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北海道美術ネット別館

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小樽から札幌へ。「暮らしと文学〈あのころの小樽〉展3 芝居小屋・演芸館・映画館」など。2017年12月24日その3

2017年12月26日 18時14分08秒 | つれづれ日録
(承前)

 階段を上って、市立小樽美術館2階で「後志の水彩画家 間宮勇展」を見ました。
 副題にあるとおり、札幌師範(現道教大)を出てからは、美唄、岩内、共和町小沢、仁木町然別しかりべつなどの小中学校で教壇に立つかたわら絵筆を執っていました。
 画風は穏当な風景画や肖像、静物でした。まだ石炭の積み下ろしなどが行われて活気のあった岩内港の様子などが描かれていました。小樽に住んだことはなく、小樽の絵も少なかったです。
 図録などもありませんでした。
 24日で終了。

 おなじ建物にある市立小樽文学館にも寄りました。
 「暮らしと文学〈あのころの小樽〉展3 芝居小屋・演芸館・映画館」が来年2月18日まで開かれています(冒頭画像)。 
 小樽には、開拓が始まるか始まらないかという幕末明治期から芝居小屋があったことなど、大衆文化の歴史をくわしくわかりやすい解説や写真、地図をまじえて紹介しています。
 シネコンしか知らない若い世代にはピンとこないでしょうが、かつては芝居小屋と活動写真館(映画館)とは切っても切れない関係にあったことがよくわかります。

 戦前の新聞広告なども広く参照し、歴史に残っていないような小屋の名を発掘したり、映画関係団体の名簿に小林多喜二や恋人のタキの名があったり、なかなかおもしろい展覧会でした。

 それにしても、小樽市街の地図は時代別にいくつかあったのですが、昭和初期の市街地の範囲と、筆者が考える範囲とがほとんど同じであるということに、いささか驚きました。
 つまり、多喜二の頃から、長橋も手宮も色内も最上も入船も潮見台もあるんですよね…。

 小樽文学館のサイトに「第七天国」の新聞広告が載っていますが、これ、筆者のいちばん好きな無声映画の一つです。
 どっかで上映しないかなあ。

 
 帰路も都市間高速バス。
 JR北海道の経営を考えると、少しは乗って助けたいという気持ちはあるのですが、利便性を考えるとバスの利用が多くなってしまいます。

 円山第一鳥居で降車。
 小樽美術館でフライヤーをたくさんゲットしたので、東光ストア円山店のダイソーで書類ケースを購入し、それに入れました。1個だけ買えばいいのに、まとめ買いして、荷物になってしまいました。

 ギャラリーミヤシタまで歩き、梅沢みほ展。
 さらに札幌市資料館まで歩いて、札幌学院大写真部展。

 西11丁目から東西線に乗り、大通で東豊線に乗り換え、学園前へ。
 HOKUBU記念絵画館の展覧会の最終日に滑り込み。
 1階を増築してから初めて来ました。
 コーヒーはセルフサービスになっていました。

 小林敬生の版画はやはり圧巻。
 北岡文雄の木口木版があり、これは珍しいのではと思いました。

 豊平3条4丁目からバスに乗り、南3条で降車。
 らいらっくぎゃらりぃで、はらださとみさんの陶芸展。
 インスタレーションが多い彼女が器のみの個展を開いたのは初めてなんだそうです。

 最後は、スカイホールへ。
 モリケンイチさんの個展など。
 これは別項で書きたいと思います。

 以上、最終日滑り込みばっかりですみません。


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