2009.3.26(木) 19:30~22:30
お隣の県で内水面の調査や研究をなさっているH氏から
夜間調査見学のお誘いを受け、水産大生の7代目A木君とお邪魔した。
県の河川調査で、遡上魚を調査するものらしい。
アユカケやウナギ、さらにはイトヨやサケまでもが対象だとか。
すごい!
平日夕方からギョブリをするのは不思議な感覚。
暮れゆく隣県の道を100数十㎞、ギョブカーはひた走る。
迷いまくりながらも、何とか現場到着。
すでに下の写真のように、セッティングがされ始まっていた。
ベンチ式の脚立(?)を浅瀬に置き、灯火を川面に向けて照らす。
川へはロープを伝い、おりてゆく。
われわれも真似事をさせていただいた。
じっと、ひたすらじっと通りかかるのを待つようだ。
まるで「釣り」のよう。
こちらはプロフェッショナルの方々。
つまり「お仕事中」。
こんな寒い中、こんな時間に、こんな場所で
仕事をなさっている方がいるとは日常生活からは想像つかない。
こういう調査で、この県の魚類などの状況や河川の様子などの
新たな知見が積み重ねられ、自然環境や県民の生活に還元されていく。
とても大切な仕事だと改めて頭が下がる思い。
おや? A木君に動きが。
何か見つけたのか??
ヌマチチブにテナガエビか・・狙いでは無かった。
そのほかも同様で、チチブにゴクラクハゼ、カワムツ、ミゾレヌマエビ。
「サケの稚魚は今日、きっと見られますね!」
「イトヨはウキゴリのように見えるので、そういうのは全部掬って!」
「アユカケもきっといますよ!」
素人の我々には無理だと思っていたものの、やはり期待はしてしまう。
そのとき我々の灯火が消え、A木君が換えてもらうためその場を離れた。
暗くなった水面を、LEDヘッドライトで何気なく照らしていた。
ふと、1mほど目の前を見ると、薄っぺらいのに長い、
明らかにカワムツ稚魚とは違う魚が、照らされた水面にフェードイン!
サ、サケダ! サケノチギョダッ!!
(さ、サケだ! サケの稚魚だっ!!)
ギョブリ独特の醍醐味、息を呑む瞬間。
しばし目の前で定位したので、体側の模様も見えた。
あ、網っ!
と思った刹那、その気配が伝わったのか、
あっという間にスポットライトからカットアウト!!
そして・・心の中は暗転。
後半につづく→