この作家のことは、今春に札幌芸術の森美術館でひらかれた「Lovely」展で初めて知ったのだけど、それもそのはずで、同展の図録によれば、同展が札幌でのはじめての発表だったみたいだ。それ以前にも、個展やグループ展は何度もひらいているが、ほとんど東京である。で、今回感じたのは、美術館の巨大なホワイトキューブよりも、こういう図書室の一角みたいな、ささやかな会場のほうが、この作者には似合うなあということで . . . 本文を読む
伏木田さんはことしで71歳になりますが、毎年時計台ギャラリーの3室を借り切って個展をひらいており、その驚異的なエネルギーにはみじんも衰えが見られません。毎年個展をひらいている作家はほかにもいますが、これだけの量の新作(ことしも80点はあったと思われる)をそろえてくる人は、もちろんいません。これを1970年代からつづけているのだから、おどろきです。
以前、その話をご本人にしたら、葛飾北斎もピカソ . . . 本文を読む
映画・文芸批評を主軸とする隔月刊誌「がいこつ亭」を発行するかたわら、美術作家としても活動する札幌の三神さんが、6年ぶりだか7年ぶりという個展をひらいています。会場を埋め尽くすオブジェやドローイングが、米国による一極支配など世界の危機的な現状を鋭く撃ち、圧倒されます。
冒頭の画像は、オブジェ「なんにも知らないアメリカのアリスは」の周囲に、5年間にわたって制作されたドローイング「叛逆のエクリチュー . . . 本文を読む