NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

658号【謎のドジョウを探す。】

2007-10-29 23:22:59 | Weblog

655号で紹介した謎のドジョウ。
さっそく探してみることにした。


ある水系に目を付け、行ってみた。
ちょうど本流を渡ろうとしたとき、堰の下流が入れるのでは
ないかと思い、降りてみた。





底が砂地で、流れの強弱もあり、良さそう。
例の謎のヤツでなくとも、何かしらいるのではないかと
期待させられる。





しかし。
いかにも、と思うような感じなのにいない。
なんぼ網を入れても、おらん。何で???


さで網を引く指や指の付け根が痛くなってきた。


結局、かなりパワーとやる気を使ったものの、何も採れず。
いたのは、“スーパースター”カマツカ氏ばかり。





実はこの水系、支流は何本か入っている。
しかし、謎のドジョウに出会ったことはない。


この写真の場所も、2006年春に行っている。
しかし、午後から出かけたこともあり、夕暮れが迫ってきた。


取りあえず、何でもドジョウを見ないと帰れんぞという気持ち。
川の様子が1年半前より、ドジョウ生息に対しては悪化している印象。
なかなか見つからず、数百mも川を歩いてようやく数匹のヤマトシマ。





さらに、もう1ヶ所に降りたものの、ここは全く×。
とうとう、薄暗くなってしまった。


  やはり、惨敗。


探す方法を変えないとダメか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

657号【ヌマムツよ、君はそんなに美しかったのか。】

2007-10-28 00:16:55 | Weblog

ある小さな川でのこと。
日も傾きかけるが目的の魚は見つからず、いい加減疲労して来たとき。


ヌマムツが網にいた。


ああ、ヌマムツか・・と思った。
しかし、よく見ると美しいじゃないか。
その胸びれの赤い縁取りも、生命感あふれる体色も。


ヌマムツに、そんなん思ったのは初めてだが、じっくり見てみた。





手の上に乗せても、跳ねるでもなく、この体勢でじっとしている。



  何故逃げない・・お前は魚の置物か何かか!?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

656号【池探索~道なき地図上の池へ。】

2007-10-25 22:50:00 | Weblog
秋の水昆調査をしている。
ある日、昨年度も見つけられなかった池を探すことにした。


その池は地図上では確かに存在する。ただし、道はない。
グーグルアースでもよく分からない。
良い池でない可能性の方が高い。
でも、もし素晴らしい池だったら、水昆の楽園のような池だったら、
そう思うと見ずにはいられない。


そういうのって、気持ちが強い時でないと無理。
だから、やろうと思ったときに行動に移すことが大事。


昨年度の失敗を踏まえ、林の中への進入ルートを変更。
地形を考えながら、進んでいく。


1年生2名は、池探索は初めて。部長もりさんもかな。
かつては良くやっていたけれど、最近はかつて探した池を
重ねて調査することが多いから。


竹林の中を歩く。下はガランとしている。
薄い色の竹の落ち葉がじゅうたんのようになっている。


上を見上げる。
時折、ギ・ギ・・ギシギシと風に揺れる竹がぶつかる音がする。


  水が見える。池だ!





予想通り、水草もなく良い池では無さそうだ。
しかし、うれしい。やっと見つけた達成感。





ハイイロやウスイロシマ、そしてマメやツブも。

待てよ、こんな池で「例のアイツ」が福岡方面でおったぞ。
ここにもおるんじゃないやろうか。





  ビンゴ! 


  オオミズムシが、やはりいた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

655号【謎のドジョウについて。】

2007-10-22 22:37:15 | Weblog
下の写真のドジョウ(雄雌)について。


こちらから詳細なデータはここでは示せず恐縮だが、
ドジョウ好き、または魚好きの諸氏にはいかがだろうか?


 何ドジョウだと思いますか?


何も先入観を持たずに画像だけで判断して、どう思いますか???
ご意見、聞かせていただけませんか。


■オス個体





■メス個体





  いい画像じゃなくてごめんなさい・・

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

654号【お、おれんじ色ォ!!!】

2007-10-22 21:27:29 | Weblog

魚部の水昆調査、かなりレアな水生昆虫をいくつも発見してきた。
しかし、まだ出会えていないのもいる。


その中に、「シャープツブゲンゴロウ」がいる。
これはけっこう普通種的に言われているものの、まだ未採集。


福岡では少ないのかも知れない。
と思いつつ、次に出会うならシャープだろうと思っていた。





夏の終わり、k藤元部長ともりさん部長の新旧水昆ギョブリで
k藤君が採集したのが、写真のゲンゴロウ。


 「何かこれオレンジなんで、逃がさず取っておきました。」


さて、先週、おいかわ丸氏と話していた時。
まだシャープ採っていないという話をしていたとき、おいかわ丸氏曰く、


 「シャープって、オレンジ色なんですよね。」


お、おれんじ色ォ!!!
k藤君が採っていたのはもしかして、シャープだったの???


 「もりさん、あのオレンジのどうした?」


翌日、すぐにもりさん部長に尋ねる。


 「・・どっか行ってしまいました、すみません。」


写真もピントがぶれたのしかない。
・・ああ、依然としてとして幻のシャープ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

653号【自然下のヤマトヌマエビは。】

2007-10-21 19:13:33 | Weblog

ペットショップで「水槽の掃除屋」として売られているヤマトヌマエビ。
自然下では、そんなお店の水槽の中とは、大違いの環境に生きている。


魚部は、これまで福岡県では6つの川で生息を確認している。
今日はその一つを紹介。





草むら? 山の中?

いえいえ、ある小さな小さな川の中。

写真中央には、実は人がいる。




薮の中から、さで網を手に現れたもりさん。




よっこらしょと、こちらへやってくる。




網の中を見ると、ヤマトヌマエビがいっぱい。

赤色の点々模様や尾のブルーの斑紋がすごくきれい。




 何てことない水辺に、ひっそりくらしている。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

652号【“50ガムシ”(50Gamushi)】

2007-10-21 17:47:04 | Weblog
先週の日曜日、2年ぶりに「島魚部」をした。
もちろん今の部員たちは、初めて。





何をするかというと、水生昆虫調査。
担当の部長もりさんに体験してもらう意味も、もちろん。



生い茂る草をかき分けて、池に降りてゆく。




ちょっと大きな水溜まり、みたいな小さな池。




1年生は、ハマちゃんとボスが参加。
この日はロケも兼ねていたので、撮影スタッフ3名も同行。




次も草が茂る斜面をかき分け、池へ。
撮影スタッフは機材があるから、大変そう・・





ある池でガムシを50匹も採集した。
それを全部バケツに入れると、すごいことになる。

固いボディのガムシたちがガサガサ、ギシギシ絶え間なく動き回る様は
バケツの中に手を入れるのを躊躇させる。

ゾワゾワして怖いような、妙に感心するような、そんな気持ち。




過去4回の島魚部では気付かなかった池にも出会った。

雰囲気バリバリで、何かとんでもなく「ヤバイ」のがいたら
どうしようと、知らず知らず全開モードにさせられるような良い池。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

651号【おいかわ丸氏×水館k原氏×北Q大T川先生=???】

2007-10-19 00:41:31 | Weblog
10月18日(木)

お互いスケジュールの都合が付かず、延び延びになっていたが
急きょ今日、おいかわ丸氏が来ることになった。


そこで水館k原氏も仕事終了後に、来校。


さらに、北Q大のT川先生にも連絡すると、今日はゼミ日で
終わったら行きつけの「にいな」で、曽根干潟産天然ウナギを
食べる会をするから、とのお誘い。


魚部室でひとしきり「生き物話」をした後、3人で「にいな」へ。
T川先生とゼミ生たちが来るまで、また「生きもの話」の続き。


21時半くらいにようやくT川先生らが来る。
天然ウナギは、何と“鰻鍋”になって出された。
意表をつかれた鰻料理。


これがトロッとしていて、大変美味。


T川先生とゼミ生、我々3人、それぞれにそれぞれの話に花が咲く。
もちろん我々は、


  何々ゲンゴロウがどうしたこうした・・


  何々ドジョウがどうしたこうした・・


まあ次から次へと、飽きることなく「生き物話」延々。


気付けば、19時前~23時半近くまで、文字通りノンストップ。
他の人はともかく、顧問イノウエ、ふだん「生き物話」をする相手いない。
(されても引いちゃうでしょうしね。至ってごく普通に過ごしてますから)
無理矢理部員らにするくらい。




  まるで、そういう日頃の鬱憤をぶつけたかのような4時間半。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

650号【戸切小学校ゲストティーチャー】

2007-10-17 22:42:22 | Weblog

中間考査の最終日、岡垣町まで行ってきた。



戸切小の4年生7名のみなさんと、学校の前を流れる
遠賀川水系戸切川に入ったのだ。

7月に実施予定だったが、雨で延期になっていた。




まずは対面して、お互いに挨拶と自己紹介。

今日の進行は、1年生ハマちゃんが担当した。






学校前に、すぐ川に降りられる場所がある。






7名の小学生は3班に分かれ、7名の魚部員がそれぞれの班につく。

学校の前の川とはいえ、子どもたちはほとんど初めて入るらしい。
どんな魚がいるのか、何が捕まえられるか、楽しみのようす。






けっこう丸々としたウナギを捕まえた。

子どもたちは「天然ウナギだァ!!!」と大騒ぎ。






最後は陸に上がって、今日確認した生き物の学習。

10種近くの魚やいろんなエビ、そして何よりみんなの関心は「ウナギ」。



 生き物たちをみんなで戸切川に返して、終了。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

649号【確かめるギョブリ~この川にはいないはず。】

2007-10-16 22:27:15 | Weblog

647号に続いて、今度は「いないことを確かめる」ギョブリ。




いかにも居そうな川。
647号と違って、長さ10㎞にも満たない短い川。

昨年冬から、もう4回にわたってかなり調査しているが
まったく見かけなかった。

そろそろ結論を出すべく、5回目の調査を実施。






今回は、目視調査も実施する。
「いない」ことを確かめるために。





かなり探しても、いるのは「カマツカ」のみ。





採集調査の方が良さそうな場所では、もちろん網を使う。





場所を移動して、ここでも目視調査。



この川は、ある複数の先行調査の文献では「見つからない」とある。
しかし、同じ人が最後に出したものでは「いる」マークが付いてる。

その根拠は不明だが、取りあえず自分たちの目で確かめようとしてきた。

今回も見つからなかった。
「居ない」可能性が高いと思われる。
しかし、ピンポイントで居る可能性も否定はできない。


ま、何度も調査したが、見つからなかったとしておこうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする