NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

第22号・其の三「ナゾは解けたっ!」

2005-03-31 18:58:18 | Weblog
■ナゾは解けたっ! 
22号(其の一)のゴールデンニッポンバラタナゴについてのナゾ。
さきほど、それが解決しました。思わぬところから。

そう、コイツはやはり「黄変個体」でした。
しかも「タナゴ類での黄変個体は非常に珍しい」そうです。

ご存じかもしれませんが、『タナゴのすべて』(マリン企画、2004.4)に
ナゾを解く鍵があったのです。

この本は文字通り、タナゴの全てを記述、という気合いの入った本。
日本産タナゴ各種、外国産タナゴ、飼育、釣りなどなど。
今回のようなタナゴの変異についても、透明鱗や銀鱗などももちろん。
そしてそして。
18Pあたりに「黄変個体のタイリクバラタナゴ」がいるじゃないですか。
まさに、これ。これですよ!!

そしてその説明文が前述の「非常に珍しい」発言。
こんなにタナゴに詳しい(実際に数多くのタナゴを見ている)人の
発言です。透明鱗、銀鱗、種間交雑にはない表現です。へぇ~・・・

コイツは「スゴイ奴」のようですねぇ。

水館で4月のどこかで展示を2週間くらいする予定です。
必見ですぞ!!

※LeftysBarというバーが、モノレール旦過駅からすぐ。紺屋町にあります。
こちらのマスターが、タナゴ好きで知り合いになりました。「お店にタナゴを
置いているので一度来てよ」と言って下さっていたので、さっき行ったのです。
そこで、水槽の傍らに置いてあったのが前述の『タナゴのすべて』。
という次第です。
皆さまも是非一度。カウンターの横でカゼトゲが泳いでいるのはステキでしたよ。


■種間交雑
『タナゴのすべて』は、種間交雑も詳しく記述されているマニアックな本です。
しかしながら、バラ×カゼトゲについてはありません。
近縁だからするかも、と推測はできる。でも、それが事実かどうか僕は知らない。
実際に自分の目で見た人、体験した人がおられるのでは、と期待してます。

果たして、22号(其の二)のタナゴは、「バラトゲ」(バラ×カゼトゲ)なのでしょうか?
こちらのナゾは、ますます深まっております。

下の写真は、「ヤリボテ」(ヤリタナゴ×アブラボテ)です。
これは種間交雑したタナゴの中で比較的目にする頻度が多いようです。
今、魚部室の水槽にいます。


これは「ヤリトゲ」(ヤリタナゴ×カゼトゲ)です。
今年の1月末に採集したのですが、残念ながら病気になって
死なせてしまいました。
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第22号『バラタナゴのナゾ?』 其の二

2005-03-30 00:05:07 | Weblog
■其の二「これってバラタナゴなの??」

もとより「考えても詮ない事柄」であるのかもしれません。
でも、あーだこーだと魚のことを考えることは久しぶり。
以前はいつもそうで、詮ないことにドキドキワクワクしていた。
ちょっと近ごろ再び魚たちが面白くなってきた、というところ。

T馬川水系で採集したバラタナゴ。
採った瞬間、「は? これってもしかして、バラ×カゼトゲ??」と
思ったんです。そこが出発点。
そう思うほど、「バラタナゴな感じ」と「カゼトゲな感じ」とが同時にしました。
(下2枚の写真)






学校に持ち帰って、10日間。
いつも魚部室で、じーっと見ては「う~ん」と唸っています。

目の上から背びれまでの部分は、バラタナゴ独特の特徴。
でも、体側の尾びれまで伸びる「ライン」が気になったのです。

バラタナゴとカゼトゲタナゴ。どちらも「バラタナゴ属」。
今まで敢えて見比べる意識で見た事なんて無かった。
部員たちにもよく言う、
「そんなん、見たらすぐ違いが分かるやん!」

果たしてどうなの??
野外で採ったときには、前述の体側のラインにやはり目がいく。

・ブルーラインがくっきりで、太くて長い=カゼトゲ


・うす緑色ラインで、細くて短い=バラタナゴ


そんな風に思ってて、特に問題なかった。

でもでも。
網ですくって、陽光に照らされたときはそうかもしれないけど、
水槽の中ではどうなの??
水槽飼育の若松原産ニチバラ、弱々しく細いけどブルーライン。

そのニチバラの婚姻色の画像を見てみた。

う~ん。青いなぁ。くっきり青いぞ。

読み過ぎてボロボロの『日本の淡水魚』(山渓)を引っ張り出した。
お持ちの方はご一緒に。
P364の大坂産ニチバラ、短いけど青いなあ。
タイバラ(P360、361)はどうかな・・・めちゃめちゃ青いやん。

でも図鑑やウチの写真を見る限り、「青さ」は違う。
水色のバラタナゴ、濃い青のカゼトゲ。

詮ないと思いつつ、ここまで読み進めてくださった方、感謝感謝です。
さてさて。

タナゴにも種間の交雑個体って多いそうですね。
ではでは、バラとカゼトゲって交雑するんでしょうか。
もしするのなら、交雑個体ってどんな外見的特徴があるんでしょうか。

戻って、今回のナゾ・バラ君。
考えるうちに、「これはバラだね、そう見たいからそう見えるのよ」と
自身考えるようになってきた。(そういう思い込みって良くあるから)

でも、今夕。水から取り出してみたとき、採った瞬間の
違和感が蘇ってきた気がした。
「あら? コイツ、やっぱり何か変わってる気が・・・」


採集河川は、カゼトゲが多く、タイバラ×ニチバラ交雑も多い。
で、2枚貝はドブカイもいるみたいだけど、イシガイがとても多い。
ということは、交雑することもあるのじゃないかしらん、とね。

果たして、バラ×カゼトゲの交雑なんでしょうか??
はたまた、ただの思い込みで、考えるだけ詮ない話だったんでしょうか??
皆さんはどう思うか、自分(や部員)の中だけであれこれ考えてばかりだった
ので、聞いてもらいたくて今回の話題にしました。
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第22号『バラタナゴのナゾ?』 其の一

2005-03-29 23:29:29 | Weblog
魚部とご縁のある皆さま へ

22号は、バラタナゴについて顧問井上が「・・・?」と
近頃考えていることを2つ、二回に分けてお話ししたいと思います。

■「ゴールデンニッポンバラタナゴ(=金色ニッポンバラタナゴ)」

まずは、画像をご覧ください。
これは若松区産ニッポンバラタナゴの繁殖個体群に1匹だけいたもの。
(照明のせい、ではないのです)



バラタナゴといえば下の画像のように、フナのような「銀色」。



水槽の中で泳ぐ20匹ほどのニチバラの中で、彼だけが浮いた存在。
つまり、銀色なのでなく、「金色」なんです。

これは一体、どういうことなのでしょうか。
・目は赤くないので、「アルビノではない」のでしょうか。
・アルビノではないということは、「黄変個体」(これってどういう意味?)
なのでしょうか。

ネットでもほとんどないのですが、あるショップのリストに「ゴールデン
タイリクバラタナゴ」というのがありました。(2万8千円だそうです!)
画像が無いので比較できませんが、同じようなタナゴなのでしょうか?

また、名古屋あたりの方が「オレンジバラタナゴ」を繁殖させたようです。
http://tanago123.fc2web.com/
メラニン色素が抜けたものだそうですが、画像を見るとこれに近い気がします。

ナゾです。
       (→其の二へ続く)
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第21号「2つの川で、ふと考えたこと」

2005-03-28 23:17:52 | Weblog


■ため池調査の時、地元の方がおられれば、まず先に声をお掛けしてOK
もらって入ります。だって、われわれは部外者だから。
「高校生」の活動だからか、今までダメと言われたことはほとんどありま
せん。これが大人の集団だと、警戒したくなるかもしれませんけれど。

川や水路でも、近所の方を見たら、当然挨拶します。「こんにちは」と。

これまで、そんなに怒られたことが、幸いにもあまりないのです。
(一度猛烈に怒られたことあります。一緒にいた某TV局のスタッフは
いつの間にか姿を消してて、僕らは一身に怒りを受け止めましたが・・・)

池はともかく、川。漁業権とか無い、地元の小さな川。
川遊びくらい好きにしてもいいじゃないか、と思いきやさにあらず。
というのが、今回のお話。

**********************

①2月下旬、矢部川水系の小さな小さな名もない水路で、魚部はわあわあ魚採り。
気温6℃の寒い日で、田園風景を歩く人はあまりいません。
でも、じいちゃん、おいちゃん、ばあちゃん。
いろんな人が足を止め、車を止め、さらには部員に付いて回り話しかけてきます。
タナゴなどの雑魚を食べるために捕っていた人々です。
水に入る若者に親しさや懐かしさを感じるのかもしれません。
彼らの口ぶりには、自分たちの水辺への愛着を感じました。
淡水の魚との関わりが深かった筑後だからかな、と感心しました。

**********************

②その数日後。北九州市内のT馬川水系N野川。
気温4℃の雪がちらつく中、やはりわあわあ言いながら魚採り。
おばちゃんたちから「魚部やろ!知っとうよ、水環境館も見たよ」との声も。

そんなとき、チャリと車のおじさん、相次いで道路から声をかける。
「何をしてるのか」
「ハヤみたいな魚を採ってます」(モツゴとかタモロコとか言っても分からんし)
「どこのもんか、住所はどこか」(おいおい、一人ひとり言わないけんのか)
「北九州高校の生き物調べる部活です」
「最初からそう言わんか。」(最初、そんな風に聞いてなかろうもん)
「そして入るときは町内会長に声をかけるべきだ」(は? 何で??)

どうやら、誰かが連絡して駆けつけてきた感じ。わざわざ、ご苦労な。
この川はかつて『錦鯉』を放流して美化意識を啓発してきた。
今も川を大事にしようという気持ちは強いんだろう。
この数年間で何度か訪れた時も、近所の人と会話はしたことがある。
でも、こんなことにはならんかったのだけど・・・。

ま、7~8人で川に入ってるのにも、警戒をしたんでしょうね。
しかしまあ。頑なになるつもりはないけど、「この川はお前のモンか!」という
感も若干有り・・・。
(部員には顧問のそんなオーラがバリバリ伝わってたけど)

**********************

■「水辺への思い」の歴史が違うのかなあ、とも思ったりしたんですね。少し。
伝統的に川とのつながりが深かった、例えば筑後。
水辺で生きものと遊ぶ人の姿は、「懐かしい光景」なのかもしれません。

一方、ただの小川だったけれど、環境意識が近年になって高まった川。
ゴミを捨てるな、きれいな鯉を放して川へ目を向けよう。
とても熱心な努力には敬意を表します。
でも、川の中のホントの住人には、目を向けてこなかったかもしれない。

どちらも大事にしてるのには違いはないけど、「勝手に入るな!」という
方向に向かっていくのは、寂しい感じがします。
近年の「水辺を守ろう」がそんなではないことを願います。

※「水辺で遊ぼう」式に整えられてしまった川も、こらまた哀しい。
 何だか、川が人に良いように利用されてる感がしてしまう。
 もっと不自然ではない川で遊びたい!という欲求を押さえられないかも。 

何でもないフツーの川。
誰でも入って、誰でも楽しめるのが「ステキな感じ」がしますけど。

取り留めもないこと、書き連ねてしまいました。
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第20号「5代目魚部長、熊本単独荒修行の巻」

2005-03-27 17:46:13 | Weblog

■5代目部長エース君から、以下のような魚部日記が届きました。
卒業式後、宍道湖遠征をはさんで、熊本へデザインの勉強に行って
いた彼。(4月からの進路に関わるので)
が、果たしてデザイン修行をしていたのでしょうか。
近くにある「江津湖」。
その江津湖で、「イチモンジタナゴ」の姿を見ることがホントの目的だった
のではないかと思わせるような、熱い熱い魚部魂あふれる魚部日記です。

*************************

今日、熊本での荒修業を終え「帰国」しました。
いや~大変でした、実家が引っ越しのため充電器を無くしたため音信不通、
熊本に着いて二日目で地震! 
魚部室は大丈夫でしたか!?ちなみに熊本は震度4。

そして!! 第2回『江津湖遠征』! 狙うはイチモンジタナゴ!!
(注:第1回目は不発に終わっていた)

■1日目、じーさまに車で連れて行ってもらう。
江津湖に流れる川でオイカワ2匹を釣り、見切りをつけ移動…移動…
移動で日が暮れた。

■2日目、タナゴが釣れるポイントを事前に調べ、チャリで出撃!
しかし、その日は天気が悪く風も強い…
しかし!! 腐っても『五代目魚部長』、釣り糸を垂らす。
雨が降っていたので橋の下で釣る。
すると、タカハヤらしき魚が釣れた。

しばらくして風も雨も止んだので、タナゴのポイントのボート乗り場に行く。
イカダの上で釣るのに、400円もかかる。
そしてバトル開始。 しかしハヤばかり釣れる…たなを深くする…
すると、今までとは違うアタリが!? しかも重い…ヘラブナだった。
しまいにはミゾレが降りだし撤退した…チキショー!!

■そして運命の3日目、この日で最後と決め出撃、天気は快晴。
例のボート屋で釣る、水も澄んでいて底まで見える。
しかし、釣れるのはカワムツばかり…たなを深くすると…!?
モツゴが釣れた。こんな小さな口に針をかけるとは、「流石はオレ」と自画自賛。
次にはイトモロコ釣る…。
そして、どーでもよくなったのでネリ餌をポンポン投げて寄ってくる魚を眺めていると、
タナゴ?らしき魚影を発見!!
さっそく狙ってみる。しかし、口が小さいのか餌をつつくばかり。

ハリの先だけに餌を着けてチャレンジ、するとかかった!!
水面から出た瞬間キタ!?と思い、手にとって確信に変わった。
イチモンジタナゴやー!!
それからは「志井川の鬼」と呼ばれた男(顧問注:狭い範囲やな・・)である。
25匹釣り上げお持ち帰りしました。

あと、ちゃんと勉強もしてきましたから。

            (5代目魚部長:エース北原、3月27日筆)
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第19号「よるぎょぶ(夜魚部)」

2005-03-26 01:26:00 | Weblog

■3月25日(金)豊津町・瓢鰻亭にて

フィールドワークが基本の魚部活動。
且つ、高校生の活動なので、昼間がメイン。

でも、会合や打ち合わせ、準備など日が暮れての活動も
もちろんある。
たとえば、到津の森公園での月例の集まり。
魚部員たちも、ご一緒させてもらうこともある。

すなわち、よるぎょぶ=夜魚部。

今回の月例集まりが、到津の森公園を飛び出し、豊津町にある
瓢鰻亭で開かれると、北九大のT川先生からお誘いを受けた。
で、時間がやや遅くなりそうなこともあり、今回はOB・OGの
K原君・Y内さんと顧問の3名で参加。

夕方、学校を出発したものの、案の定道に迷って、到着はずい分遅れた。



すっかり「地域通貨の勉強会」が終わってしまって、みんなで食事の時間。
何だか、ご飯だけ食べに来たみたい・・・。
各自持ち寄り、と聞いてたけど、皆さん沢山の、そしてとても美味しいもの
を持ってきていて、驚く。
(魚部も一応、k原君とY内さんとがそれぞれ考えて買ってきたんだけど)






一人ひとりの思いのこもった自己紹介や「春を感じる歌」の演奏などの後、
竹骨・傘布ドームを、みんなで見た。
竹を骨組みに使ったスタードームに、廃傘の布を利用した天幕のドームは
とてもステキな感じでした。


■あなたは、今年度最後の・・・

やはり遅くなってしまった帰り道、車中でY内さん、
「わたし誕生日です」と。

おおう! それはいわゆる「誕生日魚部」ですね。
この制度は昨年度に始まり、今年度は顧問やk藤、U田君など、魚部関係者の
数名がこの幸運に預かっているのですよ。

「誕生日魚部」、つまり誕生日を魚部活動で迎えること。
それは魚部員にとって、この上ない幸せ(のはず)。

Y内さん、きっと他の魚部員の羨望の的!
この日はいつまでも記憶に残るかもしれないよ。
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第18号「世界にたった一つのタカラモノ」

2005-03-24 22:50:47 | Weblog
■3月24日(木)

顧問の井上です。
年度末の慌ただしい中、〆切間近の仕事を片づけてます。

と、そんな時!!
自分の机上に、郵便物が。



何気なく手に取り、封を切ります。
現れたものを見て・・・びっくり!!



出てきたものは、3月2日(水)「ラストGT」で行った
浅川小学校4年生の皆さんからのもの。



何と何と、感想文を製本して「本」にしてくれているじゃないですか。
感激して、周りの先生たちに見せました。
集まってきた先生方、みんな「スゴイ!」「ステキ!」という反応。




誰かが言いました、『世界に1冊しかない本』ですね。
その通りですね。
世界に1冊だけの本。
魚部にとっての「タカラモノ」がまた一つ、増えました。


浅川小学校4年生の先生方、子どもたち。
学年末の忙しいときなのに。皆さんの気持ちが、とても伝わりました。
ありがとうございました。
このタカラモノを見ていると、あの日のことが思い出されます。
部員たちみんなで読んで、大切に取っておきますね。
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第17号「投網体験」

2005-03-20 20:11:09 | Weblog
魚部とご縁のある皆さま へ

春休み2日目も、魚部る部員たち。
今日は、紫川で投網体験。

投網は、高校生が「魚部る」道具としては邪道かなと思ってます。
基本は、たも網使えてナンボ、だろうと思うわけで。
だいたい使ったら怒られそうなところ多いし。

7代目たちはその点、たも網さで網一本で生きてきました。
というか、ため池や干潟ばかりで投網の必要なかった、というのがホントのところ。

で、今日は紫川で投網の練習と実践。
「入るかもしれない」新入生へのアドバンテージにもなるかもね。

■3月20日(日)紫川上流~地震、全く知らなかったわれわれ・・・。

(※こんな大きな地震があってるなんて、全く知らずにいたわれわれ。
 採った魚を水環境館に持って行って、初めて知りました。)

部長k藤、A木、Y内の3人の1年生参加。
それぞれに手ほどきをして練習。
(とはいえ、顧問も下手っぴです。実はね。)

k藤、Y内最初からまあまあ上手くいく。魚も第1投から採れた!





が、採集熱心さにかけては魚部内ピカイチの男、A木君全然ダメです。



「う~ん」と何度も何度も練習します。


(まるで、網とダンスしてるようだと周りから声がかかります)

春らしくなったとはいえ、山の中。
魚部スーツ着てるとはいえ、上流の冷たい水。

寒さこらえきれずに見切り発車。いよいよ実践編。

こっそり淵に近づいていき、一人で網を打ちます。
ポイントも自分で決めて。
他の3名は、離れたところで息を殺して見守る。

その緊張感からか、先発のk藤、Y内ともに練習の成果が出せません。
で、A木君。良い感じ場所で出番が回ってきました。
大丈夫じゃないだろう。

そんな期待?を裏切る、部長の歓声「おおっ、A木!何で???」
見事に投げました。本番に強い男なのかもしれません。

本番に弱い男。もう一人。
それは顧問かもしれません。情けない。じこけんお。
今日はヤマメの姿がなく、終わり頃に一人で打ちに行きました。
「おるはずやろう」と。
いました。20㎝近い良いサイズ。生体水槽、展示サイズ!
でも、網が破れていたのか体が半分、網から抜けかけ。
しかも、バケツは25メートル彼方に置き忘れ。
こんな時に!! しかも一人だ!!

走った走った。川の上を。投網を抱え、ヤマメの体半分を「そっと」持ち。
端から見たら、きっと脅威を感じるほどに。

あと5メートル。大きな岩を上って、跳んだ。
(その瞬間心の中で、「あっ、この選択はマズイ!」と。)
着地と同時に、その衝撃は間違いなくヤマメにも伝わり。
「スルリ」、水中に消えていった。

本日の教訓:後悔先に立たず。
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第16号「新☆魚部長の活躍!」

2005-03-20 19:45:27 | Weblog
魚部とご縁のある皆さま へ

生徒たちは春休みに入ります。
そこで初日からもちろん、水辺へ。
新入生が入ってくるかもしれないので、その前に現役部員たちの
魚部度のレベルアップを図っておきます。

■3月19日(土)晴れ
この日はまず、鞍手町の「何の変哲もない水路」へ。
ここは通りすがりに見つけた場所。こんなとこは多分、あちこちにあるはず。
※4代目部員O部曰く、こういう場所での活動こそ魚部らしい。

1月29日に来たときに(日記第2号)、ヤリトゲタナゴ(カゼ×ヤリの交雑)
を見つけたと報告したところでもあります。
もう一度、見つからんかなという期待もあり。

ところが。
水路っていつも思うのですが、時期が少し違えば、いる魚の種類や数が全然違う
のです。この日もそうでした。
たくさんいたヤリタナゴの若魚の姿が全くない・・。あきらめました。

井上・新部長、U田・Y内のコンビに分かれ、それぞれミニ追い込み漁。
そして、井上がガサガサしたとおぼしきところで、新部長k藤君。
「うわっ、やった。カムルチー!! ジャストサイズです!!!」





顧問、痛恨の「採りこぼし」。
やっていけないミス。くやしい。ヤリトゲ・ショックがあったのか。

しかし、k藤君。やりますねぇ。さすが数々の魚部検定保持者です。
ジャストサイズって、何がか?
われわれ魚部としては、この1年と少し探していたのです。
60㎝水槽に入れられるサイズのカムルチーを。

なぜって?
水環境館での外来種コーナーにいた先代が死んだからです。
以来、ずっと川に行ったときの注意種だったのです。
ご存じ日本の水辺では巨大魚カムルチー。
なかなか「展示のジャストサイズ」が採れません。

念願叶って、しかも新部長の手により、水環境館で復活するでしょう。



先週までの、3週間続きの寒波が嘘のような今週末の天気です。
「ああ、水に入るってこんな時にするんだ。先週までは尋常じゃなかったなぁ」
と改めて思うほど。
先週までは何か「やらないといけないんだ!」という固い思い込みが、水の中へ
と駆り立てていたのでしょう。

年中無休の魚部活動、今から気持ち良い時期を迎えます。
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第15号~終業式に、新たな出発(新部長とシマヨシ)

2005-03-19 00:19:58 | Weblog
魚部とご縁のある皆さま へ

今日3月18日は、終業式。
1年間が終わりましたよ。

■魚部長6代目は、現1年生に決定!
5代目エース君が先週末の「ゴビウス遠征」をもって、引退。
この1週間は、部長不在でした。

で、今日決まりました。
さまざまな『魚部検定』を持つ1年生部員「k藤君」です。
彼にはこれから2年間、魚部を引っ張って行ってもらいます。

k藤君、初期に採集技を、伝説の魚部員「O部」君に何度か仕込まれました。
また、軽妙な5代目エース君の発表テクも引き継いでくれるでしょう。


■新生魚部、スタート~終業式の日に新たな始まり
新部長も決まったので、善は急げ?と終業式の放課後、さっそく採集へ。

水環境館ではシマヨシノボリが全滅したとのこと(悲)。
補充をするために川へ。昨日の雨で紫川は増水してたらイヤなので、小さな川へ。

曽根干潟に流れ込む、ある小さな川。
これまで曽根干潟流入の川では、この川だけでシマヨシノボリを確認。
(ミゾレヌマエビやイシマキガイもいた)
魚部としては2年ぶりくらいに行ってみた。




前回1月下旬にも、シマヨシの補充採集を紫川でしたのです。
その時は1年生たち、さっぱりだったけれど、さて今日は・・・。
(もう3年生はいないんだよね)

最初、なかなか採れなかった。
網の入れ方など、1年A木君も徐々に上達したかに見える?
でも、場所選びがまだまだ。
そんな所にはシマヨシいないでしょ! イメージ!!



コツをつかんだ。
新部長k藤君や同じく1年女子のY内さんにも、シマヨシが採れ始める。



住宅地の道路横を流れる小さな川。
平日の夕方、我々のことを気に留めるのは「何採ってるんですか?」と
聞く小学生くらい。(君ら、メダカですかって、何か採ってたらメダカという
発想は安直すぎ!! 大体こんな様子のとこにメダカが居るかっ!!!)

結局、20数匹のシマヨシ。
水館展示用・ストック用に必要な分だけ残して、さようなら。

いつの間にか日が長くなってて、「ああ、もう春なんだ・・」とか思いつつ、
荷物を車に積んで帰校。



研修・卒業旅行から1週間。
抜けた人たちがあれば、またすぐ入ってくる人もいる。
動き出さなきゃ、次へと。
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