GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

日本スポーツホース種

2007年06月05日 | 遠野の馬
遠野にはどんな馬がいるのか、よく聞かれる。

遠野の乗用馬の種馬は、少し前だったらセル・フランセとアングロ・アラブ、現在はウェストファーレン、トラケーネン、アングロ・アラブだ。セル・フランセもウェストファーレンも、ヨーロッパでいろいろな馬をかけあわせて作られた品種で、セル・フランセはともかく、ウェストファーレンは、ドイツのウェストファーレン州で生産される乗用馬のことを一般的にそう呼んでいる。つまり雑種。
遠野の母馬たちも多種多様、サラブレッドもいれば、昔ながらの半血もいるし、日本では珍しいハノーバー、それから海外から輸入されてきたセル・フランセ、ドサンコもいる。だから生まれてきた子馬たちはみんな「混血」だが、「日本スポーツホース種」という表記で、セリに上場される。

サラブレッドのように、「競走」という単一の目的で生まれてくる馬たちとはちがい、乗用馬の用途はいろいろ。今は「日本スポーツホース種」として世に出る遠野の馬たちだけれど、いつかウェストファーレン種のように、遠野で生産される馬が「遠野種」と呼ばれる日が来るんじゃないかな・・・?
写真の芦毛の母馬はサラブレッド(父バイアモン 母キリクリスタル)だが「日スポ」と表記され、ウェストファーレン種を父にもつ仔馬は「日本スポーツホース種」としてセリに登場した。

遠野では農用馬も生産されているが、現在の種馬は栗毛の美しく若いブルトン種。昨年までは芦毛のベルシュロン種がお勤めを果していた。
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2 コメント

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いいね (馬関係者)
2011-02-10 17:15:48
遠野種良いですね。以前農耕馬で釧路種と言う品種がありました。 遠野の馬達は乗用馬なので、遠野温血種が聞こえ良いと思います。ヨーロッパの乗用馬はその地域で改良されてその地域名がついておりますね。ウェストファーレン、ハノーバー、ホルスタインなど、またベルギーウォームブレット、セルフランセ、アングロノルマン。トオノウォームブレット しかし馬事協会の日本スポーツホース種なんですかこれは? 海外の馬関係者はなんだこの品種名と言っております。日本乗系種とか日本挽系種とか、用途を品種名するのはおかしいです。サラブレッドは日本競走種かい(笑)
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とおの馬 (grass)
2011-02-11 08:28:32
「日本スポーツホース種」と命名されたのは、いろいろ理由があるようです。
けれど私自身は、遠野生れの馬たちのお尻に平仮名で「と」という烙印をおしていることを大切にして「とおの種」と命名してほしいと思っています。
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