顧問のイノウエです。
先日小倉の都心部で見かけた、あるポスターへの私見。
「こりゃ、ちとヒドイ!」と思うことがあった。
■あ、金魚! あれ? ちがう・・・
水環境館での展示作業の帰り、魚好きの1年生部員が
お店に貼られたポスターに駆け寄り、そして上記のような反応。
「何? 何?」「どうしたの?」
と他の部員とともに目にしたのが、これ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e8/791b0c4baddc586a770cc943c63b091f.jpg)
■は? こんなん、良いと??
というのが、僕の最初の印象、感想。
「金魚鉢に入れられた、【バラタナゴ】」。
これは、一体・・・ 何でこんな事・・・ と正直目を疑った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/8f/00fcdd727a47fa7b05ac810056b7f747.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/da/ad04bffaa4a2aef04a0a1d17f291ec91.jpg)
このポスターは、若松区の学術研究都市の住宅販売に関するもの。
(表意はウェブ小説のポスターだけど、要は学研都市の住宅販売の
PRのためのポスターだろう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c5/91bb0601fe6cd795bec7e6866f4651cd.jpg)
バラタナゴと言えば、学術研究都市のためこのエリア(里地里山)は開発され
ここに生きていた多くの里山の生き物は、住みかを失った。
そして、その代表的存在が、絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴと
カスミサンショウウオ。
開発の一方で、「可能な範囲での保全」には取り組もうとしているとは聞いた。
魚部の知り合いの方々にも、保全するならと協力した方もおられる。
なのに、住宅販売PRのポスターに、その影響を受けて住めなくなった
バラタナゴを、しかも金魚鉢に入れたバラタナゴを、ポスターにするなんて。
無意識だったのかな? でも、その無意識はダメだと思う。
そこに携わっているからには、「やむなく住めなくなる生き物たち」や
「保全に協力する人たち」がどう感じるか、考えないと。
「絶滅したくない」とか「絶滅させたくない」とか、
そんな声は、「きちんと」届いていないのかなぁ??
ナンセンス、という言葉がピッタリだと思うのは僕だけか?
これじゃあ、環境首都宣言・北九州市のイメージダウンにもなっちゃう。
・・・何とかならんもんですかねぇ。