ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

正月映画三昧。

2014年01月02日 | ファミリーイベント
 新年あけましておめでとうございます。

 ガリバー通信も10年が経過して、約2000日ブログをアップしたことになり、よくもくだらないことを記し、多くの見ず知らずの方々も含め、インターネットを通じてお読みいただいた多くの方々に感謝致すと共に、今後も気軽に気ままに、その時々の季節の話からプライベートな四方山話、そして政治や国際的な話題、私個人の出会いと気づきなどについて、今後も書き綴って行きたいと思いますので、お付き合いの程よろしくお願い致します。

 昨年となりましたが、時折大好きな映画の話題を私なりに、勝手気ままに記していましたが、昨年の12月は邦画の「そして父になる」を妻と共に鑑賞したあとは、孫たちのクリスマスプレゼントとして、大好きな「カーズ」の姉妹編とでもいうべき「プレーンズ」と題する世界一周の飛行機レースのアニメを見たくらいでしたが、昨年の暮れにレンタルショップの半額割引特典のあるカードを入手したのがきっかけで、喪中のお正月はレンタルDVD鑑賞に明け暮れることとなりました。

 私自身はやはり映画館の大きなスクリーンで、映画は観たいなぁと思うのですが、昨年どうしても見ることの出来なかった邦画の作品の中で、宮本輝さんの原作の「草原の椅子」というタイトルの映画がどうしても観たいと思っていたので、まずはその作品を借りることとしました。

 ついでに洋画で何かもう一作と陳列棚を見ていて、そのレンタルショップお勧めの「最強の二人」をついでに借りて年の瀬に帰ったのですが、やはりバタバタとした年末には見る時間がなくて、ようやく正月元旦の夕刻に自宅でゆっくりと鑑賞することとなりました。

 ひょんなことから実の母親から虐待を受けていた四歳になる少年を預かる羽目になった主人公の佐藤浩市が、その男の子に接するうちに、その子供の心の傷と素直な気持ちを理解するようになり、飲み屋で出会った同年配のカメラ量販店の社長と、陶器のお店を営む上品な女性とも知り合い、知り合いの写真家の写真集に魅せられて、男の子と共に、その写真集の題材となったパキスタンの砂漠地帯に四人で旅することとなり、男の子の成長と共に、彼らの心の葛藤や悩みがふっきれて行くという物語でした。

 現代社会に生きる誰もがいろんな人間関係や自分の努力だけではどうしようもない現実や葛藤に悩みつつ、日々の仕事や生活に流されてしまうという問題の中で、一人の孤独で口を閉ざしてなかなか他人とは打ち解けられない傷ついた少年を介して、大人たちは自らの心の中を整理して、障碍者であっても健常者であっても誰もが居心地のいい椅子、つまりノーマライジェーションを大切にした「自分らしくてフィットした」生き方を見つけるといったメッセージが込められていて、幼い少年の大好きな怪獣「ザウルス」と共に旅した大人たちが変わるというお話でした。

 ついでに借りた「最強の二人」はさほど期待はしていなかったのですが、金持ちの障碍者のケアのために雇われた黒人青年とのやり取りと仕事ぶりがユニークで、あまりにも真面目に福祉や障碍者ケアを考えすぎて、かえって障害を持つ人たちが普通の生活を出来ないという矛盾に陥ってはいないかという社会的課題に対して、実在する障碍者がモデルになったという、この作品の痛快かつ健常者と障碍者が対等に人間的に付き合うという当たり前のテーマを面白可笑しく映画化していて、なかなかの楽しく意義ある作品でした。

 この二作は私自身の好みで借りてきたのですが、一応割り引き期間の最終日になったので、奥さんにリクエストを尋ねたら、しばらくして「トム・ハンクス」と「ケビン・コスナー」の二人の俳優の作品をとのたので、彼らが出ていてまだ見ていない最新作を探して、ケビンの「チョイス!」とトムの「リンカーンを殺した男」を借りて来たのでした。

 上記の二作品もまったく内容については知らずに、正月が明けてからー見たのですが、コスナーの「チョイス!」は、アメリカ映画らしいドラマで、グウタラで離婚した親父としっかり者の娘の父娘生活中のケビンが娘の願いでもあった大統領選挙の投票をすっぽかしたために娘が投票所に忍び込んで密かに投票した一票が電源が切れたために無効となり、その1票で大統領が決まることとなり、再投票までの10日間が大々的にアメリカ中で大注目となり、大統領候補の両陣営が、このケビンコスナー演ずる男を相手に、政策と公約を訴ったえるという架空話なのですが、結末はこの父自身が人間として生きる生き方を両陣営の候補者と大観衆の前で演説してエンドロールになるという作品でした。


 いずれにせよ、お正月から自宅で正月番組とはいえ、つまらないバラェティやお笑い、スポーツ番組ばかりを観てしまうよりは、とても見ごたえのある秀作の映画を四本も観る正月となったのだが、今思えば昨秋に召天した母が晩年に口癖の如く言っていた「正しく生きなさい」という遺言の様な言葉が、この全ての作品に共通したテーマだったのではないかと痛感した次第である。

 今後も、これからの人生を「自分らしく、正しく生きよう!」と思う正月でありました。
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