NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

842号【わたしを束ねないで】

2008-11-17 20:24:10 | Weblog


「わたしを束ねないで」 新川和江さん



すこし取材が続いた日々を過ごした。

取材を持ちかける側には、当然のことながら「取材意図」がある。

程度の差はあれ、こんなテーマにまとめたい、そのためにこんな映像を撮りたい、

そういう「枠」に当てはめようとすることになる。


そういう「枠」に当てはめようという、意識的、無意識的な気配を

ずっと感じながら、取材期間を過ごすことになる。


すると次第に、いつも何とも複雑な気分になっていく。



表題にした「わたしを束ねないで」という新川和江さんの言葉が、

昨日の帰り道、ギョブカー内でふと頭に浮かんだ。


決められたくない、括られたくない・・

枠にはめられてしまうことへの反発が、いつもの疲労感だったんだ、

そう気づいた。

もう何年も、もう幾度となくあったのに・・遅まきながら。



もちろん他人に分かってもらいたい、という願望はある。

それは魚部の活動の大切な部分でもあるし。



矛盾するように思われるかもしれないけど、

取材されることって

分かってもらえるかどうかという不安、

きちんと映像化してくれるのかという不安、

そうした不安に終始付きまとわれているので、

「わたしを束ねないで」的な気持ちの方が強くなるんだろうね。





生き物ネタではないけれど、

たまには顧問の心情吐露をするのもいいかと思い、書いてみた。





コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 841号【北限のカゼトゲタナゴ... | トップ | 843号【あなたのお家はどこで... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (Qちゃん)
2008-11-17 22:13:32
今朝の「とくダネ!」見ました。
自分の故郷の高校にこんな素晴らしい活動してる部活があるなんて、嬉しかったです。
当事者の方々には色々な葛藤もあるかと思いますが、私のように知らなかった者が知ったことだけでも素晴らしいんじゃないかと思いました。

中学生の娘が聞いてきました。
「ここ偏差値どれくらい?」って。(失礼な話ですが)調べてました。そしてしばらく何か考えてました。
一年生の時から受験、受験の学校の中で、偏差値の上がり下がりだけを目安に生活してる(させられてる)彼女にとって、ひとつのショックだったろうと思います。

ありがとうございました。高校生活に何を求めるのか、考え方が少し変わったようです。

これからもどうか続けてください。なかなか九州に帰れませんが、遠くからお祈りしてます。
返信する
Qちゃん様 (顧問イノウエ)
2008-11-19 21:20:17
書き込み、ありがとうござます。

また励ましのお言葉にも感謝いたします。



>高校生活に何を求めるのか?
>

もちろん、ウチの部員たちにも、
勉学に励め!と常々言い聞かせています。


専門的に学びたくとも、その場所に立てない、
あるいは立っても付いていけない・・


それでは話になりませんからね。


偏差値云々ですが、
要は勉学とは自分がしたいことを達成する
ための、一つの大きな手段ではないでしょうか。


もちろん自分さえよければいいという
そんな小さな夢の実現ではなく。


自分が世の中で生きていくために、
自分が誰かに、何かに貢献できるために、
小中高と大きなウエイトを占めるのが
勉学ではないでしょうか。


自分だけの狭い世界ではなく、
他者との出会いやつながり、
存在を感じたり、考えたりする場が、
ウチで言えば魚部の活動なのだろうとも
思っています。


いろんな立場の人がいて、いろんな考えがある。
一つの価値観では当てはまらないことがある。


いろんな生き物が一緒に生きている。
人間の都合だけで、存在を消していいのか?


こうした様々なことも
部員たちには験して欲しいと願っています。


勉学も、感性や思いやりを培うことも、友人も、
学生時代に出会うことは全て大切だと思います。


長くなりましたが、この辺で。







返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事