
(承前)
Ryo Sakurai “The perch of wind”
また1カ月ほど間があいてしまい、すみません。
ハルカヤマ藝術要塞については、まだ20人ほど紹介できていませんが、これで終わるわけにもゆかないので、徐々に紹介していきます。
櫻井亮さんは1977年生まれ、夕張在住。
2007年の新道展でいきなり協会賞を受賞するまで、筆者はまったくノーマークだった。
このときは、輪郭線を残した写実的な画風で郷愁を誘う絵画だったが、09年からインスタレーションや立体造形に転じた。

立体に転じてからは、北海道立体表現展に参加したり、STV北2条ビルのエントランスアートの個展を企画されたり、活躍が続いている。
櫻井さんの作風をひとことで説明するのはむずかしいが、強いていえば、腕木式信号機が理由もないのに郷愁を感じさせるのとおなじような、なつかしい雰囲気を漂わせている。
特定のモティーフ(たとえば、東京タワーとかちゃぶ台といった)に頼ることなく、懐旧の情を催させる櫻井さんの作品は、独特のものがある。

これまた、強いていえば、既存の作家では、村上善男を思わせる。
ただ、古地図や古文書を聯想させる村上さんの作品とは、やはりだいぶ異なる。
ひとつ言えることは、このようなかたちの非具象、あるいは半抽象の、木による着彩した立体を、制作している人は、あまりいないことだ。
今回のインスタレーションも、森を異化していた。
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■第54回新道展(2009)
■新道展企画 第52回展受賞者展(2007年)
Ryo Sakurai “The perch of wind”
また1カ月ほど間があいてしまい、すみません。
ハルカヤマ藝術要塞については、まだ20人ほど紹介できていませんが、これで終わるわけにもゆかないので、徐々に紹介していきます。
櫻井亮さんは1977年生まれ、夕張在住。
2007年の新道展でいきなり協会賞を受賞するまで、筆者はまったくノーマークだった。
このときは、輪郭線を残した写実的な画風で郷愁を誘う絵画だったが、09年からインスタレーションや立体造形に転じた。

立体に転じてからは、北海道立体表現展に参加したり、STV北2条ビルのエントランスアートの個展を企画されたり、活躍が続いている。
櫻井さんの作風をひとことで説明するのはむずかしいが、強いていえば、腕木式信号機が理由もないのに郷愁を感じさせるのとおなじような、なつかしい雰囲気を漂わせている。
特定のモティーフ(たとえば、東京タワーとかちゃぶ台といった)に頼ることなく、懐旧の情を催させる櫻井さんの作品は、独特のものがある。


ただ、古地図や古文書を聯想させる村上さんの作品とは、やはりだいぶ異なる。
ひとつ言えることは、このようなかたちの非具象、あるいは半抽象の、木による着彩した立体を、制作している人は、あまりいないことだ。
今回のインスタレーションも、森を異化していた。
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■第54回新道展(2009)
■新道展企画 第52回展受賞者展(2007年)
(この項続く)