NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

79号『川魚を食べる話~アユとヤマメ』

2005-06-30 19:45:51 | Weblog

■アユ

(写真は岡垣町湯川産。)

皆さんは最初、アユのあの独特な西瓜の香りに出会った時、いかがでしたか?
僕は『ホントだ!』と驚き、また西瓜好きでもあるので嬉しくもありました。

今でも魚部員の中で、アユのこの匂い未経験者には、嗅がせてます。


さて、アユはどこで食べますか?
スーパーでも売ってますが、あまり家庭の食卓では馴染みがないですね。普通は。

九州以外の状況は知りませんが、熊本や大分などを始め、温泉宿とかでは
よく出されるものだという印象があります。

魚部顧問は、川・池・干潟に入ってない時は、温泉に浸かってます。
(淡水魚図鑑の自己紹介にも書いたけど)
それで、あちこちで出されたアユも食べました。

この川のアユが旨いんだ! とかじゃなくて恐縮ですが。
お店というか、料理人の方の手を経て調理されたアユで、印象に残るものを。

1飴源(佐賀県浜玉町)
川魚料理屋として、とても有名なお店ですね。
ここのアユはやはり美味しかったです。
塩焼き。蓼酢(蓼食う虫も好きずき、で有名な)を付けて食べます。
そして、お店の名にもある「飴焼き」。これまた、旨いです。
いつか遠い先、魚部員たちがいい大人になって、ここで「魚部会」でも開けたらステキ。

2花菱(佐賀県唐津市)
著名な美食家?山本益博氏の『こんな宿に泊まりたい』に出ていたところ。
こちらも僕の懐じゃなんなので、お昼にいただいただけですが。
「子持ちアユの煮浸し」
これが最初に出て、非常に美味しかった思い出があります。

3玉ノ湯(大分県湯布院町)
こちらは全国的に超メジャーなお宿。
泊まるのはとんでもないのですが、お食事処がある。
「アユの塩焼き~竹籠に笹の葉敷き詰めて」
これまた、アユってとんでもなく美味しいんだ!と思わされます。

あちこちで、アユをいただいたんですが、自身「またいつか食せるかしら?」
と言うところばかりになりました。
しかし、きっと保証付きで旨いはず・・・。



■ヤマメ


数年前、紫川で20数㎝のヤマメを捕まえました。
そんなのは初めてだったので、とても興奮して学校の水槽へすぐに入れたのです。
が、数十分後。
ふと水槽の脇を見ると、飛び出たヤマメ・・・。
もはや水に入れても、復活しそうにありません。

「ゴメンよ。」
申し訳なさで一杯。せめて、食そう。
自宅でさばいて塩焼きにしたのです。

「泥臭っ・・」
そう、全然美味しくない。口の中に充ちるのは「泥の香り」。
そうか。紫川のヤマメは釣ってすぐ食ってもダメなんだ。

自分で獲って、自分でさばいて調理して、食う。
それがいいと思うのですが、アユでも書いたようにプロの方のお仕事を
いただくのが好きな魚部顧問でもあります。

ヤマメも、あちこちで食べました。
で、オススメのプロの味は・・・


1料庵 川瀬美(大分県長湯町)
こちらは温泉宿翡翠之庄が敷地内でやってる食事処。
大分ではヤマメを「エノハ」というそうです。

ヤマメ料理、色々あります。
唐揚げ、頭からバリバリ食べられます。ビックリです。
塩焼きも刺身も、どれも「川魚臭さ」、微塵もありません。スゴイです。

最後は、ここだけの「エノハ茶漬け」があります。
(ここで働いておられた方のお店、「瓶覗」(小倉北区)でもエノハ茶漬け食べられます)




次は、「バスギルがおかずだった」か「カジカ・チチブ」か「普通は食べない魚でしょ」かな





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78号『あなたは、川魚が好きですか?嫌いですか?』

2005-06-28 21:59:42 | Weblog
6月28日、夕方久しぶりに部員たちに会う。
このところ慌ただしくて、授業とかで教室で会う以外に
「魚部」として全く会っていなかったから。

さて、今日は川魚を「食べる」話題。


■ウナギ


先日、大分県日田市豆田町にある、ウナギ屋さんに行った。
ここ数ヶ月、ウナギが食いたくて仕方なかったのだ。

いつもは小倉北区の「田舎庵」さんがご贔屓。
ここのは「生々しい感じ」が全くないので、ウナギはどうもという人にも
いけるかも。
さらに、運が良ければ「天然ウナギ」にも出会えるのだ!
(注文とかじゃなく、たまたま入荷時に来たお客さんが味わえるというもの)

何処かに出かけた時、よくその土地のウナギ屋に行くことが多い。
それぞれのお店で、それぞれの土地で、それぞれ味が違うから。
(クロゲンゴロウを発見した時も、「お祝い」にその土地のウナギ屋に行ったのです)

■自分で獲る!

3年生部員k野君は、自宅が紫川のそば。
で、彼の家では、紫川の中に仕掛けを沈めている。

それを時々引き上げては、「天然ウナギ」を食しているとか。
わざわざお店に行かなくても良いわけだ。うらやましい。


■天然ウナギの味

初期魚部の師匠で、紫川のことを何でも教えてくれたS田氏は
よく言っていた。
「川の、それも上流にいる腹の黄ない(黄色い)ウナギは旨い!」と。

彼曰く、下流になればなるほど、そして海のウナギはダメとのこと。


一方で、前述の田舎庵のご主人は言ってます、
「川とか干潟とか場所だけじゃなく、川ごとに風味は違う。」

田舎庵で天然ウナギをいただきながらお聞きした話である。
しかしながら、貧困な我が舌では「今日の天然も、いつもの養殖も、全部旨い!」

ご主人の手に掛かると全てのウナギが「旨い!!」と思う魚部顧問です。



ウナギだけで長くなってしまった・・・。
いろいろ「川魚、食す話」はあるのだけど、また次回。
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77号『カスミの幼生』

2005-06-27 22:18:50 | Weblog

■6月のある日

到津保育所の方々を、中庭ビオトープに迎えてお話をしていた。
デンジソウ田んぼを網ですくって入っていたもの・・・
ドジョウかと思いきや、カスミサンショウウオの幼生が。


カスミサンショウウオが中庭にいるのは知っていた。
4年くらい前、自然史博物館の友の会例会に行った時、当時の部員が卵を持って帰っていたのだ。
「ここは造成されて無くなるから」
という、どなたかの言葉に、唆されて??持って帰ったらしい。

学校に戻って現物を見せられ、う~ん、困った。
と正直思ったものの、もうどうしようもない。
その卵塊は池に入れられ、その後若干のカスミ成体がごくたまに発見されていた。


しかし、幼生がいるということは・・・産卵をしたということ。
う~ん、困ったな。
彼らの自然下の生息地は無くなったとはいえ、この中庭は条件はあまり良くない。
可哀想な気がします。


とはいえ、どうしようもないのが現状。
せめてここで生きながらえて欲しいと願うばかりです。
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76号『たとえ、わずかな時間であっても!』

2005-06-26 20:04:36 | Weblog

ただ今、期末考査1週間前につき、野外活動は休止中。
ハゼ展のための採集も行わないといけないのだけれども、
ちょうど顧問も別の仕事やらなんやらで、魚部れないのであった・・・。


■たとえ1時間でも。たとえ近場であっても。

6月25日(土)。
この日も、ネクタイ締めて午後から福岡の方へ行かないといけない。

しかしながら。
とてもとてもタフだった1週間をやりくりしてきて、
「魚部スーツを着ない週末を過ごして、また新たな1週間はやってられない!!!」

そんな思いが強かった。
つまり、「川の水に入りたい」「網を振り回したい」「汗だくになりたい」
こんな気持ちでいっぱいだったのである。

ヘトヘトで早起きは無理。
となると、いろいろ考えて、近場でしかも1時間くらいしか魚部れない。

いいじゃないか、それでも。
十分だ。


■“魚部ハイ”??

標高700mくらいのN山から流れる、N川に決めた。

ポイントは、3年くらいまえに1度一人魚部をした場所。
最初は、心身ともに「重くて切れがない」。

やっぱりダメだなあ、一人じゃ面白ないかもなどと思っていたものの、
いつの間にか、そんな諸々を忘れる。


「ランニングハイ」という言葉があるみたい。
ランニングで疲労感や倦怠感を超えたところに、「爽快感を感じながらマイペースで走る」
ような状態をいうとか(違ってたらゴメンナサイ)。

頭は諸々の雑念?が消え去り、川の様子しか見えない。
どの石? どの茂み?
どう網を入れる? どう石を剥がす? どう足をガサガサする?
体がキツイとか、気持ちが重いとか、そういうことがどっかに行ってしまう。

網の中に入れたい狙いの生き物が、川の中のどこにいるのか。
そのイメージだけが頭の中を占めている感じ・・・


まさにそれは“魚部ハイ”。


■見えない虫が、見えた?? ~ヒメドロムシ

世の中には、決して普通の人には「見えない虫」が存在する。
いや、見たくても見えないのだ。
小さすぎて。

想いが、非常に強い想いを持つ者だけが見えると思っていた。

そう、その虫は「ヒメドロムシ」。


04年秋の水生昆虫展では、日本初のヒメドロムシ標本展示を
前代未聞で前人未踏、空前絶後の超大規模なスケールで行った。
魚部相談役N島氏の多大なるご協力のおかげで。
日本産50種のヒメドロムシを、何と「47種」も展示したのである。
しかも、それが「標本箱1つ」に納まる。

ヒメドロムシのスケールの大きさ、そして存在の小ささはこれでお分かりだろう。


N島氏曰く、「見えない人には見えません。」(と仰ったかは定かではない)


見える人って言うのは、たぶんこの福岡県広しといえども2人くらいじゃなかろうか。
そして、ウチの魚部長k藤君には、このヒメドロムシが見えるらしいのだ。
勝山町で、英彦山中で、「これヒメドロムシじゃないですか」と彼は持ってきたのだ。

正直、妬ましい?悔しい?気持ちがしていた。
しかし、我が網の中に「見えた」ことは無かった。


長い前置きだった。
そう、そのヒメドロムシ(らしき)が見えたのだ。初めて・・・。

何の気なしに「ヒメドロとか居たりして」なんて網をふと見ると、
「2㎜くらいの甲虫」がいるのである。
これって、ヒメドロじゃない???

しかし、まだまだである。
見失った。


学んだ。
見ようとする気持ちが大事。
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★連絡★魚部のメールアドレス、完全復活。

2005-06-25 08:24:07 | Weblog

■kitako@gyobu.jp が約10日ぶりの完全復活となりました。

臨時アドレスは短い間でしたが、これからは上記の魚部メールアドレス
で、大丈夫です。

よろしくです。
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75号『多忙な放課後??』

2005-06-23 23:11:46 | Weblog

6月23日(木)放課後
多忙な数時間であった。


■17:30~19:00過ぎ

到津保育所へ。
保育園の庭に、水辺を創りたいとのこと。
見に来て場所を一緒に考えて欲しいとのお呼び出しで、出動。

部員3名(S田君、Y内(ひ)さん、k藤部長)

九州歯科大近くの市街地の保育園。
どんな水辺を創るのだろうと、一同頭を悩ます。


■19:00過ぎ~20:00前

上と同じメンバーで、今度は水環境館へ。
「ハゼ展」の報道投げ込み文の案を作ったので、手渡しに行く。

I上GMがおられて、しばし「コミュニケーションを円滑に、人間関係を
円満に築くにはどうすべきか」について、語り合いご意見拝聴する。

真面目に話したのである。


■20:00過ぎ~21:00過ぎ

一旦学校にもどり、s田君y内さんを降ろす。

そして、本日最後の予定のため、到津の森公園へ。
「園長を囲む会」の6月例会である。

顧問と魚部長k藤君の2名で参加。


※画像は、「何ちゃらカブトムシ」のデカイ幼虫を見ている皆さん。



様々な人々と、会い、語らい、笑った木曜日の放課後であった・・・。
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■■■3度目の連絡:魚部アドレスからメールが送信できません

2005-06-22 18:10:57 | Weblog

6月20日夕方から、「魚部HPは閲覧でき」「魚部メールは受信できる」ように
なりました。


■しかしながら。

現在(22日夕方)のところ、依然として『こちらからのメールの送信ができない』
状態にあります。

お返事が必要なものについては、当面電話等でしていきたいと思います。



復旧しましたら、また魚ぶろぐ上でもご連絡します。

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74号ー③『ここの潟泥(がたどろ)では、あまり泥エステしたくないかも。』

2005-06-21 21:24:04 | Weblog
6月19日(日)つづき


■シルキー&クリーミーなのは有明の潟泥
ムツゴロウ探しをしていると、いつの間にか「泥エステ」も
してしまっているのが、魚ぶろぐでもお馴染みの有明海の潟泥。

別府の有名な保養センターの泥温泉や、女性に人気の霧島の
さくらさくら温泉の泥温泉とも、引けを取らないかも??


■しかし、この思い出の干潟の潟泥は・・・



ちょっと入り込んだ場所では、歩いた後がこんな感じ。
泥が無酸素状態で真っ黒になって、しかも臭い。所謂ヘドロ。

この場所は、もう表面の黒くない泥ですら、「ああ、悪そう・・・」
と目を背け、足を踏み入れたくない雰囲気が充満しているほど。

それでも、カニたちを始め、生き物たちがせっせと生きているのを
見ると、「何とかならんかな」「これ以上悪くならんと良いけど」
と思うのである。



74号ー②ではタビラクチの写真を載せた。彼が住むとこは「わずかな良い泥」のとこだった。
でも、そのすぐ隣はやはり、上の写真のような黒くて臭い泥。
還元化した泥ばかり。

よくは分からない。
・カニやアナジャコたちが頑張って、良くなりつつあるのか。
・それとも良い泥の所は、抵抗虚しく狭まっているのか。


この現実を見てしまった僕ら(魚部)は、これからもこの干潟を
見て行かなきゃいけない。
というか、見ていきたい。

貝掘りをする人は沢山いたけど、みんな「食べられる」生き物にしか
興味がなさそうで。
泥の様子や、食べられない生き物のことを考える人間がいてもいいかも、
と思うのです。



(アマモが生えている場所があって、ゆらゆら揺れてステキでした)

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74号ー②『2000年12月以来、4年半ぶりの再会。』

2005-06-20 23:44:35 | Weblog
6月19日(日)
近郊の干潟話つづき


■4年半前。初めて入った干潟が、ここだった・・・

2000年12月23日。
年も押し迫ったこの日、何の気なしに行ったこの干潟。
(普通の真水の川が飽きていたのだろう、きっと)

ここで、クボハゼやタビラクチと出逢ったことから、
魚部と干潟、魚部とハゼたちとの関わりが始まった。


■それをきっかけに、いろいろな方とも出会ったなあ。

このハゼ、何やろ??
タビラクチもクボハゼも、最初は名前が全くわからなかった。
兵庫県のS木先生という方がハゼに詳しいらしい。
そう知って、失礼ながら電話や手紙のやりとりをさせていただいて
沢山のことを教えていただいた。
「魚部のハゼ師匠」、S木先生とはこの時が出会いだった。

ところが、この干潟。
河口部分の流路付け替え工事をしようとしていたところだった。
クボハゼもタビラクチも全国的に生息地の少ない絶滅危惧種である。

理解ある行政の方々が手を尽くして、できる限りの努力をして工事の
影響を最小限にしてくれようとした。
(魚部相談役のN島氏の師匠であるM井先生とはこの工事のことで、初めて
お話ししたと思う。)

さらには現地調査をしにきて現場で顔を合わせた、K境科学の方々とも
この地で初めて会い、お付き合いを続けている。

そんな干潟と関わり始めた、思い出の干潟。
それから毎年、クボハゼだけはいるかどうかの確認をしていた。

ところが、タビラクチはなぜか置き去りにされていたのだ・・・



■そして、4年半ぶりのタビラクチとの再会

それから、4年半。
嬉しいことに、ここのタビラクチは健在だった。


8㎝くらいの大きな個体。
顔つきが、変わってるでしょ。

大きさ色々で、ぜんぶで10匹くらい。



しかし。
果たして、この干潟の将来はどうなんだろうか???
楽観はできないかも知れない。
(つづく)
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74号ー①『帰ってきた干潟ダンサー、新スタイルのご披露!!』

2005-06-19 22:30:04 | Weblog
6月19日(日)

近郊のある干潟へ。
ハゼ展での展示ハゼの採集が目的。
参加は、2年生3人(A木君、S田君、U田君)。


■帰ってきた干潟ダンサー

5月の魚ぶろぐで、有明海の干潟に干潟ダンスチームが
出現したことをお伝えした。

今日、その片割れであるS田君は単独、「新スタイル」で
干潟に颯爽と登場したのだった・・・


何と、夏の魚採りの王道スタイル「麦わら帽子」。
いやあ、良いですね。
顧問井上は、ステキだと思いましたが。

この新スタイルが良かったのか、彼はこの後かなり活躍するのだった。


■干潟



干潟の上に、小さく見える魚部員3人。
そして、背後の緑濃い山の姿。

何だか写真が気に入ったので、掲載してみました。


詳しくは、また。
今夜はここまで。
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