テントの屋根とか、ピエロや馬、それらすべてが手ぶれした画像におさめられている。なるほど「ブレ」も、「文法」のひとつだな。こうすることで、なんだかすべてがみょうになつかしさをたたえた映像になっているんだ。
画像はすべてカラーで、正方形。
ハッセルブラッドかもしれないし、ケータイのカメラみたいでもある。
(以下引用)
人生において我々に語れる素晴らしい出来事が殆どの場合そうであるように、 . . . 本文を読む
北海道教育大と、札幌大谷短大専攻科で美術を学んでいる学生6人によるグループ展。大学の枠を超えたグループ展というのは、とてもめずらしいと思います。メンバーに、おなじ高校の美術部に所属し、大学が別の2人がいて、実現したのだそうです。
前川芳恵さんは油彩7点と銅版画1点。
F130号の「いりぐち」などは、機械仕掛けの鳥がさまようシュールレアリスム的な作品です。とても丹念に描いていることがうかがえ . . . 本文を読む
やっぱり、斎藤由美子さんの絵が気になる。
丹念な筆致で描かれた水彩の風景画なのだけれど、光の明暗に対する感受性が鋭いのだと思う。
たとえば「秋陽(北大植物園)」は、遠景は太陽光線があたり、中景から手前にかけての木々は、やや日が翳っているのだけれど、そういう微妙な光の具合を的確に表現するのは、むつかしいんじゃないか。
これが写真なら、露出はけっこうむつかしいだろう。(たいていの場合は、奥が白 . . . 本文を読む
順番が前後しましたが、あけぼの開明舎利用アーティストのトリを飾るのは、野上裕之さんです。野上さんといえば、筆者には、教育大の若手アーティスト集団「ロッパコ」の中でも肉体で勝負! の作風という印象が強いのですが、今回はわりと繊細な感じのする作品といえるかもしれません。
今回の作品は、校舎内ではなく、南11条通に面した温室の中にセットされています。
(以下ネタバレあり)
ガラスの室内には、天井 . . . 本文を読む
札幌の川上直樹さんは、若いころから絵筆をとる時期と休む時期をくりかえしていたそうですが、3年前に一念発起してふたたびキャンバスに向かう日々が続いているそうです。今回の個展では、師匠の木嶋良治さんの影響が強い風景画から、それを脱して独自色を出しつつある作品まで、30号-サムホールの油彩36点を展示しています。
最初に掲げた写真のうち、手前は、富良野に取材した「冬の丘」です。
とりわけ、 . . . 本文を読む