NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

690号【ルリヨシノボリ~福岡県3河川目の記録だ】

2007-12-31 23:15:39 | Weblog

■ルリヨシノボリ。

魚ぶろぐでも何度か登場した魚である。
というのも、魚部では執着心が強かった魚の1つだからかな。

年末ギョブリで、ある川にルリヨシノボリを探しに行った。

ここは2003年夏に一度、同じ目的で来たことがある。
その時は真夏のクソ暑い中、全力で探したが見つからなかった。
ここで力を使い果たしてしまい、その次の川ではもうやる気が
残っていなかった。(実はその川こそルリヨシ生息河川だったのだ・・)

今回、3年数ヶ月ぶりの調査。


■A木君が・・

部員たちが川に入って早々、A木君がやって来た。

 「それっぽいのが採れました!」






いやあ、いたんだ! ルリヨシだ!!

全長3.5㎝ほどの小さな個体。
でも、よく見ると頬にはルリ色の模様がバッチリ。

あとはシマヨシやオオヨシばかりで、ルリヨシはこれだけだったものの、
福岡県3河川目の確認記録となった。

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689号【魚部納めは、県庁へ。】

2007-12-30 23:36:28 | Weblog
12月27日


魚部納めは、県庁へ。
もりさん、タイサ、ヤスの3人で。


今取り組んでいる、キボシチビコツブ保全のために
環境影響評価の資料閲覧をするために。


顧問イノウエ単独で行こうかとも思ったが、敢えて部員も一緒に連れて行く。


水の中でワーワー楽しくやるだけではない、
こういう地味な活動が、地道に保護保全の取組を進めて行くには大切なんだ
と共通認識を持てるかもしれないと思ったから。


顧問だけで行ってしまったら、そんなことを知らないで水の中だけで
楽しむだけ、それこそ本当に「ただの川遊び」になってしまう。


魚部という部活動で、地域の水辺と向き合うことを目的にしているから
には、高校生だからこそ、そんな経験をしてほしいと思った。

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688号【ゴジュウサアァァン!~キボシチビコツブ冬期調査】

2007-12-30 23:27:55 | Weblog
12月26日(水)


■冬期調査

この日のテーマは「キボシチビコツブ冬期調査」。
生態が不明なことだらけだが、
冬期はどこで越冬しているのかを確認しておこうとという目的。

予想は「水中越冬」。ただ何となく、そう思った。



■予想通り!




やはり、いつもいる場所にいた。
これでキボシチビコツブは水中越冬をすることが確認できた。






■ゴジュウサアァァン!

いちおう数えながらやった。
自分の網で見つけると、声を出してカウントしていく。
他の者が見つけたときは、その続きの数字を言っていく。


20キボシチビコツブ、
30キボシチビコツブ、、
40キボシチビコツブ、、、


3年生k村さん、2年生もりさん部長、顧問イノウエ、
順調に声を出してカウントしていく。


しかし・・3年生やぎさん、いまだ声を出さず。
(前回1人でほとんど採集していたせいで避けられているのか?)


われわれ3人の方も、まだかまだかと、やぎさんの様子をうかがいつつ、


41、42・・・47、48


ヤバイ、もうすぐ50キボシチビコツブになっちまう。
やぎさん、どうしたんだ?早く採ってくれ!!!


49、


と、もりさん部長。
「うわー、せめて大台は・・」と思っていたら、続けざまに


あ、50!


って、もりさん部長ォ~ そんなにアッサリ言っちゃダメだ。
じゃあもう、と顧問イノウエもやけくそ気味に2匹続けてカウント。


51、52


と、その時。




53!(ゴジュウサアァァン!)、ヤッタア!!!!!


と3年生やぎさんの絶叫が、ため池の夕暮れに響き渡った。


(アア、ヨカッタア・・)



■2007年のギョブリ納め



今日が2007年のギョブリ納め。
いろいろあった今年のギョブリもこれで終了。


楽しい出会いがあり、またケガなく1年過ごせて本当に良かった。

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687号【2007年度イシド冬期調査①】

2007-12-30 22:43:06 | Weblog
12月25日(火)


この日は、2007年度のイシド冬期調査の1回目。
しかも、初体験の1年生が4名参加。


部長のもりさんの説明を聞いてから、1年生がやってみる。
しかし、「いない」と言う。




「そんなことあるか」と指導役のもりさん、3年生k村さん、
そして顧問イノウエも一緒になって、探してみる。


  ホント、おらんねぇ・・なんで?


そう、いない。
どこでもここでも、礫を少し動かせばあっちこっちと
出てくるイシドが全然いない。


  何か・・礫底の感じが去年までと違いませんか?


とk村さん。
たしかに、何だかガシッとして礫が動かない感じ。
何でだろう?





それでも数匹は、見かけた。
河床表面にいるというより、石を1個はぐるといる、という感じ。





B川にも行ってみた。
昨年度は12月に採集調査で2個体確認したが、今年度は0。

水温は、A川とは3.5℃ほども違う。冷たい。

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686号【この日も魚部は、川の中だった。】

2007-12-24 23:56:26 | Weblog
12月24日(月)




世間では「クリスマスイブ」とか。しかし、我々は今日も川三昧!

あっちの川、こっちの川と一日中、入りまくる。



最後の川でも、『もう少し、やりましょう!』という部員の声に
ギリギリまで延長。

一網入魂、まさにそんな魚部員たちの様子を眺めていて、すごく楽しかった。



いろんな楽しい出来事があった今日一日。
この号では、取りあえず元気な魚部員たちの姿をまず紹介しておこう。





網を真剣にのぞきこむ。




寒空の下で黙々と、しかし熱気がビシビシ伝わってきた。




「岩剥がしステージ」も、然り。




昼飯を食うことも忘れて、上へ上へ。




集まって採集魚の確認。

水は確かに冷たいけれど、やってるときはそんなこと感じない。



 今日は3年生八木さん、2年生もりさん部長、
 1年生タイサにボス、ヤスにとみさん。
 さらに、OBのA木君も加わった久々の大勢でのギョブリ。

 
 12月はギョブル機会が少なく、久しぶりだったけど、
 「やはりギョブリは面白え!」と改めて思った一日。 


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685号【魚ぶろぐ679号のその後について。】

2007-12-22 11:17:45 | Weblog

http://blog.goo.ne.jp/gyobu2005/d/20071204

↑魚ぶろぐ679号のその後の経過について。



発注者の国土交通省に連絡するとともに、
魚類の専門家にも連絡していろいろとご相談した。


その後、発注者も即時に工事計画や内容の見直しを決め、
Q大の魚類の専門家や河川工学の専門家にアドバイスを
してもらいながら、急ぎ変更計画を決めたそうだ。


先日、発注者の方々が学校に見えて、変更計画の説明をいただいた。



少しでもダメージを少なくするよう、配慮をしたそうだ。





18年度までに終えている、このひたすら直線で固められた部分については、
今更扱えないとのこと。せめてできる範囲の配慮はしたいとのことだった。



1種の生物を我々が見たいがために、他の多くの水生生物が犠牲になる。
それはあってはならないこと。


今回も、もう河川内に工事道ができ、工事車両が入っている。
変更したとは言え、もう以前より悪化したのは明らか。


配慮したからと言って、生息できるまでに復元できるかどうか分からない。
だって、復元しないまでにダメージを与え続けてきたかも知れないから。


それでも、今回の件は全くの無駄ではない。
犠牲はあったが、失敗はあったが、みんなが次に生かすための
貴重な経験になったはず。


この場所を見守っていく人、他の場所で生かす人、さまざまだが、
きっとそれぞれの立場の人々が今回の教訓を次に生かそうとするはずだ。


もちろん、われわれ魚部だってその一人。
今年は、「守る」上で多くの失敗をしてしまったが、必ず次に生かしたい。
この川にいた水生生物や、ムツボシ、キボシチビコツブなどでの苦い思いは
絶対に無駄にはしない。


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684号【美しい、イトモロコ。】

2007-12-19 22:29:05 | Weblog

地元の川で、撮影用にオヤニラミを見に行ったときのこと。
カワムツやムギツク、オイカワに混じって採れた「イトモロコ」。

けっこう大きめ。
地味という印象があるけど、よく見るととても美しい。





初めてイトモロコを見たのは、今川水系の小さな支流。
もう10年以上前。

何を狙うというわけでもなく、網をガサガサしていた。
すると、入ったカワムツでもムギツクでもない魚。


「イトモロコだ!」


あの時の嬉しさは、今でも鮮明だ。


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683号【ガシャモク池の生息魚類など。】

2007-12-18 22:17:09 | Weblog

682号の続き




今回は魚類調査が目的なので、さっそくスタート。
(調査といっても、さで網ですくうだけだけど・・)


■一番多いのは、ドンコ




稚魚から8㎝くらいまで、いろいろ。


■スジエビも多い。




ドンコは何を食べてるのかと思ったら・・
スジエビもわんさか。


■カワヨシノボリは池にもいる。




何かの本では、カワヨシは止水にはいないみたく、
誰かが書いていたような気がする。
(ものすごく曖昧模糊な言い方だけど)


でも、池にもいる。
このガシャモク池のヨシノボリはカワヨシばかり。


■巨大なマシジミ




とても大きなマシジミも。
こんなに大きなものは久しぶりに見た。


3年前、遠賀川水系の秘密の場所産というマシジミを
ある方からもらったが、それもまた巨大だった。


その時は、当時の部員4代目O部君が持ち帰って食べた。
彼曰く、「いやあ、もの凄い出汁で鍋が真っ白でした!」





 
  タカハヤやカワムツもいるだろうと思ったが、
  岸近くでは見ることができなかった。

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682号【水草「ガシャモク」を初めて見たぞ!】

2007-12-16 11:41:10 | Weblog
12月10日(月)


北九州市内のため池に出かけた。
今、とても久しぶりに水を抜いているとのこと。
(理由は聞けなかったが)

この機会に生息魚類を8日(土)に見に行くという話。
土曜日が一日学校だったため、単独魚部は2日遅れで出かけた。





場所は知っていたが、初めて訪れた。

今から300年ほど前に作られたらしい。
築堤にまつわる伝説があり、石碑などもある。

そういう雰囲気を感じさせる池の佇まい。






実はここは、「ガシャモク」という水草が安定して自生する、
日本で唯一の池だそうだ。


もともと記録が少ない水草で、他には琵琶湖の内湖や関東の印旛沼などに
点在していたが、それらでは壊滅的らしい。
(関東では復活させようという取組が行われているようだ)


なぜか北九州市内のこの池だけで、ひっそり生き残っているとか。


池干しにあたっても、調査かなにかをしてるらしく
上の写真のような「買い物カゴ」に入れられたガシャモクなどがあった。
(完全に干上がってる場所にあったけど、大丈夫なんだろうか??)





これが「ガシャモク」かな?

葉は枯れかけている感じ。





こちらは「インバモ」か?

この池には「ガシャモク」と「ササバモ」の交雑かと言われる
「インバモ」も混生しているらしい。

しかも、ガシャモク同様、なぜかこの池だけ。





初めて見る水草を見せてもらった後、魚部だけに我々は魚を調べ始めた。


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681号【魚部室がスタジオに変身?】

2007-12-12 22:18:21 | Weblog
12月9日(日)

今撮影している番組のロケ、この日は魚部室で。




魚部室が「にわか」スタジオになった。
写真はリハをしている魚部員を見守っているスタッフ。





部員たちはこんな感じで、みんなで並ぶ。
(後ろの本棚で何やらごそごそしている顧問の姿が・・)





照明も入って、ほんとうにスタジオっぽくなった!?





タレントさんも登場。
今回の番組は、スピードワゴンのお二人。





ディレクターさんと打合せをして、いよいよ収録スタートかな。





撮影の合間に部員たちに話しかけている小沢さん。

終わるまでずっとあれこれと気にかけて話しかけてくれたと、
部員たちはとても喜んでいました。


  

 6週間かかった撮影も、今度の14・15日でいよいよ終了。

 放送は、来年の1月か2月だそうです。
 あ、NHKのBS放送で全国に流れるそうです。

 詳細が決まったら、また魚ぶろぐでもお知らするつもりです。



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