
5日は6時に起床したものの、朝からがっかりする展開だった。
早起きしたのは、この日から道立近代美術館で始まる徳川美術館展の内覧会があったためだが、その案内状が、かばんのどこを探しても見当たらない。
さらに、出かける前、歩数計がポケットに入っていないことに気づいた(これは、後ほど、意外な場所から発見された)。
ともあれ、近美からはじめる予定だったこの日の日程はぐちゃぐちゃである。
もう家でフテ寝していたい気分だったが、足を引きずって出かけた。
バス2本を乗り継ぎ、発寒橋でおりて、発寒川の川べりを歩き、ギャラリー山の手へ。
川沿いの公園では、桜の木から落ちた実が黒い斑点を舗道の上にびっしりとつけている。
大きな木が伐採され、新しい遊具ができていた。
ギャラリー山の手で、大澤あい子版画展。初の個展。
前半期の、2色刷りよりも、近年の多色刷りのほうに心をひかれる。
前半期では、2011年8月のニューヨークに取材した作品に、ワールドトレードセンタービルの2本のタワーがはっきりと見えるのが目を引いた。
近作では、羊蹄山や雪山登山に材を得た作品が、スケール感がかなりのもの。縦構図で、画面の中に奥行き感を十分に表現しているのに感服した。多くの色を使っているが、たとえば、赤は手前の登山する人物の背嚢と遠景のわずかな場所にだけ配するなど、貧乏くさくない用い方をしているのが良いと思った。
日曜休み、8日まで。
せっかく西のほうまで来たので、札幌宮の森美術館の阿部典英展を見に行こうと思ったが、最寄りの停留所「ふもと橋」からは、ちょうどよいバスの便がない。
しかたなく、同じ環状線の逆まわりに乗り、「宮の森3の6」で降りて、歩くことにした。初の挑戦だが、10分ほどで到着した。
阿部典英さん、もう74歳になるはずだが、半分が新作で、もう半分が旧作を発展させたインスタレーション。いったいどこにこんなパワーがあるのか。
美術館入口で、98年のスカイホールでの阿部典英個展の図録などを購入。これは、個人的に懐かしい個展だ。
スタッフに「回るところが多くて大変ですね」と声をかけられる。どこまで正体が割れているのだろう。うむむむ。
「宮の森1の10」からバスで円山公園駅へ。
近くのラーメン屋でタンメンを食べる。
「大通西25」から旭山公園行きバスに乗り、「界川」で降車。ギャラリー門馬へ。
坂を下って、「南11西23」から五たびジェイアール北海道バスに乗り、円山公園駅に戻る。
ひと駅だけ東西線に乗って、西28丁目駅からまたも循環西20系統に乗り継ぎ、彫刻美術館へ。
この日の午後2時からは、美術館の催しが三つ重なっている。
普通なら、折元立美トーク&パフォーマンス(三岸好太郎美術館)か、徳川さんの講演(近代美術館)に行くところなんだろうけど、北海道美術のブロガーとして、彫刻美術館で開催中の「Our Place」展アーティストトークに行くべきだと思ったのだ。しかし、やはりこの日程が災いしたのか、お客さんは4、5人しかいなかった。
しかし、静かな美術館も、いいものだ。
ダム・ダン・ライさんにお会いする(なんだか、トークの後のほうが来館者が多いぞ)。あれ、芸森に行かなくていいの? と何人かに突っ込まれ、笑ってごまかしていた。彼はこの後、法邑での国際美術展に出品し、音威子府でも公開制作を行うなど、大忙しだ。
3時半ごろ、坂を下りて彫刻美術館入口のバス停までやって来たら、同時に、西28丁目駅行きの循環バスが来た。
夕方になって、ようやく都心部へ。
もっとも、今週末は、回るところが少ない。ギャラリー大通美術館は手工芸なのでパスし、さいとうギャラリーにも行かなかった。
スカイホールは全会場が書展。山田聳宇個展で、良寛の詩を読み、しみじみ考える。
丸井今井で柴山勝さんの、魚の絵がついた陶器を眺めてから(高くてとても買えない)、アートスペース201へ。
ビルの前でSHさんにばったり会ったので、どうでした? と尋ねたら
「またアンケートですよ」
と苦笑していた。
すすきのから市電に乗って東屯田通へ。
context21.8 で2人展。
展示内容は昨年とほぼ同じ。入口で、ハコニワのSさんとばったり会う。かわいい赤ちゃんと一緒だった。
市電で静修学園前まで行き、幌平橋から地下鉄南北線に乗る。
大通で東西線に乗りかえ、南郷7丁目降車。
本郷の商店街でクリスさんのジュエリーの個展を見るはずだったが、会場の場所が分からず断念。
意地でも公共交通機関を使う筆者であるが、つい自分を甘やかして、月寒中央駅までタクシーに乗ってしまう。
われながら、トシだなと思う。
月寒中央からバスで帰宅。
バス、地下鉄、電車代は2640円だが、1dayカードなので、1000円で済んだ。タクシー代は750円。
早起きしたのは、この日から道立近代美術館で始まる徳川美術館展の内覧会があったためだが、その案内状が、かばんのどこを探しても見当たらない。
さらに、出かける前、歩数計がポケットに入っていないことに気づいた(これは、後ほど、意外な場所から発見された)。
ともあれ、近美からはじめる予定だったこの日の日程はぐちゃぐちゃである。
もう家でフテ寝していたい気分だったが、足を引きずって出かけた。
バス2本を乗り継ぎ、発寒橋でおりて、発寒川の川べりを歩き、ギャラリー山の手へ。
川沿いの公園では、桜の木から落ちた実が黒い斑点を舗道の上にびっしりとつけている。
大きな木が伐採され、新しい遊具ができていた。
ギャラリー山の手で、大澤あい子版画展。初の個展。
前半期の、2色刷りよりも、近年の多色刷りのほうに心をひかれる。
前半期では、2011年8月のニューヨークに取材した作品に、ワールドトレードセンタービルの2本のタワーがはっきりと見えるのが目を引いた。
近作では、羊蹄山や雪山登山に材を得た作品が、スケール感がかなりのもの。縦構図で、画面の中に奥行き感を十分に表現しているのに感服した。多くの色を使っているが、たとえば、赤は手前の登山する人物の背嚢と遠景のわずかな場所にだけ配するなど、貧乏くさくない用い方をしているのが良いと思った。
日曜休み、8日まで。
せっかく西のほうまで来たので、札幌宮の森美術館の阿部典英展を見に行こうと思ったが、最寄りの停留所「ふもと橋」からは、ちょうどよいバスの便がない。
しかたなく、同じ環状線の逆まわりに乗り、「宮の森3の6」で降りて、歩くことにした。初の挑戦だが、10分ほどで到着した。
阿部典英さん、もう74歳になるはずだが、半分が新作で、もう半分が旧作を発展させたインスタレーション。いったいどこにこんなパワーがあるのか。
美術館入口で、98年のスカイホールでの阿部典英個展の図録などを購入。これは、個人的に懐かしい個展だ。
スタッフに「回るところが多くて大変ですね」と声をかけられる。どこまで正体が割れているのだろう。うむむむ。
「宮の森1の10」からバスで円山公園駅へ。
近くのラーメン屋でタンメンを食べる。
「大通西25」から旭山公園行きバスに乗り、「界川」で降車。ギャラリー門馬へ。
坂を下って、「南11西23」から五たびジェイアール北海道バスに乗り、円山公園駅に戻る。
ひと駅だけ東西線に乗って、西28丁目駅からまたも循環西20系統に乗り継ぎ、彫刻美術館へ。
この日の午後2時からは、美術館の催しが三つ重なっている。
普通なら、折元立美トーク&パフォーマンス(三岸好太郎美術館)か、徳川さんの講演(近代美術館)に行くところなんだろうけど、北海道美術のブロガーとして、彫刻美術館で開催中の「Our Place」展アーティストトークに行くべきだと思ったのだ。しかし、やはりこの日程が災いしたのか、お客さんは4、5人しかいなかった。
しかし、静かな美術館も、いいものだ。
ダム・ダン・ライさんにお会いする(なんだか、トークの後のほうが来館者が多いぞ)。あれ、芸森に行かなくていいの? と何人かに突っ込まれ、笑ってごまかしていた。彼はこの後、法邑での国際美術展に出品し、音威子府でも公開制作を行うなど、大忙しだ。
3時半ごろ、坂を下りて彫刻美術館入口のバス停までやって来たら、同時に、西28丁目駅行きの循環バスが来た。
夕方になって、ようやく都心部へ。
もっとも、今週末は、回るところが少ない。ギャラリー大通美術館は手工芸なのでパスし、さいとうギャラリーにも行かなかった。
スカイホールは全会場が書展。山田聳宇個展で、良寛の詩を読み、しみじみ考える。
丸井今井で柴山勝さんの、魚の絵がついた陶器を眺めてから(高くてとても買えない)、アートスペース201へ。
ビルの前でSHさんにばったり会ったので、どうでした? と尋ねたら
「またアンケートですよ」
と苦笑していた。
すすきのから市電に乗って東屯田通へ。
context21.8 で2人展。
展示内容は昨年とほぼ同じ。入口で、ハコニワのSさんとばったり会う。かわいい赤ちゃんと一緒だった。
市電で静修学園前まで行き、幌平橋から地下鉄南北線に乗る。
大通で東西線に乗りかえ、南郷7丁目降車。
本郷の商店街でクリスさんのジュエリーの個展を見るはずだったが、会場の場所が分からず断念。
意地でも公共交通機関を使う筆者であるが、つい自分を甘やかして、月寒中央駅までタクシーに乗ってしまう。
われながら、トシだなと思う。
月寒中央からバスで帰宅。
バス、地下鉄、電車代は2640円だが、1dayカードなので、1000円で済んだ。タクシー代は750円。
アンケートを書かされると、他にメモを取りなおすのが面倒なので、ブログに感想を書けなくなってしまうのです。
アンケートを書いたところで写真に撮っておけばいいのかもしれませんが、そこまでやるのはどうかと。
アートスペースのアンケートは結構真面目に気に入った作品をあげておきましたが、最後に
「アンケートを書かされると集中できません」と子供じみた感想を書いてしまいました。
「このようなアンケートに意味があるのか」
という意味のことを書いてしまいました。
しかし、10年ほど前の、足立くんや加藤くんがいて、二部写や北大が盛んに交流していた時代を知る者にとっては、近年の大学写真部の現状はさびしいかぎりです。