
(日本語は英文のあとにあります。2013年6月、タイトルを訂正しました)
Kobayashi Torao(1918-1998),a sculptor,and his pupils' exhibition.
His ten dolls explain spilitualness.
Pupils yearn to their teacher after his death.
小林止良於さんに人形制作を習っていたグループの展覧会。
本来は隔年開催なのですが、ことしは小林さんの歿後10年にあたるため、じぶんたちは1点ずつの出品にとどめ、亡き師匠の作品10点ほどを展示していました。
いずれも、お弟子さんたちが持ち寄ってきたものです。

"Lacan (ascetic bonze)"
この「羅漢」がすごい。
小林さんが、高村光雲などに代表される日本の伝統木彫の系譜を引き継ぎながらも、西洋彫刻のこなしかたも身につけ、双方を止揚した作品といったら、ほめすぎでしょうか。
高さはおそらく40センチほどで、それほど大きな作品ではありません。穴があいているのは、戦後イタリア彫刻やそれに影響を受けた豊福知則らを思い起こさせます。
修行する者にふさわしい、気品と、精神性の高さを感じさせます。しかも、それを、東洋趣味でまるめてしまわず、まっすぐに表現している点に心打たれるのです。

お弟子さんの出産を祝って贈った作品。
こちらもおなじ時代でしょうか。
すらりとした立ち姿が美しく、聖母子像といった風情です。

"MIDORI from Higuchi Ichiyo's 'Takekurabe'"
樋口一葉「たけくらべ」の主人公、美登利です。
小林さんは、この種の人形を作るときは、実際に着物を着た女性を見て、寸法などがおかしくならないようにしていたそうです。
それにしても、亡くなってから10年もたっているのに、これほどお弟子さんから慕われつづけている作家もめずらしいのではないでしょうか。
そういう師弟愛が会場からひしひしとつたわってくる展覧会でした。
参考までに、10年前に筆者が北海道新聞札幌圏版に書いた記事を引いておきます。
2008年9月23日(火)-28日(日)10:00-17:00(最終日-16:00)
札幌市資料館(中央区大通西13)
■創土会-素象人形展(03年、画像なし)
Kobayashi Torao(1918-1998),a sculptor,and his pupils' exhibition.
His ten dolls explain spilitualness.
Pupils yearn to their teacher after his death.
小林止良於さんに人形制作を習っていたグループの展覧会。
本来は隔年開催なのですが、ことしは小林さんの歿後10年にあたるため、じぶんたちは1点ずつの出品にとどめ、亡き師匠の作品10点ほどを展示していました。
いずれも、お弟子さんたちが持ち寄ってきたものです。

"Lacan (ascetic bonze)"
この「羅漢」がすごい。
小林さんが、高村光雲などに代表される日本の伝統木彫の系譜を引き継ぎながらも、西洋彫刻のこなしかたも身につけ、双方を止揚した作品といったら、ほめすぎでしょうか。
高さはおそらく40センチほどで、それほど大きな作品ではありません。穴があいているのは、戦後イタリア彫刻やそれに影響を受けた豊福知則らを思い起こさせます。
修行する者にふさわしい、気品と、精神性の高さを感じさせます。しかも、それを、東洋趣味でまるめてしまわず、まっすぐに表現している点に心打たれるのです。

お弟子さんの出産を祝って贈った作品。
こちらもおなじ時代でしょうか。
すらりとした立ち姿が美しく、聖母子像といった風情です。

"MIDORI from Higuchi Ichiyo's 'Takekurabe'"
樋口一葉「たけくらべ」の主人公、美登利です。
小林さんは、この種の人形を作るときは、実際に着物を着た女性を見て、寸法などがおかしくならないようにしていたそうです。
それにしても、亡くなってから10年もたっているのに、これほどお弟子さんから慕われつづけている作家もめずらしいのではないでしょうか。
そういう師弟愛が会場からひしひしとつたわってくる展覧会でした。
参考までに、10年前に筆者が北海道新聞札幌圏版に書いた記事を引いておきます。
八月に結腸がんで亡くなった札幌の木彫作家の個展が、中央区大通西13の市資料館で開かれている。昨春から開催を計画していた弟子たちは「初の回顧展が、遺作展になってしまった。名誉も地位も求めない、気さくで良い先生だったのに」と、師の人柄をあらためて惜しんでいる。
この作家は東区の小林止良於(とらお、本名・寅雄)さん。1918年(大正7年)生まれで、63年に道展会員に推挙されて個展などを活発に開く一方、豊平館のしっくい天井飾りの復元制作にも携わった。
90年「体がいうことをきかず、大きな彫刻が作れなくなった」と道展を退会した。その後は人形制作とともに、後進育成のための「杢泥(もくでい)会」で活動。人形や陶芸、木彫の指導に努めていたが、今年6月、体の不調を訴え入院、8月15日に80歳で世を去った。
晩年は肺の病気で、酸素ボンベが手放せず外出も制限されていた。しかし、知り合いの個展会場にはボンベを背負って姿を見せるなど若い作家たちの成長をいつも気遣っていた。
人形作りを教わっていた浅井富士子さん(西区山の手)は「病床から起き上がったり指を動かしたりする力がなくなっても、私の人形を見てくださった。最期まで立派な先生でした」と涙ぐむ。同会事務局長で木工作家の屋中茂夫さん(手稲区西宮の沢)は「ある面では気高く孤高。でも技術的なところはもちろん『本を読め、いい作品をたくさん見ろ』と、精神面の大切さも教えてくれました」。
(以下略)
2008年9月23日(火)-28日(日)10:00-17:00(最終日-16:00)
札幌市資料館(中央区大通西13)
■創土会-素象人形展(03年、画像なし)
TBさせていただきました
またリンクさせていただいてもよろしいでしょうか
リンクはフリーですので、どうぞご自由に。
またすてきな人形を見せてくださいね。