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北海道美術ネット別館

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「釣りキチ」お宝展 来月9日から 木田美術館で

2007年05月28日 22時59分28秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞5月26日の小樽・後志版から。
 見出しには
「たら丸の街・岩内に強力ライバル登場!?」
ともあります。
 【岩内】人気漫画「釣りキチ三平」(矢口高雄作)のキャラクターグッズなどを展示する企画展「釣りキチ三平コレクション展-恵庭市・岡部宏志コレクションから」が6月9日から木田金次郎美術館で開かれる。9、10の両日には矢口さんが・監視、マンガ教室を開催するほか、今回の展示会のためにかき下ろしたオリジナルポスターへのサイン会を行う。

 町内の親睦グループ若旺会(吉元正則会長、143人)の主催で、木田美術館との共催。
(中略)
 同漫画の熱心なファンの岡部さんがこれまで集めた漫画の原画や初版本、釣りざおやパチンコ台など数百点を展示。乗用車の車体にイラストが描かれた「釣りキチ三平号」など「お宝」コレクションも登場する。

 また、オリジナルポスター(1枚1000円)を300枚製作。9日午後1時と10日午前10時の2回、作者の矢口さんが会場を訪れ、ポスターを購入したそれぞれ先着150人にサイン会を行う予定。9日から小学生から高校生まで約30人限定で、無料の漫画教室を開く。サイン入り本やポストカードなどグッズ販売もある。

 同美術館は「原画はデッサン段階のものからあり、漫画が完成するまでの一連の経過が分かります。大人も子供も楽しめる展字解展示会になれば」と話している。

 24日まで。一般500円、高校生200円、小中学生100円。午前10時-午後6時。月曜休館。(以下略)


 よーく考えれば、矢口さんは秋田県の出身だし、木田金次郎ともなんの関係もありません。
 コレクションの持ち主も恵庭の人で、岩内とは縁もゆかりもないのです。
 同館学芸員の岡部卓さんによると、「釣りキチ」のコレクターとしてはたしかにすごい人らしく、矢口さんからも一目置かれているということですが。
(なお、岡部卓さんは、コレクターの岡部さんと苗字は同じですが、親類ではないそうです)

 でも、そんなお堅いことは、言う必要なしです。

 こないだの若手3人展は、岩内ロータリークラブの主催ですし、今回は、建設会社が主体になってボランティア活動を続けている有志の団体の主催です。つまり、美術館側はほとんど費用を負担していません。
 ここらに
「じぶんたちの美術館を支えていこう!」
という地元の人たちの熱い思いがひしひしと感じられるのです。
 岩内は、道内でも古い歴史を持つマチです。明治期にすでに「村」ではなく「町」になっていたほどですが、現在の人口は1万5千人余り。そんなに大都会ではありません。そこの町民たちが、財政的には苦境にあると伝えられる美術館を支えるために、つぎつぎと企画をくりだしていくさまは、正直なところ、すごいなあと思うのです。
 道内で、ふつうの住民が美術館の維持にこれほど力を尽くしている市町村って、そんなにないんじゃないでしょうか。
 「やるなあ、岩内」
というのが、筆者の偽らざる思いなのです。


□矢口高雄さん公式サイト http://www.sampei33.jp/

(5月29日誤字訂正)


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