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北海道美術ネット別館

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宗谷岬から帰る●抜海へ、冬の旅(18)

2025年02月19日 08時28分35秒 | つれづれ日録
(承前)

 宗谷岬の周辺は観光客でにぎわっていますが、そこから一歩離れると、人の姿はほとんどなく、自動車が時折走りすぎる程度です。

 東へと(正確には、このあたりの道は南東に向いていますが)歩いていきますが、なにぶんオフシーズンということもあり、民宿などはどこも閉まっています。
 商店も見当たらず、この地区でも、営業しているのは郵便局ぐらいです。

 沿道の民家は新しい建物が多く、漁業協同組合の事務所も大きくて立派でした。
 漁協の建物としては常呂や湧別といった大どころと遜色のない規模に見えます。

 地図に「てっぺんドーム」というのが記されています。
 どこか北防波堤ドームを思わせる二層式の護岸で、上の段が展望台のようになっているつくりですが、冬季間は雪が積もって上れなくなっているようでした。



 3時をまわり、次のバス停がどこにあるのかわからないので、目についた停留所の前でバスを待つことにしました。
 宗谷岬から三つ目ぐらいの「宗谷岬会館前」という停留所です。
 もちろん、宗谷岬まで歩いて戻るにはおよばないわけです。

 停留所の柱に取り付けられた時刻表がすっぽりと雪に埋もれていました。
 
 バスは5分ほど遅れてやって来ました。
 車内は地元客とおぼしき人が数人。

 迷わずに最前列の席にすわりました。
 これで、往路のように、40分もたちっぱなしという事態はまぬかれるわけです。

 われながらズルい手段を使っている気がしなくもありません。
 また、このブログが呼び水となって、まねをして前の停留所までぞろぞろ歩きだす外国人観光客が出現して、静かな住宅街に暮らす漁業者をびっくりさせることになるかもしれないと思うと、いささか気がふさぎます。
 しかし、見かける外国人観光客は筆者よりも一回りも二回りも若そうな人たちばかりなので、そこは老人に席をゆずる意味で、筆者の悪知恵を許してほしいと思うのでした。
 
 
 案の定、宗谷岬停留所から大量の客が乗りこんできて、往路と同じような混雑になりました。
 
 前項でも書いたように、この路線は旧国鉄天北線の代替バスで、1日4往復しか走っておらず、この3時20分発が稚内行きの最終バスなのです。
 
 
 帰路は終着の稚内駅前まで乗りました。
 いったん「中央公園」まで北上した後、右折して駅前に着きました。
 現金のみ1420円でした。

 往路・復路とも、ごく一般的な路線バスの車輛でした。
 3列シートでもなければ、昔の急行バスや貸切バスによくあった全席4列シートのタイプでもありません。

 路線バスで宗谷岬に行くには、宗谷バスのウェブサイトが参考になります。

宗谷岬へ行くには | 宗谷バス株式会社

宗谷岬へ行くには稚内駅前ターミナル発の「天北宗谷岬線」をご利用ください。当ページでは稚内駅前バスターミナルとバス停「宗谷岬」の時刻表、運行路線図、稚内駅前ターミ...

宗谷バス株式会社

 

 さて、あらかじめ予約していた札幌行き都市間バス「わっかない号」の発車までは30分ほどしかありません。
 
 あたりを軽く散歩したあと、駅舎内に入っているセコマで食料を買い込み、コインロッカーから荷物を出して、待つことにしました。
 

 冬の旅も終わりが近づいてきたようです。



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