NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

320号【幸運を呼ぶ「ピンクのバッタ」だったのか?~大分遠征】

2006-05-31 21:06:09 | Weblog
5月28日(日)大分2日目
朝、8:00にロビー集合。
大分駅で、各自が車中で食べる自分の朝食を調達する。


■とりあえず、目的の魚を見とかんと始まらん、そして終われん。
ということで、前回も行った川へ。
ここなら昨日の雨の増水も気にせず入られるだろうとも考えて。

途中は入れそうになかったが、案の定、ここは大丈夫だった。
水深も膝上くらいで、かつ流れも緩い。

しかも、前回来た時以上に、狙いの魚の姿を網の中で見ることができた。


終わって、道具を片づけているところ。


一部だけ持って帰らせてもらう。
秋冬の企画展まで、大切に飼育せないかんので、持ち帰りの処置も慎重に。


■きべり!

A木君が、「何じゃこれ??」というので、網を覗くと、

   

キベリマメゲンゴロウだ。

流水性で、川の中流域にいるゲンゴロウの仲間。
同じ流水性ゲンゴロウのモンキマメゲンゴロウに比べ、数が少ない。
福岡県では、どうやら現在は2カ所くらいに生息するだけみたい。


■幸運はこの時逃げていった、のか??

川から上がって河川敷にいると、ふと魚部スーツの膝辺りに、

  ピンク色のバッタが。

おおっ!ピンクとか言いながら、どっか行ってしまった。
A木君、「けっこう珍しいらしいですよ」と出所不明の豆知識披露。
ええ!じゃあ、写真撮らなきゃ、とみんなで陸上でガサガサするも、いない。

  あ~あ、幸運のバッタだったんじゃない?
  もう、今日ダメかも・・・(※ホントにダメだったのだけれど)

後で調べると、「クビキリギス」とかいう種類のバッタが時折ピンク色で
各地で話題になってるらしい。
でも、そのバッタじゃない気もする。一瞬しか見てないけど。



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319号【思わしくない天気~大分1泊2日】

2006-05-30 00:24:06 | Weblog
5月27日(土)午後
午前中は、土曜出校のため学校あり。
で、午後から、大分方面に出かけた。

この週ずっと天気予報見てたけど、週末はよろしくない。
何とかなれ!と念じたけど、しょせんそんな願いごとなんて通じるはず無い。

まあ、今日は下見。(でも、明日もあんまりできんかな?)

無理はしないのが、魚部のルールなので、またいつか行く時の下見がてら
でも仕方がない、そんな気持ちではあった。

参加は、k藤部長、A木君、やぎさん、k村さん。




まずは石仏で有名な町を流れる、全長20㎞ほどの川。
入れそうなところで2カ所ほどガサガサするが、お目当てのものはいず。





次に、もう一つの目的地の1級河川。
さっきの川から峠を越えて下って下って、いつのまにやら随分市街地。

本流に入るつもり無いとは言え、雨降りの1級河川は見てるだけで意欲減退。



水の少ない、底が砂地の支流に入るも、何だか「下水成分」多い感じがした。
カマツカやカワムツがいるけど、お目当てやはり無し。



暗くなってきたので、取り敢えず今日はおわり。
今日の宿、1泊3000円也へ。

晩ご飯は、傘さして5人で練り歩いて探すが見あたらず。
(ファミレスじゃなく、それでいて高校生が入れるメシ屋さんってなかなか)
おっ!と思ったところに、入る勇気が出ずしばしの躊躇。

勇気を絞って戸をガラガラと開けると・・・これが良い感じ。
いかにも「メシ屋」。
大分名物だんご汁やとり天もあって、アットホームなお店。


 「何の試合なの??」


いろんな土地で聞かれ、答えに窮する質問、やはりされた。
「魚と試合します」って言えんもんねぇ。

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318号【どぜうネタ:「スジシマ模様」になっていく。】

2006-05-26 20:46:48 | Weblog
県内のある川の、「スジシマ系」のシマドジョウ。
スジシマ系とはいうものの、ふだんはヤマトシマのように点列模様。

で、繁殖期にさしかかっている今、オスの点列模様はだんだんとつながり、
「縦条」なっていってる。
それを見れば、まさに「スジシマ系」だ。

じゃあ、これは小型種九州型なの? というと、実はそうではないらしい。
友人のおいかわ丸氏らが謎を追究している。

秋冬のドジョウ展では、このことも披露するつもり。




雄個体。
若干、縦条っぽいかな。



雌個体。
尾部の辺りの斑紋は、何か無い・・・。
老成個体なのか。

でも、採集した時は、オスなの?って一瞬思った。
だって、縦条っぽかったから。


あとで、生息河川をフィールドとする某氏に聞くと、
オスやろ!というくらいの、バリバリ縦条なメスも採集されたという。


   まだまだ謎の、このスジシマ系だ。


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317号【シリーズ外来種: 今が花盛りの・・・】

2006-05-24 22:21:06 | Weblog
5月24日(水)

今日は中間考査の初日。
魚部員たちも、ひーひー言って勉強している(筈だ!)。


さて、シリーズ外来種、2回目の今回も外来の水草。



今、こんな光景が、あなたの近くの川にないですか?

そう、これは「キショウブ」というヨーロッパ原産(らしい)外来の水草。
日本のショウブ(菖蒲)と違って、こんな風に黄色い花を咲かせる。



きれいだから、あちこちにあるのかなぁ??
でも、きれいだったら日本の自然の中にあってもいいのか、って話に
なりますよね。

前回のオオフサモなんかも駆除が大変そうだけど、キショウブも地中の株ごと
抜かないと駆除できないのでしょうかね。


ま、外来種自体に罪がある訳じゃなく、私たち人間のせいで連れてこられたの
でしょうけれど。良い迷惑ですよね、彼らにとっちゃあ。

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316号【シリーズ外来種: 川一面の・・・】

2006-05-22 22:59:30 | Weblog
【お知らせ~求ム、外来種情報】

これから魚ぶろぐ上でも外来種ネタを時々書きます。
皆さんの『(北九州の)外来種情報』、是非教えてください。
メールでも構いません。どうぞお願いします。




5月22日(日)

外来種展ポスターに使う画像撮影のため、単身ギョブる。
ジャンボタニシの卵の撮影。
北九州市内の、とある川へ。

いやあ、この川、いろいろ大変そうでした。その話はまたいつか。
で、撮影後、川に入ってみた。少しばかり藪をかき分けていった。


 (ブログ画面に半分も入ってないかも?)



おおい! 画面、デカ過ぎじゃ!! って思ったでしょ。 

いやいや。印象はまさに、こんな感じだった。

流路を覆ってしまっている、外来水草「オオフサモ」。
こんな風にマット状に水面に広がるのが、その特徴。
福岡県内でも、あちこちで「オオフサモのマット」を見かける。

ここは藪をかき分け、ズンと水面に降り立ち上流側を見るとこの光景。
オマケに、両サイドにはこれまた外来水草「キショウブ」さんが控えてる。

  うおっ・・・

と写真撮ってみた次第。


  いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな 


っていう詩(山村暮鳥?)があったけど、


  いちめんのおおふさも いちめんのおおふさも いちめんのおおふさも 


っていうのが現代風な水辺なのかなぁ。


 拡大して見たところ。

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315号【気持ちが良い川って、どんな川? まず第1回目。】

2006-05-21 22:01:13 | Weblog

私たちの近くには、川はたくさんあるよね。
大きな川、小さな川。
きれいな川、くさい川。


ドジョウ関係で再び川指向になって、このごろ川に触れることがよくある。
良い川って何だろう、そんなこと頭の何処かで漠然と思いながら。

ただ、良い川って、さまざまな視点があると思う。
一概には言えんよねぇ。
だから少し限定して、「気持ちが良い川」。
考え考え書いてみることにする。
(論旨一貫、客観的で間違いない、とはまずならんけど)


■気持ちが良くなかった川


まずは反対の気持ちがしたところから。

河川工事をしたばかりというのもあるのだろうけど、人手が入りすぎ。
しかも、その人手は生き物のことは無視している(ように感じた)。

何もおらん。
川底も「砂や砂泥」ではなく、「ドベドベな泥」。
この写真の場所だけじゃなく、下の方から上がっていって、ずーと工事
している(いた)とこばっか。

川はもはや「川」ではなく、「川の形をした排水路」みたく感じた。
申し合わせたかのように、顧問も部員もいつの間にか重たい気分になってた。

川に入ってても、みんな無言気味だし、眉間にシワ寄ってる気がする。


でも、こんな所でも少しでも条件が良さそうなところには、そこに合わせて
生きていこうとする魚が泳いでいる。



■川が気持ちが良いとは、どんな時に感じるか?


ある大分の川。
見た感じ良さそうだけど、確かに気持ちよかった。

砂地あり、岩のところあり、深いところ浅いところあり、
川もクネクネしているしすぐ傍まで木も生えている。
つまり、いろんな場所が残っていて、いろんな生き物が住むための場所が
壊されていないということ。生き物の姿も少なくない。


そんなとき、川に入っていて、「あ~気持ちいいなあ、ステキな川だなぁ」。




ある県内の川。
短い小さな川だけど、場所が良かったのか、珍しく自然度が高いまま
海へ流入している。
※大きくない川は、大々的に改修されていることがよくあると思う。


写真は、下流でゴクラクハゼとかいる場所。
見づらいけど、写真奥の上流側は岩がゴロゴロしているのがずっと
続くのが見える。

川に入っていて、ふと顔上げ、そんな風景を見ると、
「あ~気持ちいいなあ、ステキだなぁ」となる。



■魚部が判断する場所は?

魚部が気持ちいいか悪いか、判断する場所は「川の中」。
川の中に入ってみて、川の中から川を見てみて感じるわけだ。

これは別に「魚になってみよう」なんて言ってるんじゃない。
人間は人間なんで、人間としてあれこれ思うことしかできんやない。
「川に入らずに、川の上から普通の服のままで見る」のとは違う感覚が
あると言いたいのだ。
※普通の服=川に入るつもりがない、水に濡れる気無しってこと


親水護岸とか、人と川を近づける川作りとか、川の取り組みは沢山あるでしょ。
でも、多くの場合が、どうしても「人間の都合ばかり優先」じゃないやろか
と常々感じていた。
そこに携わった人は、前述の「川に入らず、普通の服の人」なんやろね。

また、その出来上がった「川の中からは」気持ちの良くない川に近付く多くの
人も、やっぱり「川に入らず、普通の服の人」やろうからねぇ。


だから、川に入ってみて気持ちが良いとか悪いとかの基準は関係ないやろうね。
川に携わる方も、それを享受する方も。


でもねぇ、そこに暮らす生き物が「気持ちが良い」(という感情はないやろう
けど、これまで通り住めるってことね)川が、本質的には人間にも「気持ちが
いい」川なんだと思うんだけどなぁ。



魚ぶろぐ読んでくれる皆さんは、どんな考えをお持ち??
                        (つづく)
コメント (2)
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314号【5月中旬になっても、まだおると??】

2006-05-20 14:25:27 | Weblog

こないだの日曜(5/14)、FBSのロケである川に行った。

この川は河口まで、かなり自然な雰囲気を保ったまま海へ注ぐ、
今となっては貴重な川。



気持ちいいので、ガサガサしながらずんずん下ったところで、

   「あれ~???」

というk藤部長の声に、みんなが彼のそばに集まる。





そう、シロウオだった! へぇ~

シロウオって、2月末から4月くらいまでしか成魚は川にいない
と思い込んでいたから、驚いた。

5,6㎝の子アユの群れや少し黒みがかったシラスウナギなど
海から上がってきた連中とまだ一緒にいるのが、なんだか不思議。

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313号【600坪の田んぼに、何万匹も!?】

2006-05-19 20:06:36 | Weblog

聞いたばかりの「ドジョウ話」を一つ紹介。



312号のコオイムシ採集時、ため池にいると奥で
作業していた人がいつの間にか、近くに来ていた。

 「何しよるの??」

よそ様の池でもあり、平日でもあり、大まかに且つ丁寧に答える。
ここから、そのおじさんによる「この池の昔と今」話が始まった。


■現在、この池は田に使っていなく、池干しも久しくしていない。
で、昔は池の奥の600坪ばかりのところで田んぼをしていた。

■ドジョウが沢山いた。
どれほどかというと、食べても食べてもいなくならなかった。
あるときは「真っ黒」になるほど群れていて、何万匹といた感じがした。

でも、年によって、産卵で群れている数は違っていた。何でか知らんけど。

寒い時期、少し低くなって水が数㎝溜まっている場所を掘ると、ごっそり
ドジョウが居た。



今もドジョウが健在(数はずい分減っただろうが)だと伝えると、
そのおじさんは少し驚き、そして嬉しそうでもあった。
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312号【小倉南区のコオイムシ】

2006-05-17 22:50:34 | Weblog
5月15日

小倉南区のため池にコオイムシを確認しに行った。
盛んな開発で、自然環境悪化が著しく思われる小倉南産の
コオイムシの記録を残しておくために。


これが、そのため池。


堤側(上)と池尻(下)とを探すが、なかなか見つからず。


昨年度も1度来たが、3令幼虫を1匹確認しただけだった。
タイコウチやミズカマキリはいるんだけど。

と、思ってたら1匹いた!


2002年春に初めて確認して以来、これで5年連続の確認。
ただ、確認個体数は去年と今年は1個体ずつというのが気になるけど。

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311号【平日の魚部あれこれ】

2006-05-17 20:17:59 | Weblog
5月17日(水)終日、雨。


■水館K原氏にヘルプ!

九州産シマドジョウが白点病になってて、魚主任のA木君を
中心に対応しているのは知ってた。
あーだこーだ言わずに任せていたわけだ。

しかし、今日見てみると、3個体死んでいる。

これは処置が甘いのではと心配になり、水館にTELしてK原氏にヘルプ。
放課後、A木君らにそれを伝えて処置し直してもらう。


■FBSのI氏、登場。

放課後、突如、魚部室の戸が開き、FBSのIディレクター登場。
一昨日の放送VTRと記念品をわざわざ届けに来てくれた。

ロケ後、放送の朝まで、ほぼ徹夜続きで編集したらしい。


■外来種展の魚部内講座&ポスター会議

ふと顧問の心中に湧いた不安と不審を伴った疑問。

 あいつら、打ち合わせしよっても、そもそも外来種のこと分かっとんやろか?

というわけで、急きょ魚部内外来種講座を実施してみた。
そして、その顧問の疑問は、杞憂だった・・・ではなかった!!!


 なぁ~んも知らんやん。
 ホントにこの人たち、生き物好きなん??
 

みんながみんなじゃないけど。
そんなことで市民の人たちに、何を発信するの? 何を訴えるの??
情けないなぁ。

生き物好きへの魚部の環境は抜群じゃないかしら。
まさか「魚部員としておること」に満足してるの?って聞きたいぞ、君ら!!


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