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北海道美術ネット別館

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■伊賀信個展 (2013年8月3日~11日、札幌)

2013年08月12日 21時40分09秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 伊賀信さんといえば、木の細い長短の棒を板に埋め込んで文字などを表現した、幾何学的な作品が最近は多かった。
 今回は、かなりおもむきを変えて、茶廊法邑 さ ろうほうむら全体を用いたインスタレーションで、おびただしい数の、おおむね8×3×2センチの黒っぽい木片を規則的に積み上げている。
 この「規則的」というのが伊賀さんらしくて、横に11行、奥に51列並んでいる。
 幅が変わっているのは、行数が増えているのではなく、列と列の間隔が広がっているのである。
 積み上げ方も規則的で、いちばん手前では、すべて1個ずつ床の上に置かれている。
 つぎの列も同様である。
 3列目ではじめて、中央の行が、1個ずつ90度互い違いに3個置かれている。
 4列目では、中央の行が5個、それ以外の左右の5行ずつが3個。
 5列目では、中央の行が7個、それ以外の行が5個。
 …
 といったぐあいに増えていき、8列目で、中央が13個、それ以外が11個に達すると、その次が、中央が11個、それ以外が13個となり、以後、中央9個、それ以外11個…と、減少していく。
 そして17列目から再び増加に転じ、最も高い列では、37個が積みあがっている。

 伊賀さんに直接お聞きしたのではないが、この小さな木片は、たぶん「モノリス」に着想を得ているのだろう。
 SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」で、宇宙空間に浮かんでいた黒い直方体である。
 
 こいつが伊賀さんにとって宇宙や知恵の暗喩だとしたら、その秩序の表れが、このインスタレーションなんだろうか?



2013年8月3日(土)~11日(日)午前10時~午後6時(最終日~5時)、火曜休み
茶廊法邑(東区本町1の1)


G.A.A.L
□gaaloくん日記 http://gaalgaal.exblog.jp/

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