NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

98号 『ヒコサンセスジゲンゴロウ~ついに逝く・・・。』

2005-07-30 22:48:44 | Weblog

7月30日(土)

部長k藤君は、『福岡の水生昆虫標本』保存委員会の
実行委員長である。
かれは、日々魚部室の水生昆虫ストックが、生存しているか
どうかを確認するのが、重要な任務である。
(死んでいれば、即標本用に取っておくわけだ)

それで。

■ああ、ヒコサン。ついに逝く~飼育約9ヶ月間~



2004年10月の採集以来、約9ヶ月間に渡って飼育をしてきた
「ヒコサンセスジゲンゴロウ」が、とうとう逝ってしまった。

だいたい、セスジゲンゴロウ一族は「さすらう」ゲンゴロウ。
飼育する物好きなんていないだろう。また、寿命も長くないはず。

長生きしてくれた。
ありがとう。
あの採集のとき、網の中にひときわ茶色いあなたが見えた時、
心の中が沸き立った気持ち、今でも鮮明です。

これからは、2000年代の福岡県にあなたがいたという証を
標本として残していきたいと思います。


■このヒコサンは。

忘れもしない。2004年10月。
「出てこいヒコサン♪~ヒコサン♪~」と念じる唄を唱いながら、
たった1匹とったのだ。

10/17~始まる水生昆虫展に、何とか間に合って、嬉しくて嬉しくて
仕方がなかった。
(だって、福岡県に縁がある和名を持つので)

1970年に英彦山で採集され、それがもとで名付けられたゲンゴロウ。
しかも、それ以降福岡県では見つからず、絶滅危惧Ⅰ類となった。

ところが、2003年秋、魚部が見つけたコウベツブゲンゴロウの生息地
にて、畏友N島氏が33年ぶりに、2個体目となる個体を採集した。

その2個体目の個体は、N島氏の標本となっていたので、生きた
水生昆虫を見てもらいたかった水生昆虫展用に、ぜひともヒコサンセスジの
生体が欲しかったわけである。


ともあれ、せっかくの生を魚部が奪ってしまって申し訳ない。
せめて無駄にしないようにするから。
ほんとうに、有り難う。
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97号 『珍魚の正体は?』

2005-07-28 22:47:52 | Weblog
7月28日(木)
魚部メールでもお尋ねしていた、96号の件。
以下のように、魚部メールでもお送りしたので、ブログにも再掲載。
**************************

魚部とご縁のある皆さま へ

どうも夏バテ気味の魚部顧問です。皆さまはいかがですか?
さて、珍魚の件、ご報告が遅くなりました。

■珍魚の正体は?
見た印象のまま、でした。「トビウオ」の幼魚だそうです。

■多くのご回答、大感謝です!(厚くお礼申し上げます)
Q大のN氏、海響館のW氏、魚部のハゼ大師匠のS先生(新種ハゼの記事、読み
ましたよ!)、自然史歴史博のY先生、ゴビウスのY氏、水生動物部会のT氏、
ビーパルのK氏、マリンワールドのS氏、水館のK氏、九環協のO氏・・・
そして魚部員のk藤部長に、U田君。

こんなにも多くの方から、「そら、トビウオじゃ!」とお教えいただきました。
本当に有り難うございます。この場を借りて、皆さまにお礼申し上げます。
そして、自分で調べもせずにお尋ねしてしまった非礼も、お詫びします・・・。

※「ツクシトビウオ」ではというご意見が一番多かったです。
 また、「オオメオキトビ」か「ニノジトビウオ」というご意見もありました。


■イノウエの言い訳(をさせて下さい)

海の魚をサッパリ知らない井上ではありますが、もう少し言い訳を。

小倉をご存じの方はご承知だとは思いますが。
この「トビウオ幼魚」が見つかった、『宇佐町』。
小倉の飲屋街を過ぎ、国道3号線よりも、さらに上流側なのです。
全く、「海」なんてイメージできないんです・・・。

どなたか地図を見てくださった方がおられましたが、「トビウオ」のイメージと
全くかけ離れた場所でもあるのです。
(トビウオに対して一般的感覚しか持たないのボクにとっては)

たしかに、ボラ子とかは上がってくるようです。

が。
トビウオなのであります。
何か、飛んでるヤツを漁船とかで掬う映像しか頭にないボクには、
到底ムリだったのであります。

ですから、『熱帯魚?』と思ってしまったのであります。

言い訳終わり。


■ホントに嬉しゅうございました。
沢山の方に、貴重な時間を使わせてしまい申し訳なく、同時に有り難いと
思ってます。有り難うございました。

これからもどうぞどうぞお願いいたします。


◆今度、7月31日(日)14時~ハゼ展を記念して「第1回ハゼ講座」を
部長k藤君が行います。
参加記念品として、「限定オリジナル下敷き」も用意してます。
御厨鮮魚店さんにご協力いただいた、「ハゼ試食」も行います。
よろしければ、おいで下さい。
(第2回は、8月20日(土)14時~です)


それではお世話になりました。
皆さま夏バテなぞ、なさいませぬように。
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96号 『珍魚みつかる??~紫川水系神岳川』

2005-07-25 19:55:24 | Weblog
7月25日(月)

■昼過ぎ、保護者会の合間に机に戻るとメモが。
「~さんより、めずらしい魚を捕まえたのでと電話あり。090ー○○○・・・」

■連絡をとると、持ってきてくれることに。
「上から見てると、蛾かと思った」「トビウオのよう」
「飛行機の羽みたい」「4㎝くらい」
「捕ろうとすると、水上を1mほど飛んだ!」

■電話でいろいろお聞きした内容から、予想を立てた。
予想:井上「バタフライフィッシュ」
予想:水館のK原氏「ハチェット」


■現物見て、「・・・。」予想は大外れ。






■■教えて下さい!!■■
この魚は何でしょう?? さっぱり「名前」が分かりません。
また、「エサなど飼育の方法」も教えていただけませんか??

皆さん、いかがでしょうか。
お分かりの方、ぜひともお願いしますね。


※ちなみに。
採集場所:紫川水系神岳川(宇佐町付近)
採集日:7月25日
採集者:I氏
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95号 『曽根干潟でのイベントに、参加する』

2005-07-24 21:51:24 | Weblog

7月24日(日)8時半ー12時半

NPO北九州国際自然大学校が主催する、障害を持つ子どもたちに
曽根干潟を体験してもらうイベントに参加協力。

ただし、k藤部長と1年生2名は別行動で、同時刻に水館にいる。
なんか、こちらも開館5周年記念イベントをするそうな。
校長先生が引率して下さった。


■まずは自己紹介

2年U田君が一人で行う。

NPOの方、車いすの子どもたちと保護者、サポート役の北九州保育福祉専門学校の
学生たち、さまざまな人たちが参加。

■とりあえず干潟へ。



満潮の曽根干潟へ。


■とりあえず魚部は生きもの探し。


魚部は
「一体なにをしたら良いんだろう??」
こういう開放的な(場所もメンバーも趣旨も)イベントで、生きものの話を
お勉強チックに話すのはムズカシイ。
さりとて、面白可笑しくなんてのも、テレビ番組じゃあるまいしそんな簡単じゃない。

というわけで、いろいろ見てもらうしかない。
水に入っていつものようにガサガサ。


■暑い日差しのもと、にぎやかに。



まあ、有名なカブトガニだけでなく、いろいろ居るんだね、と分かってもらえれば
それでよしとしましょう。
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94号 『御厨鮮魚店さんに、大感謝・大感激~魚部カー、350㎞爆走!』

2005-07-23 20:34:21 | Weblog

(50分くらい迷った末にたどり着いた、御厨さんちの前で)



7月22日(金)朝8時半前。
御厨鮮魚店さん(佐賀県白石町)から、お電話。
「ワラスボ、入荷しました!」

「行きます!!」と即お返事。


■自家採集物が展示前死去のため、厚かましいお願い。

実はハゼ展開始直前に、魚部で採集していたワラスボが死んで大ショック。
「チワラスボ」で代用する。

そして、ムツゴロウ甘煮でお知り合いになったばかりの御厨さんに
「生きたワラスボ、何とかなりませんか??」
と厚かましくもお願いをしていたのだ。


■夕方18時出発! 迷いまくる!!

保護者会中のため、なんと18時に出発。もちろんメシも喰わず。
同行は、k藤部長と3年k野君。

小倉南IC~武雄北方ICまで、九州道・長崎道と高速を
魚部カーは唸りをあげて爆走する。

2時間後、順調に白石町に着いていたが、ここからがラビリンス。
何せ、カーナビなんてない。
おまけに地図すら持ってきてない。
(何度か鹿島方面行ったので、たどり着けるという根拠のない自信があった)

結局、御厨さんに迎えに出ていただいて、21時頃到着。ようやく・・・。


■トロ箱入りのワラスボに・・・。




トロ箱一杯にワラスボがクネクネ動いている様子は、圧巻だった。


■何と何と、晩ごはんまでご馳走になってしまった!!!

早く着かなきゃということで、もちろんメシは抜きだった。

顧問も、部員たちも、なんとご馳走していただいたのだ。
もう、感激。大感激である。

顧問井上は、『前海弁当』と名付けられた有明海の海の幸弁当。
クツゾコ、ムツゴロウ、マエビ、イカゴなどなど



部員たちは、鰻丼!!(とても美味しかったらしい)


ほかにも、マガニ(シオマネキ)の塩漬けなどまでもいただいた。
クツゾコの唐揚げも美味しかったし、魚部一同イカゴの塩漬けの旨さには驚いた。


とてもお手間をかけた上、遅くに訪れた我々にこんな有明海のフルコースまで
ご馳走していただいて、もう何と感謝申し上げて良いか。

御厨さん、本当にありがとうございました。

ご馳走だけでなく、食事をいただきながらお話しした様々のことも、
とても心強く、また楽しく思いました。
これからもどうぞよろしくお願いします。



※帰着は0時。
 魚部室にて、ワラスボを水槽に移して終了。
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93号 『水産実験所を体験~N島氏本拠地を初訪問す。』

2005-07-21 22:52:54 | Weblog
7月17日(日)

新宮の浜勝にて、昼食。
仕事に間に合わなくなるK原氏を千鳥駅で降ろして、
津屋崎のQ大水産実験所へ。

ハゼクチの標本を借りに行ったのである。(下写真がそう。)



■いざ、N島氏本拠地へ

標本をお借りするだけでなく、N島氏が実験所内をあちこち案内してくれた。
部員たち、初めて見るいろいろなものに感心しきり。


海水掛け流し(源泉掛け流しみたい?)だという、海水魚。


N島氏コーナーの水槽群を見学中。


タネハゼと、イドミミズハゼ。


ちょうど海から戻った学生と船長がイサキを入れるのを見学。


屋内の水槽群を見学。大小さまざま。


ここも海水掛け流し。飛沫防止のアイテムが・・・。


標本瓶を洗う部員。


ここがN島氏の「いつもの撮影場所」らしい。


その撮影風景を眺める部員。


N島氏、いつもいつもですが厚いご協力、感謝至極です。
おまけに、部員たちにいろいろ見せてくれて、ありがとうございました。
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92号 『夏模様の今津干潟~あまりの「夏度」にやる気消滅』

2005-07-21 22:35:38 | Weblog
7月17日(日)

ルリヨシのあと、今津干潟に行く。
思いの外、潮が引いていて見た瞬間、やる気喪失。
これでは狙いのものは無理だぁ・・・と。

やる気のない干潟ほど、一歩一歩がキツイ物はない・・・



真夏。
まさに夏本番という、風景じゃありませんか。
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91号 『巨大ルリヨシ、出現!!!』

2005-07-20 18:28:04 | Weblog
7月17日(日)

3連休シリーズの2日目、まずは朝6時に集合。
小倉駅で、匠のK原氏を乗せて、一路ルリヨシのすむ川へ。

現地で、畏友Q大のN島氏と合流する段取り。
時間通り、現れる氏。

そして、魚部員と顧問、N島氏、k原氏でぞろぞろ川にはいる。





■ルリヨシは?

オオヨシやシマヨシが多く、ルリヨシはめったに姿を見せない。
ようやく3匹、出会う。




■びっくり、巨ルリ。

そんなこんなで、網を入れてると真っ黒で巨大なヨシノボリ。
「うわー、でっけぇ、オオヨシが採れた!!」

とみんなに見せようと、さで網に入れたまま持ち歩いていると、
体色が薄くなってきた。

よく見ると、オオヨシじゃない!
「うわー!!! これルリヨシや。巨大ルリヨシやあ!!!!!」
と久々の絶叫。




10㎝オーバーのルリヨシ。
オオヨシでも、そんなサイズを福岡では見たことがない気がします。
ルリヨシもオオヨシ同様、10㎝を超えることがあるヨシノボリだとはいえ、
これにはビックリです。

いやあ、ドキドキワクワクでした。

※この巨ルリ、ハゼ展で展示中です。
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90号 『4年4ヶ月ぶりの思いがけない再会~チワラスボ』

2005-07-20 01:31:07 | Weblog

7月16日(土)

■チワラスボ



思いがけず、チワラスボを採集した(2匹)。
実に、2001年3月20日(曽根干潟)以来である。

その後姿を見たくて、何度か曽根干潟で探したものの不発続き。
まさか、ここで出会うとは。

この面白さがあるから、「ぎょぶる」のをやめられないのよね。




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89号 『1年生、初干潟~3連休ハゼ展追い込みシリーズ』

2005-07-20 01:25:20 | Weblog

7月16日(土)

前夜から、3日間レンタカーをする。
3連休、最後の追い込みに備えて。

雨が続いたので、補充採集が遅れているのだ。

車は何と、新型ステップワゴン。走行10㎞。
魚部活動に使用していいのか・・・。


■1年初干潟~「うーん、補充採集もしておくれ・・・」

ハゼ講座もするのに、まだ1年は干潟未経験。
それはマズイというので、この日は1年生全員が野外へ。





ここは初心者向けとはいえ、干潟は干潟。
頑張ってるが、苦戦もしている。
とてもターゲットを獲るまでには、到らない。

念のため、2年A木君も出動しているが、こちらも苦戦模様。

これから3日間のこと(展示準備&採集)を考え、パワーロスを避けたかった顧問。
しかしながら、いきなり初日にしてスパーク!
ヘロヘロで、汗だくに・・・。

そして、狙いのハゼは、きっちり採集した。


これから先が思いやられる。
持ちこたえられるだろうか、3連休。

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