GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

不思議な毛色

2012年05月16日 | 競馬場
日曜日の東京競馬場12Rのパドックで、サラブレッドにしては珍しい毛色の馬がいた。
茶と白の毛が入り混じった不思議な色である。
日本在来馬のドサンコ(北海道和種馬)によく見られる毛色で、「粕毛」と呼ばれている。

粕毛の原毛色は、鹿毛、栗毛、青毛で、原毛色と白毛が混在する。
芦毛との違いは、白毛が生じる部分が限定されること、そして年齢に関わらず当歳時から色合いが変らないことである。
けれども、サラブレッドの毛色の呼称に「粕毛」が使われることはない。
サラブレッドの毛色は、鹿毛、栗毛、栃栗毛、黒鹿毛(青鹿毛を含む)、青毛、芦毛、白毛の7つの呼称で表現されている。
(「サラブレッドの研究」野村晋一著 中央競馬ピーアールセンター より)

彼の毛色の表示は、「栗毛」だった。

サラブレッドの遠い祖先に存在していた遺伝子が、ときどき息を吹き返すことがあるのだろうか。
馬の毛色を見るのも、また楽しい。

クールドリオン(牡7)
父 チーフベアハート
母 リリーアンドローズ(父 サンデーサイレンス)
平取 坂東牧場生産
美浦 二ノ宮厩舎






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4 コメント

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Unknown (エイプ母)
2012-05-16 22:32:08
本当、顔と足を見ると栗毛
これは年と共に白くならないのですかね?

茶色交じりの葦毛のことを(山鳥葦毛・やまどりあしげ)って言ったりしませんか?山鳥の字があってるかわかりませんが

はじめまして。 (ふくにゃん)
2012-05-17 02:55:57
以前からこちらを拝見させていただいてました。

今回は一口もっているクールドリオンの写真が
載っていてびっくり!
いつも見ているブログに取り上げてもらって
嬉しくてコメントさせていただきました。

ドリオンは募集時から変わった毛色をしてましたが
若い時は白っぽいところはお腹のあたりだけでした。
やはり芦毛と同じで歳をとると白さが多くなってきました。
この毛色はなかなか気に入っております。

母のリリーアンドローズから出資していたので
思い入れのある馬です(^^)

長々と失礼しました。
やまどりあしげ (grass)
2012-05-17 06:55:47
こんにちわ!
そのような呼称があるのは、はじめて聞きました。すてきですね。
以前、サクラローレルという栃栗毛の馬のことをアナウンサーが「花栗毛」と表現していたことがありました。毛色をあらわす日本語は、風情があるなと思いました。
クールドリオン (grass)
2012-05-17 07:01:54
はじめまして。
いつもブログを御覧いただき、また、コメントといただきありがとうございます。

クールドリオンの毛色のようなサラブレッドを初めて見ました。
元気な活躍をお祈りしています。

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