限りでは、作者は同じのようだが、やはり不明である。
題も判然としない。
同時期に整備された「開拓百年記念公園」の野外彫刻には5基すべてに作者や作品名がきちんとわかるようにされていて、こちら「ふれあいの路」は、そのような扱いを全く受けていないというのは、どうもよく事情が理解しづらい。

この記事の最後に紹介するのは、「せんとぴゅあ」の階段踊り場にあった作品なので、厳密には野外彫刻ではない。
高さ50センチほどの小さい立像であったと記憶する。
これも、作者や作品名の記載はない。
なんとなく、松田与一(松田與一)さんのような気はするのだが。
以上、2019年4月に東川で見た作者不明の彫刻をまとめて紹介した。
ところが、筆者は同年8月に東川を訪れて、いくつかの作品を目にすることになった。したがって、このシリーズ、まだ続くのです。
じつは、ことし4月の終わりごろに上川管内東川町を訪れた際に見た野外彫刻はまだある。

「せんとぴゅあ II」の道道側に設置されていた白い馬の像。
プレートなどがなく、作者も作品名もわからない。
見た感じ、NHK教育テレビで人気を博した子ども向け番組「おーい! はに丸」に登場する馬の「ひんべえ」によく似ている。
ただ、テレビに登場する「ひんべえ」は、白というより茶色系だ。
中に人が入っている関係で、脚がもっと長い。
ひんべえは、もちろんモデルになった埴輪の馬があるわけで、むしろそちらがモティーフなのかもしれない。
ひんべえも埴輪も、白ではないが。
いずれにしても、デフォルメがなされた、丸っこくてかわいらしい馬である。
実物の馬は、こんなにずんぐりした体型はしていない。
ともかく、道内から埴輪が出土するはずもないし、元の埴輪だとしても「ひんべえ」だとしても、ここに像が設置されている理由がまったくわからない。

この街路には、水路が設けられ、この画像のような彫刻が設置されている。
少女2人が岩に腰掛け、1人はフルートを、もう1人はオカリナを、それぞれ演奏しているというものだ。
写実的でオーソドックスな、おそらくブロンズの像である。
もしこの水路に水が流れれば、水量によっては、この2人が水に足を浸しているように見えるかもしれない。2人ははだしのようなのだ。
これも、作者や作品名の記載はない。

うっかりしていたのだが、「taramboのblog」(http://tarambo.livedoor.blog/archives/1382437.html)によると、この「ふれあいの路」沿いには、ほかに2基の野外彫刻があるという。
いずれも、横笛2人組よりは高校・役場側(東側)で、1基は縦笛をふく少女、もう1基はバイオリンを奏でる少女らしい。
こちらは2人組ではなく、1人ずつ独立して、立った姿で描写されている。
画像で見る限りでは、作者は同じのようだが、やはり不明である。
題も判然としない。
同時期に整備された「開拓百年記念公園」の野外彫刻には5基すべてに作者や作品名がきちんとわかるようにされていて、こちら「ふれあいの路」は、そのような扱いを全く受けていないというのは、どうもよく事情が理解しづらい。

この記事の最後に紹介するのは、「せんとぴゅあ」の階段踊り場にあった作品なので、厳密には野外彫刻ではない。
高さ50センチほどの小さい立像であったと記憶する。
これも、作者や作品名の記載はない。
なんとなく、松田与一(松田與一)さんのような気はするのだが。
以上、2019年4月に東川で見た作者不明の彫刻をまとめて紹介した。
ところが、筆者は同年8月に東川を訪れて、いくつかの作品を目にすることになった。したがって、このシリーズ、まだ続くのです。
(この項続く)