GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

晴れの日のトウラク

2012年10月24日 | 遠野の馬
遠野のセリは、前日に1歳馬の共励会が行われる。
立派に成長した姿を披露する日。

彼女がつけているトウラクは、生産者のNさんが共励会の日だけ、てしおにかけて育ててきた愛馬につける特別なトウラクである。
細かい細工に赤い石がほどこされていて、ティアラのよう。

数年前、Nさんが共励会に送り出した牝馬も、このトウラクをつけた。
その牝馬は、Nさんが大切に守り続けていた血統の牝馬だった。
たった1日の晴れの日にそのトウラクをつけた牝馬は、翌日のセリに登場しなかった。
Nさんが母馬として手元に残したからである。

その牝馬の初子が、今回のセリに登場した彼女だ。
小さな時から人と大の仲良しだった。
あなたのおばあちゃんもお母さんも、晴れの舞台にそのトウラクをつけたんだよ。

もう1年遠野で過ごすことになった彼女。
またすぐ会えるね。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜のピアッフェ | トップ | 両手に花 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

遠野の馬」カテゴリの最新記事