
(承前)
JR苫小牧駅前には、前項の本郷新「緑の環」のほかに、「氷都」といわれる苫小牧らしい少年少女の彫刻が3体、設置されています。
場所は若干離れていますが、おなじ作者で、設置の時期も同一なので、まとめて紹介しましょう。

おおむね「緑の環」を頂点としたひし形になるように、3点が置かれています。
フィギュアスケートの「舞」
アイスホッケーの「輝」
スピードスケートの「風」
道内の方には常識でしょうが、北海道の太平洋側の大半は雪があまり降りません。
そのため、釧路や苫小牧といった太平洋岸の都市では、ウインタースポーツでスキーに取り組む人が少なく、いま挙げたスケート系を楽しむ人が大半です。
作者はいずれも東京都八王子市の小川幸造さん。
彫刻家で、師匠(と思われる)佐藤忠良に関する共著があります。
それを紹介した紀伊國屋書店のサイト( https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784881691700 )に略歴が載っていたので引いてみます。
1953年山口県生まれ。
73年東京造形大学造形学部美術学科入学、77年同卒業。
東京造形大学研究生、専任講師、助教授を経て、2000年教授。
1990年新制作協会展新作家賞受賞、96年新制作協会展新作家賞受賞、97年新制作協会会員推挙
98年文化庁現代美術選抜展等
適宜改行しました。
確かに、手堅い人物造形を見ていると、佐藤忠良を思い出させるところがあるようにも思います。
「舞」は、両腕をいっぱいに広げて演技する少女のけなげさが伝わってきます。
見る場所によって、腕の位置がまったく変わってくるのも、見どころの一つではないでしょうか。

「緑の環」の向かい、横断歩道のすぐそばに立っているのが「輝」です。
こちらは、他の2体が動的なのにくらべると、いくらか静的という感じがします。
全力で氷の上を滑走しているのではなく、パックをスティックの先でキープして、パスかシュートか、次の動作に踏み出す直前の瞬間が、表現されているのかもしれません。
そう思うと、派手さはありませんが、緊張感が凝縮された造形ともいえそうです。

これらの作品は、いずれも1997年に、北海道の出先機関である室蘭土木現業所苫小牧出張所の駅前広場整備事業に伴い、市や駅前中央通り商店街振興組合が設置したものだそうです。
ところが、2009年5月27日の北海道新聞苫小牧面によると、04年に「輝」のスティックの先端が折れてなくなってしまったとのこと。
市が修復費85万円を負担し、同振興組合が小川さんに修復を依頼。小川さんは鋳造の専門家2人とともに現地を訪れて先端をつけ直し、3体とも、強度を高めるため表面を塗り直したーと記事にあります。
記事中にある
「作品は自分の子供みたいなもの。自腹を切ってでも」
という小川さんのことばがいいですね。

当時の鳥越市長による碑文が近くにありましたが、文字がかすれて読みづらくなっています。
最後は「風」。
スピードスケートで疾走する少年がモデルです。

冒頭画像にも小さくのっていますが、「緑の環」に向かって左側(西側)に設置されています。
三つとも、顔が広場の内側を向くように、置かれています。
JR苫小牧駅前には、前項の本郷新「緑の環」のほかに、「氷都」といわれる苫小牧らしい少年少女の彫刻が3体、設置されています。
場所は若干離れていますが、おなじ作者で、設置の時期も同一なので、まとめて紹介しましょう。

おおむね「緑の環」を頂点としたひし形になるように、3点が置かれています。
フィギュアスケートの「舞」
アイスホッケーの「輝」
スピードスケートの「風」
道内の方には常識でしょうが、北海道の太平洋側の大半は雪があまり降りません。
そのため、釧路や苫小牧といった太平洋岸の都市では、ウインタースポーツでスキーに取り組む人が少なく、いま挙げたスケート系を楽しむ人が大半です。
作者はいずれも東京都八王子市の小川幸造さん。
彫刻家で、師匠(と思われる)佐藤忠良に関する共著があります。
それを紹介した紀伊國屋書店のサイト( https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784881691700 )に略歴が載っていたので引いてみます。

73年東京造形大学造形学部美術学科入学、77年同卒業。
東京造形大学研究生、専任講師、助教授を経て、2000年教授。
1990年新制作協会展新作家賞受賞、96年新制作協会展新作家賞受賞、97年新制作協会会員推挙
98年文化庁現代美術選抜展等
適宜改行しました。
確かに、手堅い人物造形を見ていると、佐藤忠良を思い出させるところがあるようにも思います。
「舞」は、両腕をいっぱいに広げて演技する少女のけなげさが伝わってきます。
見る場所によって、腕の位置がまったく変わってくるのも、見どころの一つではないでしょうか。

「緑の環」の向かい、横断歩道のすぐそばに立っているのが「輝」です。
こちらは、他の2体が動的なのにくらべると、いくらか静的という感じがします。
全力で氷の上を滑走しているのではなく、パックをスティックの先でキープして、パスかシュートか、次の動作に踏み出す直前の瞬間が、表現されているのかもしれません。
そう思うと、派手さはありませんが、緊張感が凝縮された造形ともいえそうです。

これらの作品は、いずれも1997年に、北海道の出先機関である室蘭土木現業所苫小牧出張所の駅前広場整備事業に伴い、市や駅前中央通り商店街振興組合が設置したものだそうです。
ところが、2009年5月27日の北海道新聞苫小牧面によると、04年に「輝」のスティックの先端が折れてなくなってしまったとのこと。
市が修復費85万円を負担し、同振興組合が小川さんに修復を依頼。小川さんは鋳造の専門家2人とともに現地を訪れて先端をつけ直し、3体とも、強度を高めるため表面を塗り直したーと記事にあります。
記事中にある
「作品は自分の子供みたいなもの。自腹を切ってでも」
という小川さんのことばがいいですね。

当時の鳥越市長による碑文が近くにありましたが、文字がかすれて読みづらくなっています。

スピードスケートで疾走する少年がモデルです。

冒頭画像にも小さくのっていますが、「緑の環」に向かって左側(西側)に設置されています。
三つとも、顔が広場の内側を向くように、置かれています。
(この項続く)
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Thanks in advance,
Yours sincerely
Caroline van Staaveren
cvstaaveAThotmail.com
AT=@