電車が日暮里駅に着いた時。
「私谷中の墓地を見たことないの」
そういう友達の一言で、
「じゃ降りて歩いてみる」
と、電車を降りた。
師走、それも朝の九時。
静かなたたずまいの谷中霊園だったが、
今年一番冷え込んだ朝だったということで、
霜柱や氷を見つけては踏んだり触ったり。
何年間かは通勤路だった通りも懐かしい。
桜のころが特に思い出される。
この時は今まであまり気に留めなかった「竹矢来」が目についた。
「矢来垣」
谷中霊園には、竹垣の見本が諸所に作られている。
竹矢来とは竹を組んで作った囲いのことで、
これは最も歴史の古い透かし垣である。
まだ美しさの残る真っ赤な紅葉との対比がまたいい。
説明書きに誘われて、「竜安寺垣」も見に行く。
「竜安寺垣」京都の竜安寺の境内に作られているためこの名がある。
そして、そのまま矢印にさらに誘われて、
「徳川慶喜」の墓に。
閉ざされた門の先に、石を丸く積んだ、円墳型のお墓がある。
今年の大河の中でも登場した、歴史上のキーパーソンの一人。
そういえば「八重の桜」では、新島八重が、
明治以降、女子がお茶をたしなむようになった先駆者、功労者としての紹介もあった。
八重さんのように大きな力にはなれないけれど、
私もお茶の底辺を広げる一助として、今年も少しは頑張ったと思う。
来年もまた同じように楽しめたら、それが一番。
それから芸大まで歩いて、
小休止は奏楽堂前にある「上島珈琲」で。
幸せな年の瀬をありがとう。
最後の日記はこれで。
皆さん良いお年を。
いつも見てくださってありがとうございます。
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