
札幌の大島さんは、近年は3年に1度のペースで、スカイホールで個展をひらいている。
(或るブログに、1年おきにコンチネンタルギャラリーでひらいていると書いてあったが、誤りである)
筆者は、前回は見ていないので、じつに6年ぶりに作品を拝見した。

基本的に作品のスタイルは変わっていない。
壁掛け型の、円盤を基本とした力強いかたちだ。
以前は、どちらかというと植物の種子などを連想したけれど、今回は、アンモナイトの足みたいなものをはやしている作品がある。
いずれにせよ、表面的に動植物を模したものではなく、生命のもつ本源的な力のようなものを内に秘めているのでは-という感じを抱かせる。
題はついていない。

変わったのは会場の構成で、とてもシンプルになった。壁には、上に述べた円盤型の作品、中央にはおなじ大きさの板を、天井から24本、等間隔につりさげている。
この板は、ツーバイフォー用の建築部材ということだ。
以前ならパソコンで出力した紙が張ってあったり、仕掛けみたいなものがあったが、今回は非常にすっきりしていると思う。
唯一アクセントになっているのは、木材がつりさがっているあたりの床に転がっている、直径数センチの球体。ときどきかってに動き出すのは、ペット用ロボットに手を加えたものだからだ。規則的な世界のなかのランダムな存在を象徴している。
大島さんの世界観の根底には、カオス理論などがある。
今回もホワイトヘッドの話などをなさっていたが、筆者の劣悪な頭脳では理解できない。
機械的・静的な世界観に対する異議なんだろうと、筆者はかってに解釈している。つまり、動的、不規則性、潜勢力をはらんだ世界を表現しているのではないかと。
ただフォルムだけを見ていても、円盤をベースにした作品にとりくんでいる人は、ほかにほとんどいないと思う。(壁に掛かっているアートは、99%が四角形だ)
その意味でも大島さんはすごくオリジナリティのある作家だと思うのだ。
07年8月14日(火)-19日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
■2003年「札幌の美術」
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それでblogをやってるなんて、すごいね。
いまの中学生は、blogができるし、過去の音楽でもネットで気軽に聴けるし、うらやましいです。
じぶんの中学時代は、LPレコードなんてほとんど買えず、テレビでは聴きたい音楽なんてやってなくて、ラジオが情報源でした。