海洋堂は、いわずと知れた、フィギュア製作会社である。
「写真撮影自由」であることを、チケットを買って中に入る時にわざわざ係員が客に告げてくれるほどであるから、ついついシャッターを押す手に力が入り、大量に撮ってきてしまった。
とはいえ、会場はあまり明るくないし、ものは小さいし、手前にガラス(アクリル)板が入っていることも多くて、思ったほど上手に撮れないのも確か。
以下、大量にアップするの . . . 本文を読む
道内の若手彫刻、造形作家をフィーチャーしたミニ企画展「In My Room」シリーズ、通算8回目にして今年最終回は町嶋真寿さん。
本郷新記念札幌彫刻美術館のサイトには、つぎのように記されている。
鉄を主な素材とした造形に取り組んでいる。足など体の一部を強調して作られた動物をモティーフとする作品は、ユニークな造形性と力強い量感を備えている。また「線」をテーマとした作品では、棒状の鉄を組み合わ . . . 本文を読む
「エントランスアート」は、STV北2条ビルのロビーを会場に開かれている展覧会(ほとんどが道内作家の個展)のシリーズ。
3週間1クールで、つぎの1週間は休みというパターン。もちろん入場は無料。会期中無休なのがうれしい。
「ビルの入り口に潤いを」というお題目をとなえることは易しいが、10年以上も長続きしているのは、関係者の努力によるところが大きいのだろう。ギャラリー企画による個展が少ない北 . . . 本文を読む
経塚真代けいづかまさ よ さんが、昨秋のカフェエスキスに続き、個展を開いている。
いわゆる「人形」とも「彫刻」ともちょっと異なる作品の魅力については、昨秋の個展のときにも書いた。
今回の個展についていえば、あえて分類わけすれば、インスタレーション、ということになるのだろう。
古い民家の2階の和室いっぱいに、人形や立体が、置かれたり、吊るされたりしている。
エ . . . 本文を読む
本郷新記念札幌彫刻美術館が、道内の新人彫刻・立体作家の個展を企画しているシリーズの7回目。
本郷新の所蔵品展のうち、最後のスペースを提供しているので、個展というより「ミニ個展」といったあんばいですが、それでも、年1度の団体公募展以外ではなかなか見る機会のない若手の作品をまとめて見ることのできるありがたい企画です。
とくに、今回の更科結希さんは、釧路管内弟子屈町出身で、釧路を発表の拠点にして . . . 本文を読む
「In My Room」は昨年度から本郷新記念札幌彫刻美術館が始めた企画で、館内の一部を使って、若手彫刻家を紹介するのがねらい。
昨年は、吉成翔子、向川未桜、引山絵里、池田祐太、板本伸雄の5氏がピックアップされた。いずれも筆者は未見。このシリーズを見るのは今回が初めてである。
本年度は3人で、ほかに更科結希さん(2月25日~4月6日)、町嶋真寿さん(4月8日~5月11日)。
スペース . . . 本文を読む
2010年から彫刻美術館の前庭で始まった雪像彫刻展。
今年は、1月18~23日に公開制作を行い、24~26日の3日間だけ展示が行われました。
同館のサイトには特にねらいなどは書いてありませんが、キャラクターなどが多いさっぽろ雪まつりの市民雪像などとは異なり、あくまで「彫刻」として鑑賞できる作品をという意気込みがあるのではないかと、筆者は推測しています。
それでは、最終日にふぶきの中で撮 . . . 本文を読む
球体関節人形のグループ展。13人が出品しており、小さな会場が広く見えます。こんなに多人数による人形展は、めずらしいのではないでしょうか。
冒頭の画像、右端の巨大なハチは、先だってもおなじ会場で人形個展を開いていた中井あすみさんの「無題」。
以下、何枚か写真を掲げますが、筆者は技術的なことはよくわからないので、選択にそれほど意を用いたわけではありません。
ただ、ひとくちに球体関節人形 . . . 本文を読む
札幌の造形作家、経塚真代けいづかまさ よ さんの個展。
筆者は作品を見た記憶がないこともあって、最終日の夜になんとか駆けつけた。
そして、もっと早く来れば良かったと後悔した。
会場のプロフィルを見て、けっこうあちこちで発表してきていることを知った。
エスキスにしては珍しく、お客さんが少なかったので、写真をいっぱい撮ってきた。
木の粉が混じった粘土で制作されている。
. . . 本文を読む
札幌のベテラン彫刻家、山田吉泰さんの個展を見るのは、久しぶりである。
残念ながら、今回は、道展などで見るような大作はなく、小品ばかりだったが、この方が画廊での個展らしいといえるかもしれない。
一部、子どもの像もあったが、大半は女性像。ただし、日展ふうの写実はなく、デフォルメの度合いは作品によりかなり異なっており、多様である。
筆者が山田さんの彫刻を好きなのは、目に見えず、美術で表すのがむ . . . 本文を読む
札幌在住の中橋修さんが本郷新札幌彫刻美術館を借りて個展を開いています。
中橋さんは当初、絵画から出発し、1990年代から立体へと徐々に転じていったという経歴もあり、いわゆる「彫刻」のカテゴリーにくくりきれない作風と思います。
今回は、はじめての立体(1995年)と、2006年以降の近作である「内包」シリーズを展示しています。
中橋さんの作品は、幾何学的な形態と少ない色数で制作されて . . . 本文を読む
Hiroko Kato sculpture solo exhibition
彫刻の素材としてはブロンズや鉄、石、木などがよく用いられる。長持ちすることに加え、量塊性を表現するのにふさわしいからだろう。
札幌在住の彫刻家、加藤宏子さんも、以前は石を素材に、シャープで美しい造形の抽象彫刻を作っていた。この数年の素材は、自ら漉すいた紙である。この素材は、しなやかな曲線、軽みなどを表現するのに向いて . . . 本文を読む
圧倒的なパワーあふれる鉄の彫刻で、展示空間を変容させてきた石狩市在住の川上りえさん。国内外にわたるその精力的な活動ぶりは、下のリンク先(これは、北海道美術ネットで取材できた分のみ)でもうかがえます。
今回は珍しく小品の個展です。
小さいながら、それぞれの作品が存在感とスケール感をたたえています。
今回の個展では、自分の写真の腕に絶望せざるを得ませんでしたが、冒頭の画像は「Bridge」 . . . 本文を読む
札幌市南区のアトリエで鉄の彫刻を作り続けている浅井憲一さんの個展を、4月末に札幌に行った際に見た。
シカやクマなど、鉄の棒を曲げて輪郭をつくった動物が整列していた。
浅井さんは、以前は道展に出したこともあるらしいが、ずっと個展中心で活動してきた。筆者は残念ながら見られなかったが、昨年は札幌芸術の森美術館での「北の創造者たち」展にも出品するなど、認知度は上がっていると思う。
筆者は1 . . . 本文を読む
近現代の彫刻・平面作品を多数所蔵しているものの、現在大規模な修復工事に入っている旭川市の彫刻美術館。
今年、旭川駅の構内に誕生したステーションギャラリーは、それらの所蔵品を一般に公開していく役目も担っています。
今回、ギャラリーにお目見えしたのは平面2点と彫刻7点。
そのほか、中原悌二郎「若きカフカス人」と砂澤ビッキ「カムイミンダラ」は常設展示となっている。
大きな作品をゆったりめに展 . . . 本文を読む