NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

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842号【わたしを束ねないで】

2008-11-17 20:24:10 | Weblog


「わたしを束ねないで」 新川和江さん



すこし取材が続いた日々を過ごした。

取材を持ちかける側には、当然のことながら「取材意図」がある。

程度の差はあれ、こんなテーマにまとめたい、そのためにこんな映像を撮りたい、

そういう「枠」に当てはめようとすることになる。


そういう「枠」に当てはめようという、意識的、無意識的な気配を

ずっと感じながら、取材期間を過ごすことになる。


すると次第に、いつも何とも複雑な気分になっていく。



表題にした「わたしを束ねないで」という新川和江さんの言葉が、

昨日の帰り道、ギョブカー内でふと頭に浮かんだ。


決められたくない、括られたくない・・

枠にはめられてしまうことへの反発が、いつもの疲労感だったんだ、

そう気づいた。

もう何年も、もう幾度となくあったのに・・遅まきながら。



もちろん他人に分かってもらいたい、という願望はある。

それは魚部の活動の大切な部分でもあるし。



矛盾するように思われるかもしれないけど、

取材されることって

分かってもらえるかどうかという不安、

きちんと映像化してくれるのかという不安、

そうした不安に終始付きまとわれているので、

「わたしを束ねないで」的な気持ちの方が強くなるんだろうね。





生き物ネタではないけれど、

たまには顧問の心情吐露をするのもいいかと思い、書いてみた。




コメント (2)
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